■S:今日の聖書の言葉
列王記第一21章3節
★ナボテはアハブに言った。「主によって、私には、ありえないことです。私の先祖のゆずりの地をあなたに与えるとは。」
■O:今日のコラム
新しい年号、令和がスタートしました。神様のご計画が私たちのうちに、教会に、この国になされることをイエス様の御名により宣言します!
今日の箇所で、「ありえないことです」という表現が聖書に書かれていることに驚きました。何に対してこの言葉が出てきたのでしょうか。
第一列王記21章では、アハブ王様がナボテの所有するブドウ畑を欲しがりました。
「もっと良いぶどう畑を与えよう。」「銀を支払おう。」などと言って譲るように提案してきます。(1列王記21:2)
しかし、彼にとっては、どんなに素晴らしい、もっと良いと思えるような物を目の前にしても、それが王様という立場のあるものであったとしても、そのような誘いにも惑わされずに、今日の箇所、主によってありえないことですと断言するのです。
もしも、もっと良い、素晴らしいと思えるようなものがあることやそれを手にするように勧める人がいる時に、果たしてこのように言えるのだろうか?と考えるうちに、このようなささやき、そそのかしに合った人物が思い起こされました。
創世記において、アダムとエバは、神様から善悪の知識の木からはとって食べてはならない(創世記2:17)ということを命じられていました。しかし、ヘビはエバをそそのかすのです。そして、「まことに食べるのに良く、目に慕わしく、賢くするいかにも好ましい」(創世記3:6a)とされる善悪の木から取って食べてしまったことをみなさんもご存知だと思います。
彼女はそのささやきに耳を貸し、目の前にある、いかにも良いと思われるものを選び、神の言葉を守ることが出来ませんでした。
「見よ。私は確かにきょう、あなたの前にいのちと幸い、死とわざわいを置く。」(申命記30:15)
「主が正しい、また良いと見られることをしなさい。」(申命記6:18a)
偽りの声、ささやきに耳を貸す時、行き着く先は死であることを覚えます。自分が何を正しいと思うのか、何が良く見えるのかを脇に置くことが必要であることを覚えます。私たちは、神様がおっしゃる、いのちに至る道を選び取っていかなければならないのです。
今日の箇所でナボテは神の戒めを貫いたがゆえに殺されることとなりました。確かに、目に見える所においては、ナボテは王様に殺されましたが、しかし第一に、まず彼はみことばに死んでいたんだということを聖霊様が教えてくださいました。
みことばを邪魔するものが彼の中から取り除かれ、彼の中には、正しい、揺るがされることのない、不純物の入らないみことばが治めていたのです。彼はそれゆえに、ささやきにも惑わされず、恐れることなく、大胆に、たとい肉においては死んだとしても、いのちに至る道を選ぶことができたのではないでしょうか。
私自身、なんで恐れないのかな!?断言できたのかな!?となんでなんでを考えますが、そもそも、みことばに立つならば、そのようなことすらも考えないのではないかと思います。
「彼は決してゆるがされない。正しい者はとこしえに覚えられる。その人は悪い知らせを恐れず、主に信頼して、その心はゆるがない。その心は堅固で、恐れることなく、自分の敵をものともしないまでになる。」(詩篇112:6~8)
私たちは普段生活する中で、空気を合わせたり、我慢したり、うまくバランスを取ったりグレーゾーンがあるような中で生きています。もちろん知恵を持って生きていく必要がありますが、みことばにおいては、妥協はない。追い求め続けなければならない、ということを、以前ある方が熱く語っていたことが今も私の中に残っています。
手放すべきは、私のこだわりや自我であり、手放してはならないのは主のみことばです。
「私たちは彼らに一時も譲歩しませんでした。それは福音の真理があなたがたの間で常に保たれるためです。」(ガラテヤ2:5)
このみことばが私たちの歩みの中に成就していくことを願います!
■A:考えてみよう
いのちに至るものを選び取っているだろうか?目に見える慕わしいものや、ささやきに惑わされていないだろうか。気づかないうちに少しずつ、それてしまいやすいことを自分自身感じます。
この新しい時代のスタートに、いま一度据えるべき、いのちの御言葉に自分を置く決心を主に捧げましょう。
今日の箇所、みことばに妥協することなど「主によって私にはありえないことです!」と言えるような者となっていくことができるよう祈り求めていきましょう。そのような心をもって御言葉に向かっていくときに、御言葉の実を豊かに実らせてくださいます。
■P:祈り
愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ゆうこ 】
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