■S:今日の聖書の言葉
マタイによる福音書27章18節

★ピラトは、彼らがねたみからイエスを引き渡したことに気づいていたのである。

■O:今日のコラム
マタイの福音書27章にはイエス様が十字架に架かられる姿が記されています。主イエスは十字架を通して私たちの人生の全ての領域に対する贖いを与えて下さいました。主イエスの十字架を通して何に対して贖いがなされたのか。その幾つものリストを挙げることが出来ますが、今日はその中でも「ねたみ」についての贖いと赦し、また解決について見てまいりましょう。

今日の箇所にはイエス様は大祭司やパリサイ人からねたみの故に引き渡されたことが記されています。ねたみとは人が持つものをうらやむが故に、その人を罪に定めることを意味します。

ねたみの感情を持つ時、私たちは心の中で怒りを燃やし、その人を排除し、思いの中で罪に定めることによって、その人の存在を自分の内で殺してしまいます。全ての目に見える殺人は心の中にある、見えない「ねたみ」の感情から始まります。

カインはアベルをねたんで怒りを燃やし、実際的な殺人にまで至りました。主はカインに自分の間違った感情を「治めるべきだ。」と忠告しますが、彼はねたみの感情を治めることをせず、結果そのねたみの感情がカインを支配し、殺人という形で実を結んでしまうことになりました。

ねたみはアダムとエバが善悪の木の実を食べて、罪が人類に入って来た結果、まず初めに実際的な実としてあらわれた深刻な問題なのです。だから私たちは全人類と自分の内に埋め込まれた、この深刻な問題に解決を得なければなりません。その解決は主イエスの十字架にのみあります。

イエス様は全てのねたみを背負って十字架に架られました。そこにはその当時の大祭司やパリサイ人のねたみだけではなく、私のねたみの感情もあったことを覚える必要があります。

私たちの内側にはどうしても人をうらやんだり、ねたんだりしてしまう性質があるものです。しかし、その内なる思いを押し殺し、隠して埋めてしまってはなりません。ねたみの結果カインはアベルを殺し、アベルを隠しました。しかし、アベルの血は地から叫び声をあげたのです。

私たちの心は神の土地です。その中にカインがアベルを殺して隠したように、人に対する怒りやねたみの思いを押し込めてしまうなら、どれだけ隠しても内側から絶えずねたみの故の叫び声が上がるようになってしまいます。神の御前には隠すことは出来ません。

神の御前において赦しを受け、自由を得る方法は正直に認め、告白することです。悔い改めに進む前にまず私たちの内にある思いを正直に認めて告白することからはじめましょう。

そして告白し、悔い改めることを通して、自分が抱えて来た重荷や怒りの権利を主に明け渡すことが出来ます。その時、主イエスの十字架の血潮は全ての悪と罪から私たちをきよめて下さいます。ヘブル人への手紙の著者は主イエスの血潮について「アベルの血よりもすぐれたことを語る注ぎかけの血」(ヘブル12:24)と述べています。

アベルの血は義とさばきを宣告しましたが、主イエスの血はその義人の血よりすぐれたことを語り「赦しとあわれみ」を宣言します。主イエスの血が注がれる時、私たちの心の土地はねたみの汚れから完全にきよめられ愛の実を結ぶ良き土地へと変えられて行きます。

愛はねたみと反対の感情です。「愛は人をねたみません。」(1コリント13:4)

まとめます。ねたみの感情から解放される為に

(1)正直に認め告白しましょう。
(2)悔い改め、その感情を手放すことを求めましょう。
(3)主イエスの血潮を告白し、赦しときよめを受け取りましょう。
(4)御言葉を何度も告白して信仰の種を蒔き、愛の実を結ぶことを求めましょう。

■A:考えてみよう
上記の4つのステップを実際に祈りの中で行ってみましょう。

そして最後に以下の御言葉を黙想し、告白して、ねたみの感情を持つ者ではなく、豊かな愛の実を結ぶ者となることを求めましょう。

「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して絶えることがありません。預言の賜物ならばすたれます。異言ならばやみます。知識ならばすたれます。」(1コリント13:4~8)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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