■S:今日の聖書の言葉
詩篇18篇2～3節
★主はわが巌、わがとりで、わが救い主、身を避けるわが岩、わが神。わが盾、わが救いの角、わがやぐら。ほめたたえられる方、この主を呼び求めると、私は、敵から救われる。
■O:今日のコラム
詩篇18篇は表題にあるようダビデがサウルをはじめ、すべての敵の手から救い出された日に主に歌った賛美です。そして、同じ賛美が第二サムエル記22章に書かれており、その時の状況からイスラエル全体でダビデの王権が確立した時であることがわかります。
このような背景を理解して、今日の御言葉から『完全に守られる主に信頼して歩む』というテーマで、3つのポイントを分かち合います。
(1)主は困難を通して、私たちに信頼を学ばせます
主は、ダビデを王とすることをあらかじめて定めておられました。それはダビデが羊飼いをしていた少年の時代にサムエルを通して油を注がれたことから明らかにされます。しかし、主は彼をすぐに王としませんでした。実際にダビデが王となってイスラエル全体を治めるのは30歳の時です。
主はダビデに油を注いでから王としてイスラエル全体を治めるまでに、あらゆる困難を通るように導かれたのです。主の御心はどこにあるのでしょうか？
それはダビデが心から主に信頼し、へりくだった王となるためです。どのような立場にあっても、主を第一として国を治め者となるためでした。だからこそ、ダビデは王権が確立された時でさえ、自分の名を高く誇るのではなく、へりくだって主の御名を賛美したのです。
今、それぞれの歩みにおいて困難を通っていると思います。しかし、主はその過程において私たちをへりくだらせ、心から信頼するように導いておられます。主の慈愛と御計画に感謝し、賛美します。
(2)主はすべての敵、害、悪、罪から守られる救い主です
ダビデは「巌・とりで・岩・盾・救いの角・やぐら」という表現を使って、主を誉め讃えました。これらに共通しているのは「強固な守り」ということです。
ただここでいう守りは、人生に何も苦難が訪れず、常に平安であるということを意味していません。ダビデの人生にも多くの苦難や災いがありました。しかし、最終的には主がすべてから完全に守り、人生を導いてくださっています。それゆえに「たとい、死の陰の谷を歩くことがあっても、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。」と告白し、主に信頼することができたのです。
私たちの人生においても同様に想像もしていなかったような苦難があります。しかし、主が守ってくださっています。何よりもイエス様の血潮による贖いがあることを感謝します。
「御子イエスの血はすべての罪から私たちをきよめます。」（1ペテロ1:19b）
今日もイエス様の血潮が十字架から新しく流れ、私たちを聖め、すべての罪から守ってくださいます。朝ごとに血潮を宣言していますが、その日その日に注がれるイエス様の新鮮な血潮の力を感じます。私も様々な悩みや思い煩いがありますが、祈りの中で血潮を宣言すると、それらの覆いが取り除けられ、主を見上げることができます。
(3) 主は御名を呼び求める声をすべて聞かれます
ダビデは「この主を呼び求めると、私は、敵から救われる」と告白しています。ここで呼び求めるとはご存知のように祈ることです。
人が堕落してから主の御名を呼び求めたのは、セツの子エノシュの時代でした。そのとき、人々は主の御名によって祈ることを始めたのです。エノシュという言葉には『弱い』という意味が含まれています。私たちが困難に直面し、弱められる時こそ祈りに導かれます。そして、主は私たちの祈りをすべて聞いてくださっています。
ここで少し話題が変わりますが私は今、絶賛育児中です。息子はまだ生後1ヶ月なので出来ることは「飲む・寝る・出す」ことだけです。一見したら無力に見えるかもしれません。しかし、息子には強力な能力があります。それは「叫ぶ」ということです。
この叫びによって、私たち夫婦は息子の願いを知り、それに応えます。息子の存在を心から愛しているので、最善を尽くして守ります。なので、元気にすくすくと成長しています。この経験から、あらためて主の御名を呼び求めることの力強さを知ることができました。
私たちが無力であること認めて、主の御名を呼び求める時、主はその声をすべて聞いてくださっています。そして、全知全能の御力によって私たちを守ってくださいます。
主が私のすべての祈りを聞いてくださっていることを心から感謝し、今日も喜んで御前に進み出ます。
■A:考えてみよう
・困難の中で主に信頼していますでしょうか？
・主による完全な守りに平安があるでしょうか？
・祈りを聞いてくださる主を見上げていますでしょうか？
■P:祈り
天のお父様、私たちに困難を通して信頼することを学ばせてくださっていることを感謝します。どのような状況にあっても、主の完全な守りがあることを感謝します。特にイエス様の十字架、血潮によってすべての罪から聖めてくださって、ありがとうございます。
今日も主を見上げ、祈る声をすべて聞いてくださっていることを知り、御名を賛美します。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【あさひ】
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