新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉
マタイによる福音書25章41節

★それから、王はまた、その左にいる者たちに言います。『のろわれた者ども。わたしから離れて、悪魔とその使いたちのために用意された永遠の火にはいれ。

■O:今日のコラム
「神が愛なら、なぜ地獄を造ったのだ？」と言う人がいます。けれども、地獄とは人のために造られたのではなく、「悪魔とその使いたちのために用意された場所」なのです。(マタイ25:41)

地獄は、人が行くべき場所ではありません。ですから、神はひとり子イエス様を送り、十字架につけて、私たちのために贖いの業を成し遂げて下さいました。神様の願いは、この御子の贖いを通して、すべての人が天の御国に入ることなのです。

今朝の御言葉、マタイ25章も、私たちすべての者が天の御国に入るようにとの神様の願いであり、そのための警告です。神様の真意を受け取って、御国を受け継ぎましょう。

さて、マタイ25章には、3つのストーリーが記されています。はじめの2つは譬えですが、3つ目は実際に起こる最後の審判の様子です。

ひとつ目の十人の娘の譬えは、「時に対する警告」と言えます。花婿がいつ来られるのか、私たちにはわかりません。この譬えの結論は、

「だから、目をさましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないからです。」（マタイ25:13）

ですから、今日、主が戻って来られたとしても、任された使命を忠実に果たしている姿を見られるしもべ（マタイ24:45）でありたいと願います。

ふたつ目のタラントの譬えは「量に対する警告」、すなわち「熱心さ、不屈さを失うな」という警告と言えます。

五タラントを預かった者は「すぐに行って」商売を始めました。(マタイ25:16) なぜでしょうか？それは主人の姿を見ていたからです。主人の日常が、寸暇を惜しんで働く熱心な生き方だったからです。また、諦めることなく、不屈の精神で挑戦し続ける生き方であったことでしょう。

なぜなら、五タラントを預かったしもべは、さらに五タラントもうけるわけですが、商売とは決して生易しいものではありません。もし仮に「もうかる商売」があったとしても、すぐに誰かが参入してきます。ですから、人一倍努力することが求められます。

そして商売は、良い時ばかりではありません。悪い時もあります。五タラントのしもべも、もうかる時ばかりでなく、損することもあったかもしれません。それでも五タラントのしもべ、また二タラントのしもべは諦めませんでした。屈しませんでした。そして最終的に、主人の金を二倍に増やしたのです。

私たちも御霊の助けにより、最後まで諦めない熱心さ、不屈さを持ち続けたいと願います。

そして、3つ目が最後の審判です。

よって、はじめのふたつの譬えが、３つ目につながっていると考えることができます。すなわち、常に（時に対する警告）、熱心かつ不屈さをもって（量に対する警告）、最後の審判に備えよ、との警告です。

終わりの時、主は私たちが「あわれみ深く生きたかどうか」を見られます。主ご自身があわれみ深いお方だからです。

聖書の言う「あわれみ」とは、不憫に思うことではなく、「相手と同じ心になる」ということです。相手と同じ心になるからこそ、食べ物、飲み物を与え、宿を貸し、着るものを与え、見舞うことができます。

さらに、驚くべきことに、王に感謝された人たちは、「いつ、私たちは、それをしたでしょうか？」と首をかしげています。つまり、覚えていないほど、彼らは、あわれみ深くあることが「身についていた」のです。これは凄いことです。日々聖霊様の助けを求めるよりほかに、私たちには為し得ないと思います。

今日も御霊の助けを求め、あわれみ深い者となりましょう。

■A:考えてみよう
今日、私が出会う方、接する方、、、その方と同じ心になれるだろうか？あわれみ深い者となれるだろうか？

聖霊様、どうか力を与え、私を導いて下さい。あなたに従います。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 よしかず 】