■S:今日の聖書の言葉
マタイによる福音書16章18~19節
★ではわたしもあなたに言います。あなたはペテロです。わたしはこの岩の上にわたしの教会を建てます。ハデスの門もそれには打ち勝てません。わたしは、あなたに天の御国のかぎを上げます。何でもあなたが地上でつなぐなら、それは天においてもつながれており、あなたが地上で解くなら、それは天においても解かれています。
■O:今日のコラム
これはイエス様が初めて「教会」ということを口にされた箇所です。「教会」という概念は旧約聖書に土台があり、教会の基礎は出エジプト記の荒野の集会において形成されました。創世記が個人と家族の信仰の歩みであったのに対して、出エジプト記以降はイスラエルの国家と会衆の信仰の歩みとなります。
新約聖書の時代になり主イエスは十字架の贖いと、聖霊の注ぎを通してこの地に教会を生み出されました。教会には重要な二つの概念があります。
(1)普遍的教会(遣わされて行く教会)
普遍的教会とは、全ての時代と地域を超えて主にあって一つの教会に属していることを意味しています。この概念を持つことは非常に重要です。一つの教会が御国の役割の全てを担うのではなく、時代ごとにまた地域ごとに、主が教会を御体の一つの器官として置いて下さっています。また私たち自身が主の住まわれる神殿、教会であり、私たちが遣わされて行く全ての場所に、主の臨在が運ばれて行くのです。それなので、教会は一つの建物だけに留まらず、家庭や職場、学校や地域に遣われていく機関なのです。
しかし、ここで気をつける必要があるのは「普遍的教会」の概念だけでは教会観に対して非常に不健全になり、地域教会の存在を否定し始めるようになります。日曜礼拝も、教会の集いにも集まる必要は無い。という考えを持つようになるのです。そこで重要なのがもう一つの教会の概念を持つことです。
(2)地域教会(集まる教会)
地域教会とは、各地に建てられて人々が集い、目に見える形での教会を意味します。規模は関係なく、たとえそれが二、三人の集まる家の教会であっても、数十人、数百人が集まる教会であっても、地域ごとに建てられて、人々が集まり礼拝を捧げ、イエス様の弟子となり、主にある交わりをする集い、それが地域教会です。
また地域教会の概念だけしか持っていなくても不健全になる場合があります。自分の属する教会の成功と成長だけを追い求め、御国がこの地に広がることには興味が無くなるからです。それなので、車に両輪がついて前進するように、教会も普遍的教会(遣わされて行く教会)と地域協会(集まる教会)の両方が共に機能することを通して、御国がこの地に力強く広がって行くこととなるのです。
イエス様は教会に御国のかぎを下さいました。この箇所でイエス様が初めて「教会」という言葉を口に出されたということは、ここに教会の重要な使命があるということです。教会はこの御国のかぎを用いて地獄の門を閉じ、御国を開く力と権威があります。全ての名にまさる主イエス・キリストの御名がそのかぎです。
天においても地においてもいっさいの権威をお持ちのお方、イエス・キリストの御名によって日本の各地と国家に御国が解き放たれますように。主は私たちと各地域教会にその重要なかぎを下さっています。
■A:考えてみよう
主イエスの力ある御名によって、各家庭、職場、地域において地獄の門が閉じられ、暗闇の力が打ち砕かれるように宣言して祈りましょう。
また主イエスの力ある御名によって、各家庭、職場、地域に神の国の門が開かれ、御使いが上り下りし、癒しと回復、救いと聖霊の御業が解き放たれることを宣言して祈りましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しんご 】
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