■S:今日の聖書の言葉
ホセア書13章6節
★しかし、彼らは牧草を食べて、食べ飽きたとき、彼らの心は高ぶり、わたしを忘れた。
■O:今日のコラム
神様は、イスラエルの民を荒野で、かわいた地で守り養われ、彼らを知っていました(ホセア13:5)。しかし、神様が土地を祝福され、民が物質的に繁栄したとき、民はその物質的繁栄に満足し、神様のことを忘れ、心は高ぶってしまったということが今日の聖書の言葉に書かれています。
「食べ飽きた」とは、「満足した」という意味の言葉です。私たちもイスラエルの民と同じように、何かに満足しているとき、何かを持っていると思うとき、自分の願いや欲が満たされるとき、自分の力があるとき思うとき、物質的な必要がないという状況のとき、必要が満たされたとき…など、主を忘れてしまう性質があることを覚えます。
1日の中でも、主なしでもこれはできる、自分の力でこれくらいのことはできる、自分の体力ならこれくらい頑張れる、自分の持っているものでこれならできると思ってしまい、神を忘れて神様の助けや神様のみことばに頼る必要はないと思ってしまう瞬間があるかもしれません。また、当たり前のように衣食住がある環境では、自分を日々養い守ってくださっているのは神様で、すべてが神様から与えられているものだということを覚えて感謝する心を忘れてしまう瞬間があるかもしれません。
何かに満足したり、満たされている状況だったり、十分にあると思う状況のとき、私たちは主を忘れてしまう性質があります。そして、主を忘れることは、心が高ぶっている状態であると御言葉は言っています。私たちは、心が高ぶり、主を忘れることがないように、日々へりくだり、絶えず主を覚えて歩みたいと願います。
今日の御言葉にあるようにイスラエルの民が神を忘れ、心が高ぶったのは、「食べ飽きたとき=満足したとき」であることを覚え、気をつけたいと願います。しかし、神様は私たちの必要を満たし、食物や経済など私たちに必要なものを与えてくださり、私たちが満たされるほどに、満足するほどに主は必要以上に与えてくださるお方で、私たちを日々養ってくださるお方なので、私たちは主の恵みによって日々の生活の中で満足したり、満たされる経験をすることは多々あると思います。では、「満足して心が高ぶる」ことがないように私たちはどう気をつけるべきなのでしょうか?
私たちが気をつけるべきことは、私たちの心が「何を一番に求めているか」「何を一番に願っているのか」を主に探っていただき、日々確認することです。
必要が満たされること、自分の願いがかなえられること、状況が変わること、癒しや力が与えられること…など「主ご自身以外」のものを一番に願っているならば、私たちは主の恵みによってそれらが与えられるときに、満足して、心が高ぶり、主を忘れてしまうかもしれません。しかし、私たちの一番の願いが「主ご自身」であるならば、一番に求めていることが「主を知ること」であるならば、私たちは決して「満ち足りる」ことなく、絶えず飢え渇きの心を持ち、もっと主が必要、もっと主を知りたいと思うようになります。
日々、私たちの心を主に探っていただき、主ご自身を一番に求め、主を知ることを一番に願う心を持って歩む者へと造り変えられたいと願います。
主ご自身を第一に求め、主を知ることを第一に願うならば、「満足して、心が高ぶる」ということを回避することができますが、「主を忘れる」ということがないようにも気をつけないといけません。では、どのようにして主を忘れないように日々気をつけるべきなのでしょうか?
「気をつけなさい。私が、きょう、あなたに命じる主の命令と、主の定めと、主のおきてとを守らず、あなたの神、主を忘れることがないように。」(申命記8:11)
主を忘れないように気をつけることは、主のみことばを忘れないように気をつけることです。みことばを読んだだけで満足せず、神様のみこころを行うことを食物として、みことばを実行することを願い求め続けていきましょう。みことばを守ることを願いとするならば、そのみことばを守れるように主に祈り願い続けるので、みことばを忘れないようになります。また、みことばを守ることを願いとするならば、主なしではみことばを実行することができない、自分にはできない…と主が必要であることを日々実感させられ、主に拠り頼み、主を忘れないようになります。
■A:考えてみよう
(1)自分の心を主に探っていただき、何かに満足して高ぶる心を持つことがないように祈りましょう。主ご自身を一番の願いとし、主を知ることを一番に求める心を持つことができるように主に祈りましょう。
(2)主が日々与えてくださっているもの(衣食住、物質的な必要、体力、健康、賜物、経済、仕事での成功や知恵…etc)について、主に感謝し、主をほめたたえることを忘れていないか自分の心を探り、今日今一度主に感謝し、主をほめたたえましょう。
「あなたが食べて満ち足りたとき、主が賜わった良い地について、あなたの神、主をほめたたえなければならない。」(申命記8:10)
(3)主を忘れること=みことばを忘れることがないように、みことばを実行することを願いとする者、みことばを守る歩みをする者となることができるように主に祈り願いましょう。みことばを一心に見つめて離れず、すぐに忘れる聞き手ではなく、事を実行する者となることができますように、主が律法を私の思いの中に入れ、私の心に書きつけてくださいますように祈りましょう。(ヤコブ1:25、へブル8:10)
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ありさ 】
オンライン献金はこちらから。
大きな額の献金は手数料の少ない口座振り込みをお勧めいたします。