■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの黙示録4章6~7節

★御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。御座の中央と御座の回りに、前もうしろも目で満ちた四つの生き物がいた。第一の生き物は、獅子のようであり、第二の生き物は雄牛のようであり、第三の生き物は人間のような顔を持ち、第四の生き物は空飛ぶ鷲のようであった。

■O:今日のコラム
黙示録は新約聖書の中で最も多く礼拝と賛美が記されている書簡です。この4章と5章は天的な礼拝の姿が描かれていますが、全ての礼拝の中心は「御座」にあります。それなのでこの4章だけで12回も「御座」という言葉が使われています。この4章5章を繰り返し朗読する内に天的な礼拝とは何であるかを知ることが出来ます。

礼拝と聞くと「賛美を歌うこと」だけをイメージしがちです。もちろん賛美を歌うのは礼拝の大切な部分です。しかし、上記の6~7節を見る時、礼拝に対する概念が変えられます。

6節の前半には「御座の前は、水晶に似たガラスの海のようであった。」と記されています。天にある水や海は聖書の概念では「真理」や「御言葉」を意味するものであり、逆にこの地にある海や水は「この世の考えと文化」や「死と肉に満ちた人間的な知恵」を意味するものです(ヤコブ書3章11~18節 参照)。

主の御座の前には真理の御言葉が満ちていることを心に覚えましょう。さらに御座の中央と周りに四つの生き物の姿をした御使いが居ることが記されています。これは御使いの中でもセラフィムという主の御側近くにいる御使いたちです。彼らは昼も夜も絶え間なく主の御前で礼拝を捧げています。同じ御使いたちがイザヤ書6章に登場していますので詳しく知りたい方はイザヤ書6章を一読下さい。

御座の周りには実際的にそのような御使いが取り囲んでいますが、それと同時に彼らは啓示的な姿を持っています。

第一の生き物「獅子」は、王の王としてこの地に来られた方、王であるイエス様を記した「マタイの福音書」を啓示しています。

第二の生き物「雄牛」は、仕えるしもべとしてこの地に来られた方、しもべのイエス様を記した「マルコの福音書」を啓示しています。

第三の生き物「人間」は、100%神であると同時に、100%人間としてこの地に来られた方、人の子としてのイエス様を記した「ルカの福音書」を啓示しています。

第四の生き物「鷲」は、太陽を見ても目が焦げ付かず、そして天高く舞い上がることができます。それは、誰も見ることの出来ない天の父の姿をこの世に示し、いと高き神の子として来られた方、神の御子であられるイエス様を記した「ヨハネの福音書」を啓示しています。

つまり、御座の周りを四福音書が取り囲んでいるのです。四福音書は聖書の心臓であり中心です。四福音書を続けて朗読する時、私たちの心の内に主の御座(主の統治と主権)が設けられて行きます。ローマ人への手紙10章には信仰はどこから来るのかが記されています。

「そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。」(ローマ10:17)

信仰は私たちの熱意や決心やビジョンや夢を持つことによってもたらされるのではなく、また神学や教理によって得られるのでもありません。信仰は主の御言葉を聞くことから始まります。そして、その「聞くことは、キリストについてのみことばによる。」のですが、詳訳聖書には「キリストの口から出たみことばによる」と記されています。

創世記から黙示録まで全ての書簡の中心はイエス様であり、主イエスが啓示され、主イエスの言葉ですが、その中でも特に四福音書は主イエスが直接語られた言葉が記されています。

御言葉を愛し、御言葉を朗読することは重要な信仰の歩みであり、それは天的な礼拝なのです。今年も残り数週間となりましたが、残りの日々を御言葉の朗読に費やしてみませんか。残りの2週間と少しで、新約聖書を1回通読することを目指してみましょう。

■A:考えてみよう
今日から2019年の残りの日をかけて、新約聖書を通読することを目標とし、聖書朗読を始めましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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