■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの黙示録20章7節

★しかし千年の終わりに、サタンはその牢から解き放され、

■O:今日のコラム
黙示録20章では「千年王国」について書かれています。主の聖徒たちはキリストとともに、千年の間、王として治めるのですが、この千年の終わりに不思議なことが起こります。

この千年の間、底知れぬところに閉じ込められていた悪魔であるサタンが、千年の終わりに再び解き放されるのです。そして最後はどうなるかというと、彼らは最終的には神様によって完全に滅ぼされます。(黙示録20:10)

神様がサタンを解き放つ理由は何なのか、また、この地上でサタンが働くことをどうして神様は許されるのか、私たちはそのように思います。けれども覚えたいことは「サタンは最終的には神様によって完全に滅ぼされる」ということと「サタンの働きでさえも神様の御手の中にある」ということです。

御言葉の約束、神様のご計画は必ず成し遂げられます。サタンは神様に反抗しながらも、実は神様に利用されている存在でもあるのです。

最近、個人的にヨブ記を読み直していますが、今日の御言葉に繋がるように感じたところがありました。

「主はサタンに仰せられた。『では、彼のすべての持ち物をおまえの手に任せよう。ただ彼の身に手を伸ばしてはならない。』そこで、サタンは主の前から出て行った。」(ヨブ記1:12)

サタンはヨブから祝福を奪い、子ども、持ち物、財産を奪いました。「いのち」は奪ってはならないという神様の約束のもと、サタンはヨブから健康も、名誉や栄誉でさえも奪い去ります。

なんてかわいそうなヨブ・・・と思いますが、しかし、このヨブに起こった出来事すべても、神様の許しの中で起こっていることだ、ということを覚えたいと思います。神様の許しなしには何事も起こらないのです。

ヨブはどんなに痛ましい状況になっても、神様に誠実を尽くし、罪を犯すことなく、愚痴をこぼすことはありませんでした。

「私は裸で母の胎から出て来た。また、裸で私はかしこに帰ろう。主は与え、主は取られる。主の御名はほむべきかな。」(ヨブ1:21)

誘惑や試練が置かれることによって、私たちの内側は揺り動かされます。そして私たちが本当に主を愛しているのかどうかが分かるのです。

そして何よりも、このサタンの働きを用いてでさえも、神様はヨブのうちにあった深いところ「自己義」を明らかにしたかったのです。ヨブを愛しているがゆえに、神様はサタンが働くことを許されました。「あなたには私が必要である」ということ、そして「ご自身の偉大さ」をヨブに教えられます。

神様はなんと偉大で、その知恵は測り知り難いことでしょうか!

2000年前のイエス様の十字架は、敵である悪魔にとって「私たちの計画は大成功だ!神の御子を死に追いやったのだから!」このように、まるで自分たちが大勝利したかのように思えたでしょう。しかし、全ては神様の御手の中にありました。

全能なるお方、唯一の主権者なる神様の御手の中で、敵の企みはイエスキリストの足台となり、死を打ち破りよみがえられたイエスキリストの十字架を通して、すべての贖いが成し遂げられたのです。

「それからは、その敵がご自分の足台となるのを待っておられるのです。」(ヘブル10:13)

聖書を読むときに、すべてを抱く神様の大きな御手を見出すことができるようにと願います。サタンの策略に勝る、神様のご計画があります。ヨブのように状況が一変しようとも、神様は変わらずに真実で、いつも良いお方であり、このお方の主権の中に、全てがあることを忘れてはいけないのです。

「シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。』」(ルカ22:31,32)

「愛する者たち。あなたがたを試みるためにあなたがたの間に燃えさかる火の試練を、何か思いがけないことが起こったかのように驚き怪しむことなく、むしろ、キリストの苦しみにあずかれるのですから、喜んでいなさい。それは、キリストの栄光が現れるときにも、喜びおどる者となるためです。」(1ペテロ4:12,13)

「あなたがたは、あわてて出なくてもよい。逃げるようにして去らなくてもよい。主があなたがたの前に進み、イスラエルの神が、あなたがたのしんがりとなられるからだ。」(イザヤ52:12)

私たちは人間で、神様ではないので、人生に起こることひとつひとつ、すべてに理由を探して、理解したり、納得することは凄く難しいと思います。

しかし、今日もすべての時間、あらゆる状況の中で、私たちは慌てることなく、心かき乱されることなく、共におられる神様のとりなしに信頼して歩むことができることを感謝します。

「現実」を認めても、御言葉の「真実」を告白し続けて、神様の完全な御手に信頼し、自らを神様のご計画に委ね続けることができますように。その時に、私たちは神様の御手の中に抱かれていることを知り、神様の勝利を見、神様の栄光をほめたたえるようになることを信じます。

■A:考えてみよう
下記の御言葉を朗読し、黙想しましょう。御言葉に基づいた信仰が、今日一日、私たちの心と思いを満たしますように。

「その人は悪い知らせを恐れず、主に信頼して、その心はゆるがない。その心は堅固で、恐れることなく、自分の敵をものともしないまでになる。」(詩篇112:7,8)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 こばあい 】

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