■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き25章11節
★もし私が悪いことをして、死罪に当たることをしたのでしたら、私は死をのがれようとはしません。しかし、この人たちが訴えていることに一つも根拠がないとすれば、だれも私を彼らに引き渡すことはできません。私はカイザルに上訴します。
■O:今日のコラム
使徒25章の前半部分では2年間にわたって総督に投獄されていたパウロが、祭司長たちやユダヤ人のおもだった者たちによってまた訴えられ、新総督フェストの裁判にかけられたことが書かれています。
使徒21章の中でエルサレムで捕えられてから、議会が開かれ、カイザリヤに移送され、総督ペリクスの裁判にかけられ、2年間も投獄され…..と出来事や状況だけを見るならば、さまざまな妨げ、困難、苦しみや試練の中だと人の目には見えるでしょう。
しかし、主の目には、全てが順調であり、主がパウロに任せたローマで主をあかしするという伝道の働きを成し遂げるため、主の方法でローマに行く必要なプロセスであり、主の計画が成されていっている状態だったのです。
パウロ自身も、それらの妨げや困難のような状況でも、念願だったローマ行きが主の方法で果たせることを主にあって確信し、その主の計画が成されるように動いていたことが、聖書に書かれたパウロの言動を見ると理解することができます。使徒25章12節でも、パウロは命を惜しんだのではなく、ローマ市民としてローマの法廷での審理を要求することによってローマに行くことが神様のみこころ、計画だと確信し「カイザルに上訴します。」と申し出たのです。
状況に関係なく、主だけを見つめ続け、主に語られたことを握り続け、自分に死んだ者の歩み、主のみこころだけを求め行う者の歩みであると今日の使徒の働きのパウロの姿やパウロが書いた書簡を読むときに思わされます。
絶えず主の視点で物事を考え、主のみこころだけを求め、みこころを行う者になりたいと私自身も切に願いますが、なぜそのような心や力が与えられるのか?私自身、主に祈り求める中で、主を待ち望んで歩むことを語られています。
パウロは自身が書いた書簡の中でも、主が再び来られること、主の日が近いことなどを度々語って聖徒を励ましていますが、パウロや初代教会の聖徒たち、また詩編の作者たちのように、「主を待ち望む歩み」は終わりの時代に生かされている私たちに必要な歩みであることを改めて思います。
なぜなら、「主を待ち望む歩み」、「主にのみ希望を置くこと」は、状況には全く左右されない歩みだからです。そして、主を待ち望む者、主への望みを持つ者は、自分をきよくし、聖別されるからです(1ヨハネ3:2~3)。
再び来られる主を待ち望む心を持って歩んでいないと、パウロが経験したような状況の中でも、主のみこころだけを求め、主の計画に歩んでいくことは到底できないと思わされます。
顔と顔を合わせて主と出会う日が来る….と主に望みを置くとき、主を待ち望む心を持つとき、私たちはどんな困難な状況、苦しみや試練の中でも、希望を持ち、失望することなく絶えず主に励まされ、私たちの目標、ゴールであるイエス様を目指して、ひたむきに前のものに向かって進み続けることができるのです。
パウロにもさまざまな試練や困難があったように、私たちにも、主の働きをしていくとき、主の召しに歩むとき、必ず妨げや困難、苦しみや試練があります。しかし、主がパウロのそばに立って、パウロに語り、励ましたように(使徒23:11)、苦しい時も悩みの時も、どんな時もいつも主は私たちのそばにいて、私たちに語り、励まし続けてくださることを感謝します。
主が全てを知り、全てを治めてくださっていますから、どんな状況でも、主の計画、みこころが成されていくことに信頼し、栄光の望みであるイエス様を求め続け、主を待ち望んで歩み続けていきましょう。
今日もこれからも、私たちは状況を見るのではなく、主だけを見つめ続け、主のみこころだけを求めて、主を待ち望み続けていきましょう。
■A:考えてみよう
今一度主に希望を置き、主を待ち望む心を持ち続けて、主のみこころだけを求めて主に任されたことを主とともに成し遂げていくことができるように、主がパウロに現れてパウロに語って励ましたように、私たちも日々主のみことばによって励ましを受け取ること、そして主と日々出会うことが大切です。
今日も主の御前に出て、主の語りかけを受け取り、主と日々新しく出会い続けることを切に求め、祈りましょう。
また、今の状況が自分や人の目にどう見えたとしても、どのような中を通っていたとしても、主を求め生きる私たちが主の道に歩み、主の似姿に変えられるために、主の方法で主の計画が成されていっている最中であることを今一度覚えましょう。
主の方法で、自分のうちに、また自分を通して主の計画が成されていくことを求め、絶えず主に励まされ前進していくことができますように!主を待ち望む心、主への望みが私たちのうちに新たにされていきますように!主のみこころだけを求め歩み続けていくことができますように!
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ありさ 】
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