■S:今日の聖書の言葉
ヘブル人への手紙10章1節

★律法には、後に来るすばらしいものの影はあっても、その実物はないのですから、律法は、年ごとに絶えずささげられる同じいけにえによって神に近づいて来る人々を、完全にすることができないのです。

■O:今日のコラム
私は、アメリカに短期留学をしていた時、英語がほとんど話せませんでした。しかし、話さなければ生きていけないのも現実です。そこで私が身につけたコミュニケーションスキルは、そのものの単語を知らなくても、知っている単語でそのことを説明することでした。

例えば冷蔵庫の単語「refrigerator」を知りませんでした。ですから私は「キッチンにある四角くて大きい、何かを冷やす機械」と言って、ホストファミリーから「refrigerator」という単語を引き出していました。そのものズバリを知っていれば端的に物事を言い表すことができますが、これが律法とイエス様に似ているように思えます。

今日のみことばによると、律法は後に来る良いものを指し示す予表です。別の訳で見てみると、「律法は輪郭に過ぎず、そのものを十分に表し示すものではない」と書かれていました。

しかし、ここで注意していただきたいのは、律法は悪いものではないということです。律法は「教え、戒め」という意味で、私たちをキリストに導く養育係です(ガラテヤ3:24)。神様はすべてのものの創造を終えられた時、それらをご覧になり「非常に良い」と言われました。

しかし、いつまでも養育係の視点で聖書を見ているなら、私たちに本質は見えてきません。目に見える律法は目に見えない真理を映し出している影のようなものです。ですから、私たちは旧約を読むときにそこにイエス様を見出し、新約を読むときにそこに旧約の律法を見出していく必要があります。

第二コリント3章、ガラテヤ3章、4章から、律法とイエス様の関係をまとめてみました。

律法→イエス様
石の板に書かれた文字の律法→心の板に書き記された律法
からだの割礼→心の割礼
一時的→永遠
目に見えるもの→目に見えないもの
人の考え、人間の教え→神の御心、神のおしえ・みことば
文字は殺す→御霊は生かす
古い契約→新しい契約
死の務め→御霊の務め
文字に仕えるもの→御霊に仕えるもの
罪に定める務め→御霊に仕える務め
消え去るもの→永遠に残るもの

御霊によってこの両方を知る時、イエス様の言わんとされようとしたこと、すなわち父の御心を知ることができると信じます。

十字架で律法はいのちに変えられました。呪われたものは木にかけられます。イエス様は律法の呪いを引き受けてくださり、その比類なき尊いいのちの代価によって、私たちを買い取ってくださいました。それゆえ、イエス様を信じる私たちは律法の呪いのもとにはなく神の子どもとされました。

このことを理解するなら、血潮の12の宣言にもあるこの宣言を知性においても霊においても実を結ぶ宣言になると信じます。

「こういうわけですから、兄弟たち。私たちは、イエスの血によって、大胆にまことの聖所に入ることができるのです。」(ヘブル10:19)

「イエス様の血潮は聖なる神に仕えるために、私をまことの聖所に入らせます。」

■A:考えてみよう
みことばを何となく読んでいないだろうか?もちろん、みことばをたくさん読むことは非常に重要なことです。それをやめないでください。それと同時に、一節を深く研究する時間も持ちましょう。

みことばは宝です。しかし、棚からぼた餅のように、みことばが自動的にやってくるわけではありません。いのちのみことばは自ら探し求めなければならないのです。

求め続けるものには真理が開かれていきます。叩き続けるものにはみことばの戸が開かれていきます。探し続ける者に主は御心を教えて下さいます。律法をよく研究し、それがイエス様のどの側面を指し示しているかを聖霊様に聞きながら、祈り心を持って聖書を読んでみましょう。

■P:祈り
私をいつも愛してくださる天のお父さん、今日もいのちのみことばを送ってくださったことを感謝します。どうか私に律法を通して、イエス様をもっと深く知ることができるように助けてください。今まで少し難しいからという理由で律法を遠ざけていたことを赦してください。
律法の中にイエス様の道、真理、いのちを見出すことができるよう、聖霊様助けて下さい。

聖書全体を通して、真のいのちに至ることができますように。イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【 しゅん 】

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