■S:今日の聖書の言葉
詩篇25篇4節
★主よ。あなたの道を私に知らせ、あなたの小道を私に教えてください。
同12節
★主を恐れる人は、だれか。主はその人に選ぶべき道を教えられる。
■O:今日のコラム
今日の詩篇で多く出て来る言葉、それが「道」です。ダビデはこの篇の中で、何度も「神様ご自身が『道』を教えてくださる」ということを表現しています。
4節において「小道」と表現されていますが、その道は誰かに教えてもらなわなければなかなか見つけることのできない、文字通り「小さな道」であり目立たない道であります。
イエス様は山上の垂訓において、次のように語られています。
「狭い門から入りなさい。滅びに至る門は大きく、その道は広いからです。そして、そこから入って行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」（マタイ7:13,14）
ダビデが「教えてください」と神様に求めていたのは、この「いのちに至る道」でした。永遠のいのちへの道はどこにあるのでしょうか？
「イエスは彼に言われた。『わたしが道であり、真理であり、いのちなのです。わたしを通してでなければ、だれひとり父のみもとに来ることはありません。』」（ヨハネ14:6）
イエス様はご自身のことを、父の御もとへ行くことのできる道、いのちに至る道であると語られました。
日本の文化には沢山の「道」があります。茶道、柔道、剣道、弓道、書道、花道、香道…etc 私自身は恥ずかしながら、このどの「道」も、たしなんだことはありませんが、すべてに共通していることがいくつかあります。どの「道」にも師匠と弟子が存在し、弟子は師匠から「型」を学び、継続的に訓練することを通してその道を極めていきます。
私自身、楽器を習ったことがありますが、もし自分が師から習った通りにせず、いつまでも自己流で自分の意見を通すなら、いつしか「それなら、自分のやりたいようにやりなさい」と師から見放されてしまいます。師事したいと願うなら、その師に従順であることが絶対条件です。
キリスト者の道も同様に、イエス様という師につく弟子となるには、従順であることが条件であります。イエス様ご自身がはっきりと「その道は『狭く』『見い出しにくい』ものである」と語っておられるように、師であられるイエス様の歩まれた道、いのちに至る道をついていくことは簡単ではありません。
イエス様を救い主として受け入れ、告白した後、残りの人生を自分の生きたいように生きる道は、狭い道でしょうか。誰でも簡単に見つけることのできる道。誰でも簡単に行くことのできる広い道。そのような道のことを、イエス様は「滅びに至る門、道」と言っておられます。
楽器に関して、技術向上のための日々の練習は苦しいものですが、技術が身につき、1つの曲を自分の師のように弾けるようになると、そこには大きな喜びがあります。その道を極めるために日々鍛錬するならば、その道に隠されていた喜びを知り、日々の鍛錬がただの苦しいものではなくなっていきます。
私たちもキリストの弟子として生きる道、日々みことばに従う道は、時に苦しいものですが、私たちの内にキリストのご性質が形造られれば形造られるほど、キリストに従う道のりにある大きな喜びを発見していきます。
■A:考えてみよう
今日もダビデのように、神に祈り求め、主の小道を教えていただきましょう。自分の肉の性質が選択する道は広く、とても進みやすいですが、神様の御心の道は時に狭く、見い出しにくいものです。
誰もが進む広い道ではなく、気をつけていないと見落としてしまいそうな小さな道をいつも見出すことができるように、日々目を覚まして祈り求め、キリストの弟子、みことばの弟子として主の歩まれた道をたどっていきましょう。
■P:祈り
愛する天のお父様。あなたのもとへ行く道として、御子イエス様を与えてくださったことを感謝します。
イエス様、あなたの十字架の愛の御わざによって、私たちのために御父のもとへ行くことのできる道を開いてくださったあなたの御名、その御わざ、流された血潮を褒め称えます。
聖霊様、今日もさらに私の霊の目を開いてくださって、私が神の小道を見出すことができるように助けてください。
師であるキリストの道を拒む私のうちにある不従順を砕いてくださって、イエス様が歩まれたようにその小道に従い歩むことができますように。
御父の愛を悟り、御子の愛を悟り、喜びをもってその十字架の道のりを進むことができますように、聖霊様、力を与えてください。励ましを与えてください。
あきらめることなく日々その小道を歩み続けるならば、その先に義の栄冠が待っていることを感謝します。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
オンライン献金はこちらから。
大きな額の献金は手数料の少ない口座振り込みをお勧めいたします。
