■S:今日の聖書の言葉
ガラテヤ人への手紙4章26節

★しかし、上にあるエルサレムは自由であり、私たちの母です。

■O:今日のコラム
エルサレムという名称は複数形であり、エルサレムには幾つかの姿があります。

一つは地理的なエルサレムです。西暦70年にローマの侵攻によりエルサレムは崩壊し、ユダヤ人は全世界に散らされました。しかし、1948年にイスラエルは再建国され、全世界から多くのユダヤ人が帰還し、国家が回復しました。それ以降ユダヤ人はエルサレムを首都と宣言しており、イスラエル再建国70年にあたる昨年、アメリカのトランプ大統領も正式にエルサレムがイスラエルの首都であることを宣言しました。

エゼキエル書、ゼカリヤ書、ダニエル書、黙示録には終わりの時代にエルサレムに神殿が建築されていることが記されています。エルサレムに第三神殿を建設する動きはますます加速しており、終末の時計は第三神殿建設と共に大きく動き始めます。

ダニエル書にはエルサレムについて七十週が定められており、あと一週が終わりの時に残っていることがわかります(ダニエル書9:24~27参照)。一週は七年を意味する言葉であり、つまり「神殿を建設せよ」との許可が出ると共に、最後の大患難の七年間が始まると読み取ることが出来ます。終わりの時を悟る為に地理的なエルサレムに目を留めることは重要なことです。

またエルサレムは地図上の都市だけではなく、天のエルサレムが存在しています。この天のエルサレムに目を向けることはさらに重要なことと言えます。海は空の青さを反映させて輝くように、私たちが今この地に生きている理由の一つは天のエルサレムの美しさと栄光を輝かせて、主イエスの真理の光をこの世に照らすことです。

しかし、濁った水が空の青さを反射出来ないように、私たちの内の罪や肉の性質が主の栄光の輝きを見えないようにしてしまうのです。そこで、もう一つのエルサレムに注目する必要があり、それは私たちの内なるエルサレムです。

内なるエルサレムと天のエルサレムは繋がっており、内なるエルサレムが主イエスの統治される王国として回復することを通して、一人一人の聖徒から天の輝き、主の臨在がこの世に溢れるようになるのです。

内なるエルサレムが回復するための重要な秘訣は、7月9日に発売される「内なる人」をお読み下さい。そこに非常に明確に御言葉の解き明かしと、啓示が記されています。

また、私は内なるエルサレムの回復は、地理的なエルサレムの回復、終末の時計とも密接に関わっていると信じます。主の民が主イエスを愛するが故に聖さを追い求め、御言葉と御霊に従い敬虔な歩みをする時、各人の内なるエルサレムの回復は、栄光の教会、キリストの花嫁が整えられることへと繋がり、主の日が来るのは早められて行くのです。ペテロは手紙にこう書き記しました。

「このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。」(2ペテロ3:11~12)

天のエルサレムを待ち望み、内なるエルサレムの回復に今日も主の中で努めてまいりましょう。

■A:考えてみよう
以下の御言葉を朗読し、天のエルサレムを待ち望む情熱を、御霊の中で受け取ることが出来るように求めて祈りましょう。

「しかし、あなたがたは、シオンの山、生ける神の都、天にあるエルサレム、無数の御使いたちの大祝会に近づいているのです。また、天に登録されている長子たちの教会、万民の審判者である神、全うされた義人たちの霊、さらに、新しい契約の仲介者イエス、それに、アベルの血よりもすぐれたことを語る注ぎかけの血に近づいています。」(ヘブル12:22~24)

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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