■S:今日の聖書の言葉
歴代誌第二21章6節

★彼はアハブの家の者がしたように、イスラエルの王たちの道に歩んだ。アハブの娘が彼の妻であったからである。彼は主の目の前に悪を行ったが、

同22章3~4節

★彼もまた、アハブの家の道に歩んだ。彼の母が彼の助言者で、悪を行わせたからである。彼はアハブの家にならって主の目の前に悪を行った。その父の死後、彼らが助言者となって、彼を滅びに至らせたのである。

■O:今日のコラム
今日の聖書箇所で、二人の王がアハブの家にならったために滅びました。アハブは、1列王記16章30節で過去最悪と評価されている王です。しかし、アハブに至るまでの罪の流れ、いわば「罪の系譜」は意外なことにソロモンから始まっています。

1列王記11章によると、ソロモンは二つの罪を犯しました。すでに聞いていたモーセの律法に背くことと(1列王記11:1~2)、主の戒めに聞き従わないことです(1列王記11:9~10)。

その罪の結果、イスラエル王国は北イスラエルと南ユダに引き裂かれます。そして、北イスラエルの王としてヤロブアムが主に選ばれました。

ヤロブアムは北イスラエルに偶像礼拝を行わせました。そして、「偶像礼拝を行わせる」という罪は、続く歴代の王ナダブ、バシャ、エラ、ジムリ、オムリ、アハブへと流れていき、最終的にイスラエルは崩壊してしまいます。

ソロモンの二つの罪の結果、最後には一国が滅びました。ソロモンは王だったからです。王には責任が伴います。

私たちは主にあって王である祭司とされました。なので、私たちの小さな罪によって一国が滅びるということを肝に銘じる必要があります。私たちが治めるべき国は、私たちの内なる都エルサレムです。

私たちに任されているこの主の都をどのように治めるべきでしょうか。どのように回復していくべきでしょうか。聖書を読むと、王の功績はダビデの道に歩んだかどうかで判断されます。詩篇101篇から、私たちが歩むべきダビデの道を知ることができます。

1節から7節にかけて、恵みとさばき(十字架)、全き道に目を留めることなどが書かれていますが、その上で8節に書かれていることに注目してみたいと思います。

「朝ごとに、私は国の中の悪者をことごとく滅ぼします。それは主の都から、不法を行う者をことごとく断ち切るためです。」(詩篇101:8)

ダビデは朝ごとに国の中の悪者をことごとく滅ぼしました。それは、主の都エルサレムから不法を行う者をことごとく断ち切るためです。

■A:考えてみよう
私たちはどうでしょうか。朝ごとに、私たちの内側にある主に不従順な性質を見つけるとき、それをことごとく滅ぼしているでしょうか。不法を行うものが主の都にいることを容認していないでしょうか。

ソロモンのように繰り返し示されている罪の性質がないでしょうか。その罪を自分の内側に見つけたときに、すぐさまそれを打ち捨てて自分を主に従わせているでしょうか。

■P:祈り
聖霊様、私の心を探って、日々私のうちの隠れた罪を示し、死ぬべき古き人を明らかにしてください。また、それが明らかにされたとき、すぐにそれをことごとく滅ぼし、ことごとく断ち切ることができるように助けてください。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 けいしろう 】

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