■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き27章25節

★ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。

■O:今日のコラム

「私たちは暴風に激しく翻弄されていたので、翌日、人々は積荷を捨て始め、三日目には、自分の手で船具までも投げ捨てた。太陽も星も見えない日が幾日も続き、激しい暴風が吹きまくるので、私たちが助かる最後の望みも今や絶たれようとしていた。」(使徒27:18~20)

船は、パウロの言葉通りに嵐に遭いました。積荷は捨ててしまい、自分の手で船具までも投げ捨てました。船は風に吹かれるまま流されて行きます。空には太陽も星も見えない日が何日も続き、助かる最後の望みすら無くなりました。

この時に、パウロは神様から語られた助かる希望を乗船員に向けて語ったのです。

「ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。」(使徒27:25)

この場面でのパウロは、弟子たちが嵐の湖の上で漕ぎあぐねているところをイエス様が歩いて近づかれ「しっかりしなさい、わたしだ。恐れることはない。」と言われた力強いイエス様のような、強いパウロに見えますが、実はパウロ自身は、自分のことを、「私自身については、自分の弱さ以外には誇りません。」(2コリ12:5)と言っています。

では、この力強さは何なのでしょう。パウロには、使命があったんです。それは神様からの使命です。ローマで、わたしの証しをしなければならないと神様から使命を受けていたのです。この使命とともに神様はパウロとともにおられ、パウロに立ち上がる力を与えたのです。

私たちの人生の歩みの中で、嵐の真っ只中で、最後の希望も無くなってしまいそうな状況に立たされることもあるでしょう。しかし私たちは、最後の希望の火が消えようとする時、もう立ち上がれない、もう無理だという中でも、神様の御業が起こることを経験できるのです。

パウロの時と同じ神様が、今も生きて私たちとともにおられ、私たちを立ち上がらせてくださる力を与えてくださると信じるのであれば、私たちは、この神様の力を受け、降りかかってくるあらゆる困難を乗り越えることが出来ると信じます。

■A:考えてみよう
困難と思える状況に立たされた時、何に目を上げますか?

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 てる 】

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