■S:今日の聖書の言葉
ゼカリヤ書14章9節

★主は地のすべての王となられる。その日には、主はただひとり、御名もただ一つとなる。

■O:今日のコラム
ゼカリヤ書14章にはキリストの地上再臨の様子が記されています。復活の主イエスは二千年前にオリーブ山から天に昇って行かれましたが、終わりの時には同じオリーブ山に戻って来られます。この時、主イエスは幾千万の聖徒たちを天から引き連れて戻って来られます(ゼカリヤ書14:5、ユダの手紙14~15節、黙示録19:14 参照)。

聖書の幾つもの記述を通して「再臨」と「携挙」は分けて考える必要があります。「携挙」は盗人のように突然起こるものであり、その日については父なる神以外には誰も知りません。「携挙」に関しては目を覚まして今という時に準備をすることが求められています。

「再臨」は携挙後七年間の大艱難時代を経て主イエスがオリーブ山に帰って来られる出来事です。その日、主イエスの足がオリーブ山に立った時にオリーブ山は裂け、湧き水が流れ出てイスラエルの地を満たします。その様子についてはゼカリヤ書14章に記されていますので一読することをお勧めします。

大艱難時代には反キリストがこの地を支配するようになります。反キリストは政治的に有能なリーダーであり、人格的にも優れた人物のように見えますが内側は貪欲な狼です。また信仰の面においても篤く油注がれた者として登場し、誰の目から見ても携挙後の荒廃した世界を建て直す救い主の様に見えるでしょう。

また何よりもユダヤ人が反キリストをメシアとして大歓迎します。なぜなら彼らが求め続けていたメシア像は、ダビデのように政治的にイスラエルを治める者だからです。反キリストは必ずユダヤ人から登場します。

ユダヤ人は自分たちの中からメシアが来ることを信じています。それなのでユダヤ系以外からメシアが出るなら彼らは受け入れないでしょう。2千年前の明確な反キリストは、その当時の祭司長や律法学者でした。彼らは熱心なユダヤ教徒であり、その熱心さの故にキリストを十字架につけました。終わりの時にもユダヤ人の中から反キリストが登場するのです。

反キリストは初め有能な世界のリーダーとして現れ、特にユダヤ人にとって有利な制作を取り、エルサレムに神殿を再建する道を開きます。その為、ユダヤ人は反キリストに心がなびきますが、大艱難期の途中で神殿の真ん中に自分の座を設け、自分を神として拝むことを強要します。その時、多くのユダヤ人たちがそれを拒み、命を失っていきます。

エルサレムが軍隊に取り囲まれ、非常な苦しみの中でユダヤ人が叫び声を上げ「祝福あれ。主の御名によって来られる方に。」とイエシュア(イエス)を呼び求める時に、イエス様は雲に乗って天からオリーブ山にご再臨なさるのです。

携挙や再臨、終末の出来事は、多くの人にとって空想話や絵空事の様に感じるかも知れませんが、もう目の前まで来ている現実なのです。この一年の終わりに、終わりの時代のことを思う時を持ちましょう。ゼカリヤ書14章を朗読し、また黙示録18章から22章まで朗読して、私たちが生きるこの世がどこに向かって進んでいるのか明確なゴールを見ましょう。

2020年はますます終わりの時代の明確な現れが起こるようになります。しっかりと目を覚まして、信仰の創始者であり完成者である主イエスから目を離すことがありませんように。

■A:考えてみよう
ゼカリヤ書14章、黙示録18章~22章を朗読し、終わりの時代について黙想しましょう。

黙示録の「黙示」とは「啓示」という意味です。この書は私たちの知識によっては解釈出来ません。「知恵と啓示の御霊」であられる、聖霊様が黙示録の御言葉に対する悟りを与えて下さるように祈り求めましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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