■S:今日の聖書の言葉
使徒の働き15章19節

★そこで、私の判断では、神に立ち返る異邦人を悩ませてはいけません。

■O:今日のコラム
今、私たちは使徒の働きを読み進めています。ルカによって、イエス・キリストの福音がどのように全世界へと宣べ伝えられていくかが綿密に書かれています。

この事を見ていく時、使徒の働きというよりは、聖霊様のお働きと言ったほうが良いのではないかと思えるほど、顕著に聖霊様のお働きを見ることができます。

今日の使徒の15章は、私たちイエス様を信じる異邦人にとって、とても大切な箇所になります。なぜなら、この箇所で聖霊様が違った方向に導かれたなら、私たちのところにまで福音は及ばなかったからです。

イエス様の十字架の復活の後、賜物として聖霊様が注がれ、使徒たちが福音を宣べ伝え始めます。その勢いは留まることを知らず、またたくまに福音が広がっていきます。しかし、その中で一つの問題が浮上してきました。それは、今までは福音はユダヤ人に限定されたものでありましたが、異邦人の中でも福音を信じる者が出てきたことでした。

この問題を話し合うために、使徒たちは全国から集まり、エルサレム会議という重要な会議が持たれました。その中で、異邦人に対して、ある人は「割礼を受けなければあなたは救われない」と言っていきました(使徒15章1節)。

割礼を受けるとは、すなわちユダヤ教に改宗するということです。つまり、ある人は一旦ユダヤ教に改宗しなければ救われないと主張したのです。果たして、これは正しい主張でしょうか?もしそうであれば、イエス様を信じると同時に食物規定や安息日などの祭りを厳密に守らなければなりません。

私たちは何によって救われるのでしょうか。使徒ペテロは、上のような訴えをする者に確信を持って、つぎの言葉を述べました。

「私たちが主イエスの恵みによって救われたことを私たちは信じますが、あの人たちもそうなのです。」(使徒15:11)

そうです。私たちが救われたのはただ神の一方的な恵みによるのです。

このヤコブは当時の中心的な人物であり、多くの人に信頼を得ていた人物でした。彼がペテロの発言を受け、追い打ちをかけるように語ったのが次の有名なみことばです。

「この後、わたしは帰って来て、倒れたダビデの幕屋を建て直す。すなわち、廃墟と化した幕屋を建て直し、それを元どおりにする。それは、残った人々、すなわち、わたしの名で呼ばれる異邦人がみな、主を求めるようになるためである。大昔からこれらのことを知らせておられる主が、こう言われる。」(使徒15:16~18)

ヤコブはペテロが先程言ったことが、このアモス書の預言と一致すると結論づけました。このことで、福音は異邦人へと開かれ、私たちのところにまで及ぶのです。これこそ、御霊の働きです。

なぜ、この決定は、神様によって導かれたものと言えるのでしょうか。それは、ペンテコステ(七週の祭り)のときに捧げられるものに関わっています。

「あなたがたの住まいから、奉献物としてパン--主への初穂として、十分の二エパの小麦粉にパン種を入れて焼かれるもの--二個を持って来なければならない。」(レビ記23:17)

ペンテコステの日には、二つの種の入ったパンが神殿に捧げられます。これはイスラエルの民と異邦人をあらわしています。この二つのものがひとつとされ、神殿に捧げられる必要があったのです。

神様のご計画はなんと緻密で壮大なのでしょうか。私たちはそのことの証人であることを感謝します。

■A:考えてみよう
救いの恵みを感謝しているだろうか。「私はイエス様を信じて救われたから、あとは好き勝手なことをして生きていこう」というのは、救いに対する感謝ではありません。それは、恵みを放縦に変えていることになります。

多くの人の祈りと、犠牲と、戦い流した血によって、福音が私たちのところまで届けられました。何より、神であるお方が一手に罪を引き受けられ、その尊いいのちを私たちのために捧げてくださいました。

救いはただではありません。神であるイエス様の尊い「いのち」という代価が支払われた結果のものであります。私たちが本当の救いを体験し、イエス様の十字架の恵みを知るのであれば、今までと同じ歩みはできないはずです。

間もなく迎えに来られる花婿なるイエス様にふさわしい花嫁とされるためには、異邦人とイスラエルが新しい一人の人として造り上げられなければなりません。二つのパンはセットとして神殿に捧げられなければならないのです。

そのために、私たちは日々みことばを読み、間違った自分の歩みを聖書の基準へと軌道修正しています。今日もその事を実行していきましょう。

■P:祈り
私を愛してくださる天のお父さん、今日のみことばを感謝します。あなたはこのように歴史の中にも力強くご介入され、人の目には偶然に見えるかもしれませんが、確かにご計画を持って救いを完成へと向かわせてくださっていることを感謝します。
私がイエス様の愛に応えることができたのも自分の力ではなく、ただ神様からの一方的な恵みである事を感謝します。しかし、今まであまりにも救いの恵み、十字架の恵みを軽く見すぎていました。主よ、赦してください。
もっとあなたのなしてくださったことをみことばの中から、私にわかるように教えてください。救いの恵みを体験することができるよう、聖霊様、助けて下さい。
そして、今日も私の内なる人が建て上げられ、救いの達成目指して行くことができますよう、助け導いてくださいますように。

最愛の花婿なるイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【 しゅん 】

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