■S:今日の聖書の言葉
エズラ記5章1~2節
★さて、預言者ハガイとイドの子ゼカリヤの、ふたりの預言者は、ユダとエルサレムにいるユダヤ人に、彼らとともにおられるイスラエルの神の名によって預言した。そこで、シェアルティエルの子ゼルバベルと、エホツァダクの子ヨシュアは立ち上がり、エルサレムにある神の宮を建て始めた。神の預言者たちも彼らといっしょにいて、彼らを助けた。
■O:今日のコラム
この旧約聖書における神殿再建のストーリーは、過去の歴史の一つとして記されているだけで無く、主がこの時代に主の教会を建て上げ、回復する為の預言的な内容として読むことが大切です。
この当時、宮の再建が様々な妨害により中断した結果、人々は今まで神殿再建に注いでいたエネルギーを自分の生活に注ぐようになり、自分の家を建て、繁栄を求め、より良い生活を追求するようになって行きました。その結果、宮の再建はなおざりにされ、人々は富と良い生活を追い求めても全く満たされない状態となります(ハガイ1:4~7節 参照)。
そんな状況の中で預言者ハガイが立ち上がり預言を語り、宮を建て上げる作業を再開することを促します(ハガイ書全般 参照)。また預言者ゼカリヤも立ち上がり、人の能力や力を超えて主の霊により主の宮が建て直されることを預言します。
「権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって」(ゼカリヤ書4:6b)
ここで預言者ハガイとゼカリヤ、大祭司ヨシュア、またダビデの王家の血を受け継いだ総督ゼルバベル、王と祭司と預言者が共にタッグを組み、働くことを通して止まっていた神殿再建がもう一度動き始め、そしてついに完成に至りました。
これは新約聖書の教会の型です。パウロはエペソの手紙の中で教会が建て上げられて行くことについてこう言及しています。
「あなたがたは使徒と預言者という土台の上に建てられており、キリスト・イエスご自身がその礎石です。この方にあって、組み合わされた建物の全体が成長し、主にある聖なる宮となるのであり、このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」(エペソ2:20~22)
使徒権の働きについては様々な教えがあるので、ここではあえて言及しませんが、しかし、新約聖書の時代、イエス・キリストの十字架の贖いの中で私たちは皆、王権を持つ者として召されています。それは、別の言葉で言うなら使徒的な働きを意味します。
また私たちは、十字架の贖いを通してとりなしの祭司として召されており、聖霊様の油注ぎを通して、主の御言葉を宣言する預言者としても召されています。
使徒と預言者と祭司の働きが聖徒たちの内で活性化する時、教会が栄光の教会として回復し、この時代の主の宮が建て上げられて行くのです。もう間もなくイエス様が戻って来られます。その前に、教会は栄光の教会として前進して行きます。私たちはイエス様が願われる教会、花嫁なる教会が建て上げられることを夢見て、日々とりなし続けてまいりましょう。
ゼカリヤもハガイも旧約聖書の預言者ですが、彼らはキリストの再臨を夢見た人物たちです。昨年イスラエルに行った際に、オリーブ山の上にある預言者マラキの墓に訪れました。その墓にはマラキだけでなく、ゼカリヤもハガイもその他彼らの弟子の多くの預言者たちが埋葬されています。なぜ彼らがそのオリーブ山に墓を設けたのかと言うと、主イエスの再臨の時によみがえって主と共にエルサレムに入場することを夢見たからでした。
彼らが願い、夢を見、預言した内容が、もう間もなく成就する時代に私たちは生きています。全ての歴史の総仕上げの時です。
エズラ、ネヘミヤの時代に神殿の城壁はエルルの月の25日に完成しました(ネヘミヤ記6:15 参照)。イスラエルのカレンダーでちょうど今がエルルの月であり、今年は私たちが使っているカレンダーと合致している為、9月25日がエルルの月の25日にあたります。
この数ヶ月をかけて、とりなしにより祈りの城壁を建て上げることを続けてきましたが、その一つの完成が近づいていることを覚えます。共に気を緩めることなく、自分と家族、教会と聖徒、街と国家をとりなし、祈りの城壁を建て上げてまいりましょう。そうして日々、主の回復の道を一歩一歩進み、イエス様が再び来られる日を待ち望んでまいりましょう。
■A:考えてみよう
祈りの城壁を建て上げるとりなしの祈りを続けましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しんご 】
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