■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの黙示録22章21節

★主イエスの恵みがすべての者とともにあるように。アーメン。

■O:今日のコラム
今日は、黙示録最後の章です。この章の最後の言葉は、黙示録だけでなく、聖書全体がこの21節をもって閉じられます。

「主イエスの恵みがすべての者とともにあるように。アーメン。」

この言葉を、2019年最後の今日、皆様と共に覚えたいと願います。

聖書は、「初めに、【神が】天と地を創造した。」から始まり、最後は、「【主イエスの恵みが】すべての者とともにあるように。アーメン。」と締めくくられています。すなわち、聖書は神で始まり、神で終わります。

「というのは、すべてのことが、神から発し、神によって成り、神に至るからです。」(ローマ11:36a)

もう何度も聞かされていることですが、聖書の主人公は「私」ではなく、「神」です。私たちが神様のために何をした、何を成し遂げた、何を得たか以上に、聖書は、「神が」キリストによって私たちのために成し遂げてくださったかを描いています。主人公は「私」ではありません!「私が」主人公である人生は、全ての基準が自分にかかってきます。出来たときには満足感を持ち、出来なかったときには自己卑下します。

ですから、今日、自分の内側にフォーカスすることをやめ、神様にフォーカスしていきましょう。そして、ただ、主の恵みによって強められ、私たちの内側が造り変えられていく今日となりますように。

私たちが救われたのは、自分の行いや努力によるのではなく、一方的な主の恵みです。恵みとは何でしょう。受けるに値しない者に対して与えられる神の一方的な祝福、好意、愛です。受けるに価しないにもかかわらず、たくさんの欠点や弱さがあるにもかかわらず、一方的に、無条件に、無代価で注がれる愛です。なんと偉大な愛でしょうか!

どんな立派な教えも、感動的な証しも、あらゆる規則も、強い信念も、その人を内側から変えることはできません。ただ、主の恵みだけが、私たちを心底から変えることのできる力を持っています。ですから、今日、主の恵みによって強められましょう。

「…食物によってではなく、恵みによって心を強めるのは良いことです。…」(ヘブル13:9)

具体的に、今年最後の礼拝で分かち合われた詩篇103篇から、早速実践していきたいと願います。

詩篇103篇を歌ったダビデは、まず、自分のたましいに向かって宣言し、語り、呼びかけました。何をでしょうか。「もっと頑張れ!」「なまけるな!」「忍耐しろ!」…と言ったでしょうか。そうではありません。むしろ、「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな!」と、ダビデは主の恵みに心を向けました。

興味深いことは、1節と2節においては、「わがたましいよ。」「わたしのうちにあるすべてのものよ」と自分のたましいに向かって呼びかけているのですが、3節以降は、「あなたのすべての咎を赦し」「あなたのすべての病をいやし」と、「あなた」という表現をしています。自分だけでなく、ほかの人々に対して語っていると読み取ることもできますが、ダビデは自分のたましいに向かって「あなた」と呼び、「あなたの一生を良いもので満たされる!」と自分のたましいに主の恵みを語っているのです。

ダビデはそのようにして、主の恵みを自分のたましいに語り、恵みによって自分の心を強くしていきました。私たちを本当に強くするのは、主の恵みです。ですから、聖書全体の最後の節は、「主イエス・キリストの恵みがすべての者とともにありますように。アーメン。」という言葉で締めくくられているのです。

ですから、私たちはいつも主の恵みに目を留め、それを見出し、自分の心に向かって語りかけ、その中にとどまることによって、主の恵みにより頼む歩みをし続けようではありませんか。

私たちが礼拝できるのも、主に奉仕できるのも、今日という一日を感謝して過ごせるのも、すべては主の恵みです。イエス様が戻って来られることも、待ち望むことができるのも、私たちの行いではなく、一方的な主の恵みです。

私たちの神への礼拝、奉仕、捧げもののすべての動機付け、力の源が主の恵みでありますように。

今日は、2019年の最後の日です。今日、私たちは共に、主の恵みに感謝し、主の恵みをたましいに語りましょう。私たちに与えられたキリストにある身分をたましいに語り告げ、絶大な神の恵みをほめたたえ、感謝することをもって、2019年の最後の日を締めくくりましょう。

「ただ、神の恵みにより、キリスト・イエスによる贖いのゆえに、価なしに義と認められるのです」(ローマ3:24)

■A:考えてみよう

(  )の中に自分の名前を入れて、わがたましいに主の恵みを語り告げましょう。

「わがたましいよ。主をほめたたえよ。(   )のうちにあるすべてのものよ。聖なる御名をほめたたえよ。
わがたましいよ。主をほめたたえよ。主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな。
主は、(   )のすべての咎を赦し、(   )のすべての病をいやし、(   )のいのちを穴から贖い、(   )に、恵みとあわれみとの冠をかぶらせ、
(   )の一生を良いもので満たされる。(   )の若さは、わしのように、新しくなる。」(詩篇103:1~5)

■P:祈り
愛する天のお父様、受けるに値しない私に、多くの弱さや欠点があるにもかかわらず、一方的に注いでくださるあなたの想像も出来ないほど広く、長く、高く、深い愛に心から感謝します。
この一年、喜びも楽しみもたくさんありましたが、痛みや葛藤を通り、手放し、失ったものも多くありました。ですが、主は変わらずに私の傍らにいて、たえず私を励まし、慰め、導き、恵みによって強くしてくださったことをありがとうございます。
あなたの恵みは私にとって、十分すぎるほど注がれています。あなたの力は、弱さのうちに完全に現れるので、私は弱さを大いに誇ります。私が弱いときにこそあなたの恵みによって、私は強くされます。
今年最後の日、主の恵みに目を留め、主がこの一年、良くしてくださったことを一つひとつ覚え、力を尽くして主に感謝をささげる一日となりますように。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ひさえ 】

カテゴリー: マナメール

オンライン献金はこちらから。

大きな額の献金は手数料の少ない口座振り込みをお勧めいたします。

オンラインサポートの手順

Comments are closed.

  • 最近のコメント

  • 新宿シャローム教会 大久保会堂


    〒169-0073 東京都新宿区百人町1-23-24アミューズ大久保ビル2F
    TEL 03-3371-7558
  • アーカイブ

  • カテゴリー