■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書14章26節
★そして、賛美の歌を歌ってから、みなでオリーブ山へ出かけて行った。
■O:今日のコラム
マルコの福音書14章には主イエスと弟子たちが過越しの食事の中で聖餐式を行う記述が記されています。この聖餐式の中に素晴らしい啓示が多く秘められていますが、今日はその聖餐式の後に記されている一節に注目してみたいと思います。
過越しの食事の後、26節にはイエス様と弟子たちが賛美の歌を歌ってから、オリーブ山に出かけたことが記されています。ではイエス様は何の賛美を歌われたのでしょうか。その答えは詩篇です。さらに特定するならここで詩篇118篇を音に合わせて朗読し賛美しました。詩篇118篇はユダヤ人たちの中で伝統的に過越しの食事の最後に歌う賛美なのです。
詩篇はヘブル語で「テヒリーム」と言いますが、その意味を直訳するなら「賛美」です。「テヒラ」は賛美という意味であり「イーム」は複数系です。それですので「テヒリーム」は賛美の集合体と言うことが出来ます。
さらに「テヒラ」とは聖霊の促しの中で歌われる預言的な賛美を意味します。つまり詩篇は預言的な賛美の集合体なのです。詩篇を続けて朗読する中で聖霊様は私たちに油を注いで下さり、預言的な賛美が解き放たれて行くようになるのです。
ダビデ以降の旧約聖書からイエス様の時代、また初代教会の時代においても詩篇による賛美は重要な礼拝でした。初代教会の教父たちは朝の9時と昼の12時、そして午後3時の祈りの時間に詩篇の朗読と共に主の御前にひれ伏して礼拝を捧げました。この時代においても詩篇による礼拝を回復させる必要があります。それは私たちに豊かな霊性をもたらす糧となるでしょう。
まずは詩篇を口に出して朗読することから始めましょう。詩篇は150篇あるので、1日5篇読めば1ヶ月に1回は通読することが出来ます。2月は日数が少ないのである日は5篇以上読む必要がありますが、丁度今日は月の初めの1日です。今まで詩篇の朗読をして来なかった方々は今日から詩篇の朗読を始めようではありませんか。
繰り返し詩篇を朗読する内に、ダビデの賛美が、アサフやモーセ、コラの子たちやエズラの賛美が私たちの賛美となり、また彼らの祈りと主を慕い求める心が私たちの心となっていくのです。
また私たちが悩み、苦しみ、葛藤する時にも詩篇の賛美を通して主が語りかけ、預言的な言葉、生けるレーマの御言葉を与えて私たちを養い、全ての嘆きが賛美へと変えられて行くのを経験するのです。イエス様ご自身が行われていた詩篇による礼拝を私たちも始めようではありませんか。
■A:考えてみよう
御言葉の記録ノートを作り、詩篇を日々朗読し、読んだ箇所をノートに書き記しましょう。
今日から詩篇の朗読と詩篇による礼拝を、日々の生活の中で行ってまいりましょう。
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 しんご 】
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