新宿シャローム教会 Shinjuku Shalom Church

■S:今日の聖書の言葉
ローマ人への手紙1章2節～3節a（エレミヤ書29章）

★－－この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもので、御子に関することです。

■O:今日のコラム
今日からローマ人への手紙の通読が始まります。
この書簡は、パウロによって書かれた書簡であり、「福音」に関して多くのことが書かれています。

この福音は、「ゴスペル」とか「グッド・ニュース」とも呼ばれたりします。
それでは、みなさん、福音とは何でしょうか。
ただ単に歌をうたうことがゴスペルではありません。
ローマ書を通して、「福音とは何か」を学んでいきましょう。

（１）福音とは神のご計画である
神様は思いつきで行動される方ではありません。
世界のはじめから終わりまで、大きなマスタープランをお持ちであります。
人々を創造されたこと。人が罪を犯すが、ご自身の御子を通して救いの道を用意されること。この御子を信じるものには永遠のいのちと復活の力、御霊の注ぎを与えてくださること。
私たちはこの、神の大きなご計画の中に入れられているものであります。

ローマ1:2によると、

「この福音は、神がその預言者たちを通して、聖書において前から約束されたもの」

と書かれています。
ローマ書が書かれた当時、聖書はすべて完成していませんでした。ですから、「聖書」と言えば旧約聖書を指し示します。
つまり、福音は新約聖書から始まったものではなく、創世記から約束されたものであったということがわかります。
神様の偉大なご計画に感謝しましょう。

（２）福音とはイエス様に関することである。
真の福音は、私たちをイエス様へと導きます。イエス様以外のところへ導く福音は吟味する必要があります。
私も多くの経験がありますが、「イエス様のため」と言って様々なことを行いますが、その実、それは自分を有名にしたり、自分にメリットがあったりと、下心が伴ってしまうことがあります。
そのことが21節から32節まで書かれていますので、ご自分で聖書を開いて確認してみてください。
この姿はあの人でもこの人でもなく、まさしく私の姿であります。

イエス様に導くものが真の福音であり、自分、人間中心の福音は偽物の福音です。
どんなに大きな集会であったとしても、一致をもたらすように見えても、それらがみことばを中心とせず、私たちを言葉巧みにだまして、知らない間にイエス様から目をそらせてしまうこともありえるのです。
愛する兄弟たち、だまされないようにしましょう！目を覚ましましょう！

（３）福音とは、救いを得させる神の力である。
16節の後半には、このように書かれています。

「福音は、ユダヤ人をはじめギリシヤ人にも、信じるすべての人にとって、救いを得させる神の力です。」

神の力とは、海が割れたり、火が降ってきたり、山が動いたりすることだけが神の力ではありません。
最も偉大で、畏れ多い神の力は、人々に救いを得させることであります。
しかも、その救いはユダヤ人も異邦人もすべて信じる人に与えられるものであります！ハレルヤ！

私たちはパラシュートを持たずに「死」というところに向かってスカイダイビングをしていたような立場でした。
その行き着く先は「死」以外に選択のない道でした。
ところが、神の一方的な恵みによって、私たちに救いの道が開かれ、永遠のいのちが与えられたのです。

私たちを永遠の死から永遠のいのちへと移してくださる力、これこそが福音であり、救いを得させる神のデュナミス（爆発的な力）なのです。

これらは福音のほんの一部の一部にしか過ぎません。
聖書全体が福音、つまりイエス様そのものであります。
今日の通読箇所だけではなく、それ以上にみことばを朗読し、イエス様がどのようなお方であるかを受け取っていきましょう。そして、受け取ったなら、それをそのまま実行しましょう。
これがイエス様との関係を深めていくこと、つまり福音を生きることであります。

■A：考えてみよう
私にとって福音とはなんだろうか？
私は本当に救いを受け取っているだろうか？
私は本来どうなる運命にあり、どこから救われたのだろうか？
私には永遠のいのちが本当に与えられているのだろうか？

これらの問に答えられるでしょうか？
これは、本当に大切な質問であると信じます。
これらの質問に、みことばの箇所と自分の証を加えるなら、それがそのままメッセージとなります。
私たちは人から聞いたメッセージではなく、自ら体験した神様を明かししていく必要があります。
福音を理解するだけでなく、福音を生きることが大切であります。

■P：祈り
愛する天のお父さん、私に永遠のいのちを与えてくださっていることを感謝します。今日もみことばを通して、私が救われているという確信と、そこから溢れ出す感謝でいっぱいにさせてください。
この終わりの時代に、どうか私が間違った福音に進むことがないように、守り導いてください。
本当の福音と、今日、出会うことができますように。
もし、本当にあなたと出会ったなら、私の中には喜び以上に、自分の汚れが啓示され、あなたに対する恐れが生じてくるはずです。
どうか私を惑わせ、麻痺させてしまう神からのものでない福音から今日も私を守ってくださいますように。
私に唯一、永遠のいのちを与えてくださるイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。
【 しゅん 】