■S:今日の聖書の言葉
サムエル記第一6章20節
★ベテ・シェメシュの人々は言った。「だれが、この聖なる神、主の前に立ちえよう。私たちのところから、だれのところへ上って行かれるのか。」
■O:今日のコラム
第一サムエルの初めの部分は、ハンナやサムエルが主人公のように見えますが、本当の中心は、主の契約の箱、神の箱です。神の箱には意志があり、好まれる場所がある、ということがはっきり分かります。
主はなぜ、ハンナの胎を閉ざして、祈らせ、主の声を聞くサムエルをこの世に産み出し、聖別して捧げるようにしたのでしょう。主の箱は、なぜ、会見の天幕のあったシロから、ペリシテ人の国に運ばれたのでしょう。それは、どのようにして、ペリシテの地から再びイスラエルに戻って来ることになったのでしょう。
主は、ホフニやピネハスに代表されるような、主の箱をないがしろにするイスラエルの民の中にも、ペリシテ人のように、主を知らない偶像を拝む民の中にも、とどまることを願われず、意志をもって、一つの場所から次の場所へと進まれました。
主は、主を敬い、恋い慕う民が、ご自分を慕い求め、迎えに来るのを待っておられたのです。
■A:考えてみよう
主の契約の箱、神の箱は、キリストのひな形であり、主の臨在のひな形です。
契約の箱がペリシテ人に奪われる前、イスラエルの民は戦いに勝利するために、シロから契約の箱を持ち運びましたが、負けたばかりか、神の箱を奪われてしまいました。このことは、何を表しているのでしょう。また私たちは何を学ぶことができるでしょう。
その後、神の箱はペリシテ人の地から、またベテ・シェメシュから、誰のところに上って行かれたのでしょう。誰がこの箱をキルヤテ・エアリムからシオンの山の上の幕屋まで運ばせたのでしょう。
■P:祈り
主よ。あなたは創世の始めから、自由意志をもって、あなたを敬い、あなたを愛し、あなたを慕い求める民を求めておられます。しかし、誰があなたの御前に出ることができるでしょう。それができるのは、ただ、キリストの十字架を通して、ご自身に近づく者だけです。誰があなたの臨在、栄光の中にとどまることができるでしょう。主の恵みによって力をいただき、主を愛し、隣人を愛する、あの戒めを守る者です。
どうか、私たちが、主との正しい、親しい関係に飢え渇き、悪い道を捨てて、あなたに立ち返り、キリストの中にとどまり、臨在にとどまり、御声を聞くことができるように、助けてください。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ともこ 】
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