■S:今日の聖書の言葉
ネヘミヤ記13章30~31節
★私はすべての異教的なものから彼らをきよめ、祭司とレビ人のそれぞれの務めの規程を定め、定まった時に行うたきぎのささげ物と、初物についての規程も定めた。私の神。どうか私を覚えて、いつくしんでください。
■O:今日のコラム
エルサレムの城壁奉献が済んで、ネヘミヤはしばらくエルサレムにいませんでした(ネヘミヤ13:6参照)。ネヘミヤが再びエルサレムに帰って来た時、神の宮、神の民のうちに汚れがあることを見ました。ネヘミヤ記13章には、彼が神の宮、神の民にきよさを取り戻すために行ったことが書かれています。
一つ目は、神の宮をきよめること。神の宮の部屋の1つが、アモン人トビヤに与えられていました。このトビヤは、城壁再建を妨げようとした人物です(ネヘミヤ2:19、4:3、4:7~8参照)。その部屋には、神の宮で仕える者たちのための奉納物が保管されていましたが、トビヤにその部屋が与えられたゆえに、レビ人や歌うたいたちは給料が支給されず、自分の農地に逃げ去りました。ネヘミヤは、「どうして神の宮が見捨てられているのか」と言って、神の宮の部屋をきよめさせ、レビ人たちを集め、もとの持ち場に戻らせたとあります(ネヘミヤ13:7~11参照)。
二つ目は、安息日をきよめること。売り買いの商売が、安息日に、しかもエルサレムで行われていたのです。安息日に売り買いをすることをネヘミヤはやめさせました(ネヘミヤ13:15~21参照)。
三つ目は、結婚です。外国の女(アシュドデ人、アモン人、モアブ人)たちをめとったユダヤ人たちがいたこと、さらにその子どもたちは、母親の国語を話し、ユダヤのことばがわからない、すなわち、律法を理解することが出来ないということが起きていました。ネヘミヤは、このことがイスラエルに大きな罪を犯させることを知っていました。
「イスラエルの王ソロモンは、このことによって罪を犯したではないか。多くの国々のうちで彼のような王はいなかった。彼は神に愛され、神は彼をイスラエル全土を治める王としたのに、外国の女たちが彼に罪を犯させてしまった。だから、あなたがたが外国の女をめとって、私たちの神に対して不信の罪を犯し、このような大きな悪を行っていることを聞き流しにできようか。」(ネヘミヤ13:26~27)
ネヘミヤがこのように、神の宮、神の民のうちの汚れを取り除き、きよさを取り戻すことが出来たのはなぜでしょうか。それは、彼にはこの現状を変える権威が与えられていたということが言えます。権威には、従わせることの出来る力があります。上に立つ者の命令で、その国家や人々は大きく動きます。私たちは、立てられた権威者、リーダーたちのために祈る必要があります。
もう一つは、彼は絶えず祈る人、とりなす者であったことです。それはネヘミヤ記の最初に、城壁が崩されている現状を見たときのネヘミヤの祈りにもあらわれています(ネヘミヤ1:4~11参照)。そして、ネヘミヤは、神の宮、安息日、結婚に「きよさ」を取り戻すために、その変革ごとに、必ず「私の神」と祈っています。
「私の神。どうか、このことのために私を覚えていてください。私の神の宮と、その務めのためにしたいろいろな私の愛のわざを、ぬぐい去らないでください。」(ネヘミヤ13:14)
「私はレビ人に命じて、身をきよめさせ、安息日をきよく保つために、門の守りにつかせた。私の神。どうか、このことにおいてもまた、私を覚えていてください。そして、あなたの大いなるいつくしみによって私をあわれんでください。」(ネヘミヤ13:22)
「定まった時に行うたきぎのささげ物と、初物についての規程も定めた。私の神。どうか私を覚えて、いつくしんでください。」(ネヘミヤ13:31)
祈りなくしては、何事も出来ません。仕事も、あらゆる働きも、これから自分がしようとしていることも、私たちは絶えず、主の助け、あわれみが必要な者です。ネヘミヤは、いくら自分に権威が与えられていようと、自分の力により頼むのではなく、主により頼んで祈る人だったと、私は思います。
以前、「イエスの血潮を宣言する祈り」の著者、アテフ博士がセミナーで来られた時、「失われた相続分を回復することが私たちの役割です。」とおっしゃっていたのを思い出します。
初代教会の時代から今に至るまで、私たちも、教会も、多くの失われた相続分があるのではないでしょうか。その一つにきよさがあると思います。私たちは、日々、悔い改め、血潮により、御言葉、御霊により祈っていますが、これらの祈りをやめることなく、本来、神の宮に、神の民に与えられている「きよさ」を取り戻していきたいと願います。
「神の宮と偶像とに、何の一致があるでしょう。私たちは生ける神の宮なのです。神はこう言われました。『わたしは彼らの間に住み、また歩む。わたしは彼らの神となり、彼らはわたしの民となる。それゆえ、彼らの中から出て行き、彼らと分離せよ、と主は言われる。汚れたものに触れないようにせよ。そうすれば、わたしはあなたがたを受け入れ、わたしはあなたがたの父となり、あなたがたはわたしの息子、娘となる、と全能の主が言われる。』(第2コリント6:16~18)
「愛する者たち。私たちはこのような約束を与えられているのですから、いっさいの霊肉の汚れから自分をきよめ、神を恐れかしこんで聖きを全うしようではありませんか。」(第2コリント7:1)
■A:考えてみよう
・神の宮、神殿である私たちの内に、まだ世と罪と分離することが出来ていない汚れはないだろうか。その罪を悔い改め、そこから離れ、区別され、主のきよさの中を歩むことが出来るように、祈りましょう。
・日本の教会の中に、この世と妥協する考えや行いがないだろうか。さばくことなく、自分は祈る者、とりなす者になっているだろうか。今日、日本の教会のために、牧師先生やリーダーたちのために、働きのために祈りましょう。そして、教会が主のきよさの中にとどまることが出来るように、御霊の助けを受けることが出来るように祈りましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ささまな 】
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