■S:今日の聖書の言葉
創世記16章16節

★ハガルがアブラムにイシュマエルを産んだとき、アブラムは八十六歳であった。

■O:今日のコラム
この続く節に、「アブラムが九十九歳になったとき主はアブラムに現れ、…」(創世記17:1)とあります。ここは読み飛ばしてしまいそうになる箇所ですが、ここから読み取れることは、女奴隷ハガルがアブラムにイシュマエルを産んだ86歳から99歳になるまでの13年間、アブラムとサライに語りかけがなかったことが分かります。

13年というと、イシュマエルが成人するまでの年月です(イスラエルの文化の中では13歳で成人の祝いをします)。1人の人が成人するまでの長い期間をアブラムとサライに対して神は沈黙されたのでした。

臨在も感じず、主の語りかけも一切ないというのは、苦しく、心重いことです。「なぜ主は答えてくださらないのだろうか。なぜこのような苦しい目にあわせるのだろうか」と、サライはつぶやいたかもしれません。

サライは、「たぶん彼女(ハガル)によって、私は子どもの母になれるでしょう」(創世記16:2)と言いました。ヘブル語では「私は彼女によって建てられるでしょう」という意味ですが、サライはハガルを通して神の計画が自分の人生に建てられる、と想定したのです。そして、ハガルは妊娠しました。

この、サライの選択は間違っていたのでしょうか。私たちは聖書から正解を見ているので、「サライは間違っていた」と思うでしょう。確かに主は、サライから産まれる子にアブラムの跡を継がせることをご計画しておられました。ですが、ハガルから産まれたイシュマエルも神様の計画の中に入れられているのです。ですから、簡単にこれは正しい、これは間違っていると私たちが人間的な判断でジャッジはできないのです。

神様は13年もの沈黙の後、再びアブラムとサライに現れ、もう一度ご自身の計画を示されました。

サライの選択がたとえ間違っていたとしても、それによって神様は彼らを見離すようなことありませんでした。主は主権をもってご自身の計画を進められるのです。

「それにもかかわらず、あなたは赦しの神であり、情け深く、あわれみ深く、怒るのにおそく、恵み豊かであられるので、彼らをお捨てになりませんでした。」(ネヘミヤ9:17b)

終わりの時代に主はイシュマエルの子孫をも回復し、中東の国々において偉大なリバイバルを起こされます。イザヤ書19章にはエジプトからイスラエルそしてアッシリアまでの大路が出来上がり、中東の国々に神の民が立ち上がることが預言されています。

神の計画は計り知れず、その偉大さは私たち理解を遥かに越えるものです。もちろん私たちは自分の弱さや失敗、罪や過ちを正直に認めて悔い改めることが必要ですが、それと同時に人の弱さを遥かに越える神の偉大さに信頼することがもっと大切です。

完璧な人生を生きた人を聖書の中で探すならイエス様以外には誰もいません。アブラハムもモーセもダビデも多くの信仰者たちが皆、試練や葛藤、失敗や弱さ、間違いや迷いの中を通りました。完璧な人が主に用いられたのではなく、様々な失敗の中においても、それでも主に信頼し、主を愛し、主を求めた人々が神から愛され、神に用いられたのです。

今日という一日も私たちは、自分の弱さや足りなさ、悩みや葛藤の中から主に信頼する歩みをしてまいりましょう。

■A:考えてみよう
主に信頼し、不足や悩みのゆえに主をほめたたえて今日も歩みましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ひさえ 】

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