■S:今日の聖書の言葉
エレミヤ書8章7節

★空のこうのとりも、自分の季節を知っており、山鳩、つばめ、つるも、自分の帰る時を守るのに、わたしの民は主の定めを知らない。

■O:今日のコラム
創世記のはじめを読む時に感動することがあります。それは、被造物の神に対する従順です。

「神は仰せられた。『天の下の水が一所に集まれ。かわいた所が現れよ。』そのようになった。」(創世記1:9)

神様に、「こうあれ。」と命じられたすべての被造物が「そのようになった。」と書かれています。すべての被造物が神のみことばに、すぐに従う一方で、この地上には神の命じられたみことばに従わないものが2つあります。一つはサタン。そして、もう一つは人間です。

今日のみことばの箇所にも、そのことが語られています。「神に造られた被造物たちが、神の定めを知っているのに、神の民だけがそれを知らない。」と、厳しく語られています。

エレミヤは預言者であり、エレミヤ書には神からの預言が多く記されています。私たちが「預言」と聞くと、希望に満ちた言葉をイメージすることが多いです。もちろん、預言の賜物は、人を罪に定めたり、さばいたりするためにあるのではありません。けれども、今日は旧約時代の預言者たちが語っていた内容に注目したいと思います。

旧約聖書に出てくる神の預言者たちのほとんどの働きは、民の指導者や民が、神の御心から逸れて、間違った方向へ進んでいる時に、警告や目覚めを与えるものでした(第一列王記22章を見ると分かりますが、人の耳に心地の良いことを語る者は、偽りの預言者である場合もあります)。

エレミヤは祭司職の家系に生まれながら、預言者としての働きをしました。モーセやサムエル、バプテスマのヨハネも祭司の家系に生まれた、預言者でした。祭司職と預言者の働きは対象的なものです。祭司は、毎日毎日伝統的なことを堅く守り続ける役目があり、預言者は一石を投じて、変化を起こす役割があります。

人に対しての預言者の働きをするのは、神からそのことをするようにと召されていて、賜物が与えられないと出来ませんが、私たちは自分自身に対しての預言者となることが出来ます。

エレミヤのように、私たちも祭司職の家系の者として、日々のみことばの朗読、礼拝を捧げることを堅く守り続けると同時に、御霊によって、神からの語りかけを自分に大胆に預言(警告)していく必要があります。

すべての被造物が神の定めを知り、それに従っているのに、それを知ろうともせず逆らっているのは、私たち人間だけです。このままでは、サタンと同類です。イエス様がヨハネの福音書で、ユダヤ人たちに向かって「あなたがたの父は悪魔である」(ヨハネ8:44)と語られましたが、もし、私たちが神の定めに不従順であるなら、それは、すなわち、悪魔に対して従順であり、悪魔を父としている状態です。

そのような状態にあるのかと思うとゾッとします。ですから、時に、聞き心地の悪い語りかけであっても、私たちは自分たちのたましいに、神の警告を預言していきましょう。

今日、神の御教えから外れてしまった部分を知るなら、自分のたましいに神のみことばの中から預言し、警告していきましょう。

■A:考えてみよう
日々の歩みをみことばに照らし合わせているだろうか?みことばを、ただの本とや宿題として読んでいないだろうか?

神と出会うために、神からの愛の語りかけを受けるために、神からの警告を聞くために、今日もみことばを朗読していきましょう。

■P:祈り
聖霊様、今日もあなたを私の内に歓迎します。被造物はみことばに従順です。私の心が従順ではありません。みことばを重荷に思う心があります。自分の熱心だけでは、みことばを慕うことが出来ない弱さを覚えます。
「こんなに愛してくださった方の仰せを聞きたい。愛してやまないお方の御心を知りたい。」そのような情熱が私の内に燃え立つために、聖霊様、どうぞ、父なる神の愛を、十字架の御子の愛を、今日、私に新しく、さらに深く悟らせてください。その愛を悟る時にこそ、みことばが真の喜びとなることと信じます。
聖霊様、今日も私の口の言葉が、心の態度が、私の生き方が、あなたを悲しませることがありませんように。聖霊様、今日も私にはあなたが必要です。

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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