■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙2章5～10節
★神は、私たちがいま話している後の世を、御使いたちに従わせることはなさらなかったのです。
むしろ、ある個所で、ある人がこうあかししています。「人間が何者だというので、これをみこころに留められるのでしょう。人の子が何者だというので、これを顧みられるのでしょう。
あなたは、彼を、御使いよりも、しばらくの間、低いものとし、彼に栄光と誉れの冠を与え、
万物をその足の下に従わせられました。」万物を彼に従わせたとき、神は、彼に従わないものを何一つ残されなかったのです。それなのに、今でもなお、私たちはすべてのものが人間に従わせられているのを見てはいません。
ただ、御使いよりも、しばらくの間、低くされた方であるイエスのことは見ています。イエスは、死の苦しみのゆえに、栄光と誉れの冠をお受けになりました。その死は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです。
神が多くの子たちを栄光に導くのに、彼らの救いの創始者を、多くの苦しみを通して全うされたということは、万物の存在の目的であり、また原因でもある方として、ふさわしいことであったのです。
■O:今日のコラム
私たちは御使いをもさばく者になる、ということを知っておられるでしょうか？私たちは祭司という召しと共に王という召しを与えられています。この聖句でまだ全てのものが人間に従わせられているのを見ていない、とありますがそれは現在においても同じです。
私たちが王権を得ることは、イエス様がご自身を低くされへり下られたように私たちもへり下りを学び、多くの苦しみを通して少しずつ達成されていくものです。苦しみを伴ってでも、主が委ねなさいと求められるものを求められる時に委ねていくことは霊的な礼拝です。
「そういうわけですから、兄弟たち。私は、神のあわれみのゆえに、あなたがたにお願いします。あなたがたのからだを、神に受け入れられる、聖い、生きた供え物としてささげなさい。それこそ、あなたがたの霊的な礼拝です。」（ローマ12：1）
イエス様は、へりくだり、多くの苦しみを通されながらローマ12:1にある霊的な礼拝、自分のからだを神に受け入れられる生きた供え物として捧げる礼拝を捧げ王座につかれました。これは私たちの模範でもあるのです。
「あなたがたの間で一番偉い人は一番年の若い者のようになりなさい。また、治める人は仕える人のようでありなさい。
食卓に着く人と給仕する者と、どちらが偉いでしょう。むろん、食卓に着く人でしょう。しかしわたしは、あなたがたのうちにあって給仕する者のようにしています。
けれども、あなたがたこそ、わたしのさまざまの試練の時にも、わたしについて来てくれた人たちです。
わたしの父がわたしに王権を与えてくださったように、わたしもあなたがたに王権を与えます。」（ルカ22：26b～29）
そして「その死は、神の恵みによって、すべての人のために味わわれたものです。」とあることを覚えたいと思います。誕生から死に至るまでの全ての工程が神の恵みによるものなのです。
神の恵みは、甘い味わいで始まっていきます。しかし後には甘さと共に苦さを味わうことになります。
「そこで、私は御使いの手からその小さな巻き物を取って食べた。すると、それは口には蜜のように甘かった。それを食べてしまうと、私の腹は苦くなった。」（黙示録10：10）
私も小さい時には苦い物が苦手でした。しかし、大人になっていくに従って、塩っぱい物、酸っぱい物、そして苦い物も美味しいと思えるようになってきました。私たちが霊的に成長し成熟するとき、愛のゆえの苦しみを受け入れることができるようになっていくのです。
その全てが神の恵みです！甘い物ばかり食べているのは本当の食事の素晴らしさをまだ知らないと思わないですか？私たちにとっての重要な食事「父の御心を行い、それを成し遂げること」という食事には甘さだけでなく苦味もあります。しかしそれが食べることができる、それが提供されているというのも恵みなのです。
■A:考えてみよう
全ての霊的な糧を感謝していただきましょう。偉大な神の恵みに感謝しましょう。この恵みによって強められ、私たちが成長を遂げた王なる祭司としてこの地に立てることを期待しましょう。
■P:祈り
恵みの神を褒め称えます。あなたの恵みに感謝します。その恵みの甘みを感謝いたします。もしあずかるべきものであるならその苦みも感謝して受け取ります。あなたが私を養ってくださるその養いに信頼いたします。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 まじまこ 】
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