■S:今日の聖書の言葉
ローマ人への手紙10章17節

★そのように、信仰は聞くことから始まり、聞くことは、キリストについてのみことばによるのです。

■O:今日のコラム
どのようにすれば信仰を持つことができるのでしょうか。今日の聖書箇所にそのことが明確に書かれています。

「信仰は聞くことから始まり」ます。イエス様が最も大切であると教えた第一の戒めも、全体を見ると「聞きなさい」という命令で始まります(申命記6章4~9節参照)。「聞く」ためにはまず私たちの霊的な耳が開かれなければなりません。ローマ9章、10章を通して、パウロはイスラエルが「聞いてはいたが聞かなかった」ことを語っているからです。

では、「聞くこと」についてはパウロは何と言っているでしょうか。

「キリストについてのみことばによる」と書かれています。原語を調べてみると、「神のみことば(レーマ)を通して」がその直訳です。

「レーマ」とは、ただの文字としての御言葉ではなく、主の口から発せられた生きた声・言葉として、つまり私たちが考えの領域ではなく体験的な領域で知った御言葉のことです。霊的な耳が開かれ「聞くこと」が回復されるためには、この「神のレーマ」を通らなければなりません。ではどのようにすればこの「神のレーマ」を通ることができるのでしょうか。

実はそれは「悔い改め」です。箴言にこのような御言葉があります。

「わたしの叱責に心を留めるなら、今すぐ、あなたがたにわたしの霊を注ぎ、あなたがたにわたしのことばを知らせよう。」(箴言1:23)

この「叱責」は他の箇所では「懲らしめ」とも訳されています。また、「心を留める」という言葉にはヘブル語で「シューブ」という言葉が使われています。「シューブ」は「神に立ち返る・悔い改める」という意味です。

そしてなんと、ここでの「知らせよう」はアダムがエバを「知った」のと同じことばです。つまり、私たちが主に懲らしめられて悔い改めるときに「体験として主の御言葉を知ること」=「神のレーマ」が約束されているということです。

また、「わたしのことば」とは同時にイエス様自身のことも表していることを覚えます。であるならば、私たちが悔い改めるときに、イエス様のことをさらに体験的に・人格的に知っていくようになることも約束されていることになります。

悔い改めは辛く苦しい作業です。しかし、イエス様を知ることができるというこの約束は、私たちが悔い改めに励むのに十分な理由ではないでしょうか。アダムとエバが一体となったように、私たちは悔い改めの道を歩む中で、御言葉なるイエス様ご自身と一体とされていきます。

悔い改め、主の霊が注がれて主のみことばを知り、はじめて信仰が始まります。信仰と訳されているピスティスというギリシャ語は、「忠実さ、誠実さ、真実さ」という意味の言葉です。私たちの内に忠実さはありません。しかし感謝すべきことに、私たちにはイエス・キリストの十字架の恵みが与えられました。

御霊によって肉を十字架につけるなら、必ずキリストの復活にもあずかることになります。そのとき私たちに与えられるのは御子の性質です。御霊は肉の行いを殺すお方であると同時に、子としてくださるお方だからです。御子は御父の心を行うことを喜びとし、完全に従順に歩みました。

これが私たちの救いであり、私たちの望みとしていることです。今日も主の前に正直に悔い改め、御霊の助けによって自分自身を捧げていきましょう。

■A:考えてみよう
今日、御言葉を読み心が刺されるところはないでしょうか。自分自身の行いによって埋め合わせをしようとしてしまっている隠れた罪の性質はないでしょうか。

真理の御霊は私たちに、罪について、義について、裁きについて誤りを認めさせてくださいます。御霊様を求めつつ聖書を朗読し、主が取り扱いたいと願っておられる領域を教えていただきましょう。

■P:祈り
主よ。信仰が欲しいです。しかし今日の聖書箇所から、信仰は主のレーマである御言葉から、そしてレーマである御言葉は主のことばに立ち返ることを通してであることを教えられました。
悔い改めは辛いことです。自分の内側の罪を握っている性質を確かに認めなければいけないからです。そしてそれを認めた途端、隠れていた肉は生きたいと叫び始めます。
主よ。どうか悔い改めの霊を注いでください。主の御霊によらなければ、私は自分の罪を認めることも、肉の行いを十字架につけて殺すこともできません。
主よ。助けてください。どうか今、私の不従順な性質にかえてイエス様の従順さを与えてください。イエス様がそうしたように、私も自分を十字架につけることができますように。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 けいしろう 】

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