■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙1章1節~3節

★神は、むかし父祖たちに、預言者たちを通して、多くの部分に分け、また、いろいろな方法で語られましたが、この終わりの時には、御子によって、私たちに語られました。神は、御子を万物の相続者とし、また御子によって世界を造られました。御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。

■O:今日のコラム
私たちの信仰の歩みにおいて、「なぜ、こんなことが」「どうして」という出来事はあるでしょうか?理解や説明の出来ないことが突然起きた時、私たちはどうしているでしょうか?

ヘブル人への手紙は、私たちの信仰のフォーカスを御子イエス・キリストへと向けさせます。今日の箇所には、イエス様のご性質が書かれていますが、イエス様がどのようなお方であるか、御言葉を読むごとに、絶えず、私たちの心の目が開かれていきますように。

先ほど言ったように、理解や説明の出来ないことが突然起きた時、私たちはその理由や原因を、自分の内に、人々の内に、環境や状況の内に探し始めます。しかし、私たちはそれによって解決や心の平安を得ようとするのではなく、そのような時こそ、主の語りかけを聞き、主の変わらないご性質に目を留め、思い巡らすことをしていきたいと願います。

今日の箇所には、「御子によって、私たちに語られる」とありますが、イエス様ご自身は御言葉なるお方ですから、「御言葉」によっていつも主は語っておられます。(ヨハネ1:1~3参照)

そして、そのご性質、成し遂げて下さった御業に目が開かれるならどうなるでしょうか。

「御子は神の栄光の輝き、また神の本質の完全な現れであり、その力あるみことばによって万物を保っておられます。また、罪のきよめを成し遂げて、すぐれて高い所の大能者の右の座に着かれました。」(ヘブル1:3)

今日のこの箇所には、イエス・キリストは、「神の本質の完全な現れである」と書かれています。このお方にすべての答えがあるのです。すべての解決があるのです。すべての勝利があるのです。今の世界、万物を保っておられるのも、人間には出来ない罪のきよめを成し遂げたのも、このお方だけです。

「右」とは、力や権威を示します。すでに「右の座に着かれた」お方、イエス・キリストがすべてを支配しておられる全能の神であることを私たちは絶えず認め、告白することが大事です。

「神は、その全能の力をキリストのうちに働かせて、キリストを死者の中からよみがえらせ、天上においてご自分の右の座に着かせて、すべての支配、権威、権力、主権の上に、また、今の世ばかりでなく、次に来る世においてもとなえられる、すべての名の上に高く置かれました。」(エペソ1:20~21)

すべての名の上に高く置かれたイエス・キリストが、私たちの神であることをもっと深く知り、悟り、信じるなら、その信仰は揺るがないものになっていくと信じます。私たちは「ただ神を知ること」を追い求めていきましょう。

もう全部知っている!なんて人はいないと思います。このお方は、永遠という時間をかけても知り尽くすことの出来ないほどに偉大なお方、愛なるお方、真実なるお方です。このお方を深く知れば知るほど、ますます主を知りたいという飢え渇きを覚え、主への愛も大きくなっていきます。主への愛が大きくなるなら、「なぜ」「どうして」と思える苦しい時にも、喜びの時も、変わらずに、神を愛する者、神に信頼する者になっていきます。

私たちの信仰の土台は、感情にあるのではなく、変わることのない御言葉、イエス・キリストに基づいていることを覚えましょう。イエス様は、「わたしは門です。」(ヨハネ10章参照)と言われました。私たちは、御霊の助けにより、イエス・キリストという門を通して、神を知っていきます。日々、御言葉を通して語ってくださる、イエス様の語りかけに耳を傾けるとともに、イエス様がすでに成し遂げて下さった御業に心からの感謝を捧げていきましょう。

「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。イエスは、ご自分の前に置かれた喜びのゆえに、はずかしめをものともせずに十字架を忍び、神の御座の右に着座されました。」(ヘブル12:2)

■A:考えてみよう
今日1日、明日からの1週間、私たちの心の目、信仰のフォーカスを今一度イエス様ご自身に向けていきましょう。すべてにまさるお方、すべてにまさる御言葉の前に静まり、ひれ伏し、その語りかけに耳を傾ける時間、感謝を捧げる時間を持っていきましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ささまな 】

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