新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉
ヨブ記42章3節

★知識もなくて、摂理をおおい隠す者は、だれか。まことに、私は、自分で悟りえないことを告げました。自分でも知りえない不思議を。

■O:今日のコラム
今日でヨブ記が最後になります。最後の章には、ヨブの悔い改め、ヨブが失ったものの倍の祝福、そして回復が記されています。

この回復はどこから始まったのでしょうか。それは神様ご自身が「神が神であって、主が主である」ことをヨブに啓示された時、この回復は始まりました。

今日の御言葉の中に「摂理」という言葉が出てきますが、辞書で調べるとこのように出てきました。

・自然界を支配している法則。
・世界のすべてを導き治める神の意志・恩恵。
・創造主である神の、宇宙と歴史に対する永遠の計画・配慮のこと。神はこれによって被造物をそれぞれの目標に導く。

今日の御言葉をリビングバイブル訳で読むと分かりやすかったです。

「愚かにもあなたの摂理を否定する者はだれか とお尋ねですが、それはこの私です。私は何もわかっていないことを口走り、及びもつかない不思議を論じていました。」(ヨブ42:3 リビングバイブル訳)

ヨブは、自分の小さな考えの中に神様を押し込め、自分の小さな理解で神様を理解しようとしていました。しかし、このヨブ記で神様ご自身が語られる言葉を聞く時に、造られた被造物にとっては、あまりにも沢山の知り得ないことがあるのだということ、そしてただ一人、創造主であり、全てのものを統治しておられる神様だけが、全てをご存知であるいうことを学びました。

「神よ。あなたの御思いを知るのはなんとむずかしいことでしょう。その総計は、なんと多いことでしょう。それを数えようとしても、それは砂よりも数多いのです。私が目ざめるとき、私はなおも、あなたとともにいます。」(詩篇139:17～18)

「人がもし、何かを知っていると思ったら、その人はまだ知らなければならないほどのことも知ってはいないのです。」(1コリント8:2)

ヨブ記最後の章において、ヨブはこの地上における倍の祝福を神様から受けますが、なによりも「神ご自身を知る祝福」に預かったのではないかと思います。

神様を知っている、自分は神様の御心の道に歩んでいると思っていても、ヨブのようにその心の中に「うぬぼれ」や「高ぶり」「自己義」を見出すのであれば、本当の意味で神様を知ってはいないかもしれない、と立ち止まる必要があるかもしれません。

「自分を知恵のある者と思っている人を見ただろう。彼よりも、愚かな者のほうが、まだ望みがある。」(箴言26:12)

「だれでも、りっぱでもない自分を何かりっぱでもあるかのように思うなら、自分を欺いているのです。おのおの自分の行いをよく調べてみなさい。そうすれば、誇れると思ったことも、ただ自分だけの誇りで、ほかの人に対して誇れることではないでしょう。」(ガラテヤ6:3～4)

イエス様は十字架で、命をかけるほどの愛を示してくださいました。その流された尊い血潮だけが、私の罪を赦し、私を義としてくださいます。にも関わらず、すぐに自分の義により頼み、高ぶってしまう性質がある私です。私の中にあるこのヨブの性質、パリサイ人や律法学者の性質は、神様ではなく絶えず自分にフォーカスを当てさせます。そして「神が神であって、主が主である」という真理をボヤかしてしまいます。

今日、私たちの心の目がはっきり見えるようになり、フォーカスが自分から神様に当て直されますように。

「イエス様について知っている」のと「イエス様を知っている」ことは違うと聞いたことがありますが、ただ情報や知識的なものだけで神様を知っているのでなく、実際に神様と交わり、時間を過ごし、共に歩み、神様を体験し、神様を味わいたい、神様を知りたいと心から願います。

パリサイ人や律法学者のパン種が焼き尽くされて、純粋で真実な御言葉のパンを受け取る中で、神様との生きた愛の関係が回復しますように。新鮮な愛が更新され、更にその愛が深められていきますように。

「どうか、私たちの主イエス・キリストの神、すなわち栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって…」(エペソ1:17～18)

■A:考えてみよう
下記の御言葉を朗読し、黙想しましょう。御言葉に基づいた信仰が、今日一日、私たちの心と思いを満たしますように。

「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。」(申命記6:4～5)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 こばあい 】