■S:今日の聖書の言葉
雅歌7章10節

★私は、私の愛する方のもの。あの方は私を恋い慕う。

■O:今日のコラム
私は最近、「聴くドラマ聖書」を知りました。これは聖書を俳優・声優が「ドラマを演じるよう」に朗読したもので、現在、テスト版が無料で試聴できます。https://graceandmercy.or.jp/app/

これで雅歌を聴いたのですが、とても驚きました、、、。それまで、あまり意識していなかった「花婿の言葉」「花嫁の言葉」「他の人の言葉」が明確にされ、こんなにも頻繁に入れ替わっていたのかと、まず驚きました。

そして、それ以上に驚いたことは、花婿と花嫁が、各々相手をどれほど恋い慕っていることか、抑えきれない情熱で相手を表現し、ほめたたえ、もはや二人は正常とは言えないレベル、まさに「愛に病んでいる」(雅歌2:5)状態である、ということです。そのさまが、きわめてリアルに、生々しく再現されています。是非、皆さんも試聴して体験してみて下さい。

さて、終末に啓かれる書簡は黙示録と雅歌である、と言われます。黙示録は終末の預言ですので当然としても、なぜもう一書は雅歌なのでしょう?それは、世の終わりに神がなさろうとしておられることは、天地創造の目的、すなわちエデンの園の回復であるからです。万物は御子のために造られました。(コロサイ1:16)

そして教会はキリストの花嫁であり(エペソ5:32)、新しいエルサレムは夫のために飾られた花嫁のように整えられて天から下ってきます。(黙示録21:2)

雅歌に描かれている花婿と花嫁が「恋い慕うさま」は、キリストと花嫁なる教会を指しています。私たちは雅歌を朗読し、父なる神が創造の初めから、そして最終的に願っておられる御子キリストと栄光の教会との婚姻に向かって、備えてゆきたいと願います。

この「備え」について、今朝は二つのことをお分かちしたいと思います。

ひとつ目は、今まで述べてきた通り、キリストと私たちは、激しいまでの愛の関係にある、ということです。皆さん、恋愛の経験がおありでしょう?それは理屈ではありませんね、、、。寝ても覚めても、何をしていても、相手のことが忘れられない、、、その人を目にしたら胸が高鳴ってしまう、、、。それが私たちとイエス様との関係だ、と聖書は言っています。果たして、私自身はどうでしょうか、、、それほどまでにイエス様を恋慕っているでしょうか?

聖書は「父と子」「主人と下僕」、、、さまざまな表現で、神と私たちの関係を示しています。私たちは神の子とされました。イエス様の十字架の血による贖いによって。もはや何も恐れることはありません。創造主なる神が私のお父さんなのです。私は愛されている子どもとして、まったき平安のうちに人生を歩むことができます。

また私たちは、各々自分に与えられたタラントを用い、熱心に使命に生きることによって、主なる神様に下僕として仕えることができます。主は審きの日に「よくやった。善かつ忠なるしもべよ」と報いてくださいます。

その他にもイエス様は私たちを「友」と呼んで下さり(ヨハネ15:15)、また「兄弟」と呼ばれることも恥とされません(ヘブル2:11)。実に多くの表現で、全能なる神と私たちとの関係が示されており、それらは、どれも真実であります。しかし、さらに聖書は、私たちはキリストの花嫁である、と言っています。

熱心であることも、忠実であることも、主は喜んでくださいます。しかし、主はそれ以上のもの、すなわち心が奪われてしまった状態、愛に病んでしまった私を求めておられるのです。私たちは、知性をもって、意志をもって、さらに感情をもって、主を愛しましょう。すなわち、全人格をもって主を愛するのです。

二つ目にお分かちしたいことは、キリストの花嫁は「教会」だということです。つまり、私ひとりではない、私たち共同体だということです。このことに関して、恵みの証しをさせて下さい。

約3ヶ月前から、私たちの教会では「とりなしの祈りカード」を用いて毎日、自分の家族、牧師先生ご家族、兄弟姉妹、さらに高い地位にある方々(首相、天皇陛下、、、)の名前を挙げて祈っています。この恵みは実に大きいです。毎日祈っていると、顔を合わせたときには、思わず声をかけたくなります。特に牧師先生とご家族を覚えて毎日祈ることは、私たち信徒にとって、きわめて重要なことだと知らされます。

この祈りを始めてから、牧師先生のご家庭で変化が現れたそうです。息子さんの聖書を読む姿勢や、勉学に取り組む姿勢が良くなってきた、とのことでした。先生は「皆さんのとりなしの祈りのおかげです」と証しされ、私自身、我が事のように嬉しかったです。

キリストが「ただ一度のまなざしで心が奪われてしまう」(雅歌4:9)ほどの栄光の教会に、いかにして到達できるでしょうか、、、?私たちには到底計り知ることもできませんが、言えることは、とりなし祈り合うなかで、一歩一歩、その姿に近づいてゆく、ということです。

今日も一日、共に祈り合い、共に支え合ってゆきましょう。

■A:考えてみよう
私は主を恋い慕うほどに愛しているだろうか?

私たちの教会はキリストの花嫁として、どのように整えられつつあるだろうか?

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 よしかず 】

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