■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き25章8節

★しかしパウロは弁明して、「私は、ユダヤ人の律法に対しても、宮に対しても、またカイザルに対しても、何の罪も犯してはおりません。」と言った。

■O:今日のコラム
パウロは牢獄につながれ、2年の月日が経ちました。2年間牢獄にいたパウロでしたが、彼の信仰は失われることはありませんでした。

フェストの着任によって、パウロが再び裁判の席に立ったときにも、力強く弁明する事ができました。彼が2年間も牢獄にいたとは思えない程に力強い弁明でした。

このようなパウロの姿を見るときに、イエス様の御言葉を思い起こさせられます。

「大地震があり、方々に疫病やききんが起こり、恐ろしいことや天からのすさまじい前兆が現れます。
しかし、これらのすべてのことの前に、人々はあなたがたを捕らえて迫害し、会堂や牢に引き渡し、わたしの名のために、あなたがたを王たちや総督たちの前に引き出すでしょう。
それはあなたがたのあかしをする機会となります。
それで、どう弁明するかは、あらかじめ考えないことに、心を定めておきなさい。
どんな反対者も、反論もできず、反証もできないようなことばと知恵を、わたしがあなたがたに与えます。」(ルカ21:11-15)

パウロはイエスキリストの御名の為に牢につながれていました。そして、この御言葉の通りにイエスキリストを証しする機会が与えられたのです。

パウロが語る言葉には権威がありました。なぜなら、聖霊様がパウロにことばと知恵を与えてくれたからです。

パウロは2年間の牢獄生活にあっても、主からの召しを失う事なく、絶えず聖霊に満たされ続けていたのです。彼にとって、牢の中は聖霊様と交わる親密な場所となったのです。そのようなパウロだったので、いつでもイエスキリストの事を大胆に証しする準備が出来ていたのです。

聖霊様はパウロがカイザルに上訴するように導かれました。こうして彼はローマへと導かれ、神様のご計画が成し遂げられて行くのでした。

現在、日本全国において緊急事態宣言が出されており、自粛生活を余儀なくされています。しかし、この自粛生活をパウロのように聖霊に満たされて過ごしていきたいと思います。

それぞれのご家庭において、祈りと賛美がなされ、主の臨在が豊かに満ち溢れる場所となることを願います。自粛生活はいつまで続くかはわかりませんが、この後、私たちは世の人々の元に遣わされ、大胆に福音を宣べ伝えなければならない時がやってきます。多くの混乱があるこの世の中において、人々は真理を求めています。真理はイエスキリストなのです。

今のこのシーズンは初穂の祭りが終わり、五旬節を待ち望む期間です。弟子たちはイエス様の昇天後10日間、家に留まり、ただひたすら熱心に聖霊様を待ち望み祈りました。私たちも弟子たちのようにこの自粛の期間、それぞれの場所に留まり熱心に聖霊を求めて祈り続けましょう。

ペンテコステの時に現された力強い聖霊の現れが、私たちの上にも現されることを信じます。そして、私たちが聖霊に満たされ、大胆にイエスキリストを世に証しすることができますように!

今日の一日、皆様の上にイエス様の豊かな平安がありますようにお祈りします。

■A:考えてみよう
パウロは2年間牢につながれたままでした。もっと大胆に主の為に宣教活動したいという思いがあったかもしれません。しかし、2年間牢獄の中にパウロを置く事が主の御心でした。

私たちの人生には、なかなか自分の思う通りに進まない時があります。しかし、そのような時にこそ、立ち止まり主の御声に耳を傾け、主のご計画の中に身を委ねる時です。

今、自分の人生を自分で握ってしまっている領域は無いでしょうか?主に明け渡し、主に自分の人生を導いて頂きましょう。主が私たちを義の道へと導いてくださいます。

■P:祈り

愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 あきひろ 】

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