■S:今日の聖書の言葉
ローマ人への手紙15章5～6節
★どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。
それは、あなたがたが、心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるためです。
■O:今日のコラム
聖書の中で、最も大切な戒めと言えば何でしょうか。
「そこで、イエスは彼に言われた。「『心を尽くし、思いを尽くし、知力を尽くして、あなたの神である主を愛せよ。』
これがたいせつな第一の戒めです。
『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という第二の戒めも、それと同じようにたいせつです。
律法全体と預言者とが、この二つの戒めにかかっているのです。」（マタイ22:37～40）
シェマー（聞きなさい）と言われる、申命記6章4節から9節の引用です。「神を全てをかけて愛する」という戒めに続き、自分を愛するように、隣人を愛するという第二の戒めが語られています。律法全体と預言書、つまり、旧約聖書を一言でまとめると、この言葉に集約されるということです。
この事からも、隣人を愛するということがどれほど大切かがわかると思います。ですから、次のみことばへと導かれるのです。
「律法の全体は、『あなたの隣人をあなた自身のように愛せよ』という一語をもって全うされるのです。」（ガラテヤ5:14）
さて、昨日の通読箇所、ローマの14章では弱い人を受け入れること、隣人を愛することが勧められています。今日のみことばも同じ流れで書かれています。ローマ15章1節にはこのように書かれています。
「私たち力のある者は、力のない人たちの弱さをになうべきです。自分を喜ばせるべきではありません。」
これは、何も新しい考えではありません。なぜなら、初代教会の時代には、この事が当然だったからです。
「彼らの中には、ひとりも乏しい者がなかった。地所や家を持っている者は、それを売り、代金を携えて来て、使徒たちの足もとに置き、その金は必要に従っておのおのに分け与えられたからである。」（使徒4:34～35）
今の私たちが、この事を実践しようとすると、大変な困難を覚えると思います。しかし、私たちの持てるものをもって、神の家族の不足を補い合うことはできるのではないでしょうか。（ちなみに、イスラエルの一部の地域では、「キブツ」という集落を形成し、この通りの生活をしているところもあります）
この事を実践することができるよう、パウロは今日のみことばを祈ったのかもしれません。そこには、神様のご性質が書かれています。
「どうか、忍耐と励ましの神が、あなたがたを、キリスト・イエスにふさわしく、互いに同じ思いを持つようにしてくださいますように。」（ローマ15:5）
私たちの信じる神は忍耐と励ましの神です。イエス様自ら、十字架の上で忍耐され、その苦しみの中からも、弟子たち、私たちをも励ましてくださいました。この道に私たちも歩みたいと願います。
自分の事を考えると、日々の生活や働きで大変であり、他の人の事まで気にすることは難しい時があります。その時こそ、みことばを実践する最大のチャンスです。隣人を愛することは神からの戒めであり、イエス様の心です。
信じる全ての人が自分を中心とした考えを放棄して、神の愛を持って隣人に仕えるなら、私たちは同じキリストの心を持つことができます。そうして、6節のみことばが成就していきます。
「それは、あなたがたが、心を一つにし、声を合わせて、私たちの主イエス・キリストの父なる神をほめたたえるためです。」
■A：考えてみよう
私は、隣人のために何を分かち合うことができるだろうか。
自分を喜ばせることにだけ集中していないだろうか。
あらゆる事に耐え忍び、隣人を励ましているだろうか。
■P：祈り
いつも私を愛してくださる天のお父さん、今日のみことばをありがとうございます。隣人を愛すること、それがあなたの願いです。
それなのに、私は自分のことばかりを考え、あなたの御心を行うことができていませんでした。今日から、あなたの御心を行うことが出来るよう、聖霊様、助けてください。
自分のことを優先することをあきらめます。そして、あなたの願い通りに生きていきたいです。そうすることで、私たちはキリストの心を持つことができるようになります。互いに同じ思いを持つことができるようになります。
そして、そのような者が集まり、声を合わせ、心をひとつにしてあなたをほめたたえることができますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【 しゅん 】
オンライン献金はこちらから。
大きな額の献金は手数料の少ない口座振り込みをお勧めいたします。
