■S:今日の聖書の言葉
エレミヤ書24章3~5節

★そのとき、主が私に、「エレミヤ。あなたは何を見ているのか」と言われたので、私は言った。「いちじくです。良いいちじくは非常に良く、悪いのは非常に悪く、悪くて食べられないものです。」
すると、私に次のような主のことばがあった。「イスラエルの神、主は、こう仰せられる。この良いいちじくのように、わたしは、この所からカルデヤ人の地に送ったユダの捕囚の民を良いものにしようと思う。

■O:今日のコラム
今日の箇所で主はエレミヤに「二かごのいちじく」の幻を示されました。この幻によって、主は、私たち人間の常識的な考えを覆されます。

私たちの考えでは、捕囚の民となった者たちは彼らの罪に対する当然の罰を受けている、と考えます。そして、捕囚から免れ、残った民、エジプトの国に住み着いた者たちは神様の祝福を受けている、と理解します。

しかし、神様のご計画は私たちの考えとはと大きく異なります。神様の目には、ユダの捕囚の民こそが「非常に良いいちじく」であり、残った民、エジプトに住み着いた者たちが「非常に悪いいちじく」であると言うのです。

主は、捕囚の民を、ご自身の計画を担う者として訓練し、整え、造り変えてくださいます。彼らが連れて行かれたバビロンは、故郷エルサレムから何百キロも離れた異国の地です。敵国であり、偶像の支配する国…なんの楽しみも自由もなく、人間的には絶望的な場所であると言えます。しかし、その中にこそ、彼らを「非常に良いもの」として造り変えるための偉大なる主の訓練、主のご計画があったのです。

私たちは、困難、痛み、葛藤、孤独、貧しさの中でこそ、自分自身の無力さ、弱さを知ります。その中で、へりくだり、御霊により頼むことを学びます。十字架の血潮の偉大さを味わい、みことばによって慰められ、建て上げられ、矯正されるすばらしさを体験します。主の力強い御手、伸べられた腕、そのしるしとみわざを経験します。

豊かで満ち足りた人生の中では、主に対する飢え渇きもなければ、造り変えられたいという願いも起こりません。それなので、試練がやってきたときには、「主よ、感謝します!私を非常に良いものとして造り変えるために主が特別に私を訓練してくださっているのですね!」と、この上もない喜びとして主に感謝していきたいと思います。

もし、自分の人生は満ち足りている、なんの問題もない…そのように感じるなら、「荒野をください」と主に祈ってみましょう。そうしたら荒野が与えられるかもしれません。荒野は、主との親密さの招待状です。

「それゆえ、見よ、わたしは彼女をくどいて荒野に連れて行き、優しく彼女に語ろう。」(ホセア2:14)

神様のみこころは、私たちを痛みから遠ざけることではなく、私たちを成長させ、完全にすることです。私たちは問題の不平不満を言う代わりに、それを成長の機会としてとらえましょう。問題があることは、主が私たちを愛してくださっている証拠です。主は私たちを訓練し、子として扱っておられるのです(ヘブル12:6,7)。

苦しみは私たちに多くの益をもたらします。私たちは苦しみを通して、飢え渇いて主を求め、心を尽くして主の前に悔い改めます。また、苦しみは、私たちが神様に従順になるための訓練の機会となります。苦しみは、私たちの内なる人を建て上げ、忍耐を養います。また、問題に直面している人々に慰めを与えます。

ですが、神様は私たちに、苦しみを望むように…とは言っていません。苦しみ、試練は大きな痛みを伴います。本当に辛いです。イエス様でさえ、「みこころならば、この杯をわたしから取りのけてください」と父なる神に切に祈られました。自ら苦しみを望むのは違いますが、もし苦しみによって私たちが造り変えられ、そのことを通して神の御国が建て上げられていくなら、私たちは苦しむこともいとわない意思を持つべきです。

幻の中でエレミヤが良いいちじく(ユダの捕囚の民)に対して言った言葉「非常に良い(トーヴ)」…これは、私たちに対する神様の約束です。今、直面している試練、問題、苦しみがあるでしょうか。それらは、私たちを神のトーヴへと造り変えるために神様が備えてくださったご計画であることを、今日覚えましょう。

■A:考えてみよう
苦しみは、人生の避けられない道の一つです。何かトラブルや試練がやってきたとき、問題を人間的な方法で解決しようとするのではなく、いったん立ち止まり、主に祈り、主の解決を求めましょう。

そして、その中で、他の誰でもなく、自分自身の内にある罪を認め、今日、「私」が造り変えられることを主に願い求めましょう。

■P:祈り
主よ。この朝、あなたの御前に出ます。私の心をみことばの光で照らしてください。私の内にある主に喜ばれない性質、思い、考え、行いを、今、十字架のもとに持って行きます。血潮による罪の赦しときよめを今日も受け取ります!
私を、神様が世界のはじめに創造されたトーヴな姿、非常に良いものとして造り変えてください。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ひさえ 】

カテゴリー: マナメール

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2 個のコメント


  1. Hatsu より:

    ひさえ様

    毎朝、マナメールにて恵まれている者です。
    聖書も通読箇所を朗読しております。

    私は今、訳があって所属している教会が有りませんがネットの時代を感謝しています。
    礼拝も第3礼拝の恵みを頂いております。

    今日のコラム、今朝程、我が身に感じ入った事ありません。
    ここ数ヶ月の祈りの答えの様な気が致しました。
    又、自分でも同じ様な心がしていて昨日、私を救いに導いてくださった尊敬する姉妹と分かち合ったのでした。

    おとといの晩、今罹患している病(難病)が酷くて癒しを求めても癒されない、治療して来ても症状が酷くなり、心の底は平安が有るのですが、やはり癒されたいと床に正座して、イエス様私は語彙力がなくて何を言葉にして今の状態をあなたに祈ったら良いかわかりません。

    聖霊様のお言葉でお祈りくださいとお任せして祈り始めましたら、
    今まで体験した事のない呻きのようなものと喉の奥から咳を切るような嗚咽と共に、激しい祈りの言葉が出て来たのです。

    何かを訴えているような祈りです。ここ15年以上泣いた事もなかったのに、涙と鼻水で😱
    でも心の中で、過去に起きた辛かった悲しかった事等など思いました。
    そうするとなおさら激しく呻きと涙が〜
    しかし、一つ一つ最悪な状況を感謝しているのです。

    1時間近くそのままお任せしていました。
    すると喉の奥がまるでスーピカーの様に響き綺麗な高音の声が出て来て〜♫
    初めての体験ですが、心の中でこれが霊の歌かしら?と思いつつ、それもお任せしました。

    祈り終えた時、心がスッキリし身体がかるくなりました。

    癒されようと癒されまいと、みことばでは主のお約束がある、すべて明け渡して行けば良い。

    孤独でこの病がなかったらこんなに神さまとの時間は取れなかった。感謝しました。
    正に荒野での一人旅、これがこれが今の私には必要でした。

    この病、娘や友達でなくてよかった、私で良かったとおもいました。

    全てに感謝することの真理も分かりました。

    初めてですのにこんな訳わからない様な文章で申し訳ございません。
    富田先生のメッセージにもいつもいつも励まされております。

    毎朝の深く愛あふれた霊性のマナメール、此れからも宜しくお願い致します。

    新宿シャローム教会が更に東京の救い日本の救い世界の救いの為に大いに働かれます様に🙏

    感謝しつつ祝福をお祈り致します。

    • 富田久笑 より:

      Hatsu様

      いつもマナメールをご購読くださり、心より感謝いたします!
      また、今朝の記事について、とても温かいお言葉をいただき、ありがとうございます。
      Hatsu様の生きたお証しとお分かち合いに私自身、大きな励ましと感動を受けました。

      特に、病、悲しみ、孤独、苦しみの一つひとつが感謝へと変えられる荒野での一人旅のお話…
      読ませていただきながら、神様の恵みと真実さに心打たれました。
      またそれと同時に、神様は、「苦難に耐える事のできる素晴らしい約束」を与えてくださっていることを覚えました。

      それは、どのような苦しみの中にあっても神様が共におられるということ。
      そして、いつの日か、私たちを救い出し、永遠のいのちへと入れてくださり、天において神様から「よくやった」とのお言葉をいただけるという約束です。
      苦しみの道を通る時、この約束が苦難を乗り越える力となりますように。

      イエス様の十字架の血潮によって、Hatsu様の霊、たましい、からだが守られ、完全にされますように、心よりお祈りいたします。

      富田久笑

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