■S:今日の聖書の言葉
創世記17章7節

★わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたとの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。

■O:今日のコラム
ここで神はアブラハムと彼の子孫との間に契約を立てられました。

現代においても、契約というものは片方だけに何かを守る義務があるのではなく、双方に守るべきものがあります。双方が守るべきものを守る時に、その契約は有効であり、保ち続けられていきます。

主がアブラハムと彼の子孫との間に結ばれたこの契約において、神様がされた約束は民を祝福することでした。「あなたを祝福しよう。あなたを大いなる国民としよう。」それが、神様の約束でした。

では人間の側で守るべきものとされたのはなんだったでしょうか。割礼です。

「ついで、神はアブラハムに仰せられた。『あなたは、あなたの後のあなたの子孫とともに、代々にわたり、わたしの契約を守らなければならない。
次のことが、わたしとあなたがたと、またあなたの後のあなたの子孫との間で、あなたがたが守るべきわたしの契約である。あなたがたの中のすべての男子は割礼を受けなさい。
あなたがたは、あなたがたの包皮の肉を切り捨てなさい。それが、わたしとあなたがたの間の契約のしるしである。』」(創世記17:9~11)

神様の側は祝福、人間の側で守るべきとされたのは割礼。これが永遠の契約の内容です。

アブラハムの時点では、「割礼」という実際的に肉体にしるしをつける行為が、契約の証拠となりました。その後に、イスラエルの民は割礼に込められた意味、その本質を悟ります。

割礼の本質が申命記6章4~9節に記されています。

「聞きなさい。イスラエル。主は私たちの神。主はただひとりである。
心を尽くし、精神を尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。
私がきょう、あなたに命じるこれらのことばを、あなたの心に刻みなさい。
これをあなたの子どもたちによく教え込みなさい。あなたが家にすわっているときも、道を歩くときも、寝るときも、起きるときも、これを唱えなさい。
これをしるしとしてあなたの手に結びつけ、記章として額の上に置きなさい。
これをあなたの家の門柱と門に書きしるしなさい。」

自分の内にある不従順さ、不信仰、汚れを切り離し、神の戒めに聞き従うことを通して、神を第一とし、神への愛をあらわすこと。それが割礼の本質です。そして、これは肉体の割礼ではなく、心の割礼です。

私たちはイエス・キリストを信じる信仰によって、信仰の父アブラハムの子孫とされました。そして、主がアブラハムと結んでくださった契約は今もなお有効であり、私たちもその契約の中にいます。

私たちは主が約束してくださった「祝福」を大胆に求めると同時に、私たちが「守るべき」とされていることを、今日、覚えたいと願います。今日の私たちが守るべきことは、心の割礼です。

■A:考えてみよう
今日、自分自身の心に割礼がなされているのかを確認しましょう。

神に聞き従うことをせず、神以外のものを第一とし、神への愛をなおざりにしているままでは、私たちは契約の外にいるものとなってしまいます。契約の外にいる者が「あなたがみことばの中で約束された祝福はどこですか?」と尋ねることはできません。神と人との関係は取引ではありません。けれども、私たちは神様と契約関係の中にいることを覚えましょう。

今日、語られているみことばに従いましょう。神ご自身であるみことばを愛し、神の戒めを心の板に刻んでいきましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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