■S:今日の聖書の言葉
ヨハネの黙示録4章1節
★その後、私は見た。見よ。天に一つの開いた門があった。また、先にラッパのような声で私に呼びかけるのが聞こえたあの初めの声が言った。「ここに上れ。この後、必ず起こる事をあなたに示そう。」
■O:今日のコラム
黙示録は英語では「revelation」と呼ばれ、「明らかにされる」「啓示する」という意味があります。神様がヨハネに見せて下さったもの、明らかにして下さったものを、ヨハネはしっかりと見つめ、そのことを書き記しました。
神様は今日もヨハネに示し見せられたように、私たちにも見せたいと願っておられことがあります。神は今日、私たちに何を見て欲しいと願っておられるでしょうか?
(1)神の備えを見る
神様がアブラハムを試練に会わせられ、愛する息子イサクを主に捧げようとした時、御使いを通して主が止められました。
「御使いは仰せられた。『あなたの手を、その子に下してはならない。その子に何もしてはならない。今、わたしは、あなたが神を恐れることがよくわかった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しまないでわたしにささげた。』
アブラハムが目を上げて見ると、見よ、角をやぶにひっかけている一頭の雄羊がいた。アブラハムは行って、その雄羊を取り、それを自分の子の代わりに、全焼のいけにえとしてささげた。そうしてアブラハムは、その場所を、アドナイ・イルエと名づけた。今日でも、『主の山の上には備えがある』と言い伝えられている。」(創世記22:12~14)
アドナイ・イルエという山の「イルエ」の語源は「ラーアー」と言って「見よ。」という意味です。「見る」と「備える」という言葉はヘブライ語では同じ言葉になります。
アブラハムが「目を上げて見」た時に、主がいけにえを「備えて」おられるのを見い出しました。私たちは主がすでに備えて下さっているものを、信仰の目によって見る必要があります。
(2)永遠に続くものを見る
私たちが日々の歩みの中で、何を見つめているのかが、私たちの歩みを大きく変えていきます。私たちが見つめるべきものは実際的な地上の事柄ではなく、それを超えて、霊的な真実を見つめる目を養わなくてはなりません。なぜなら、この肉の目に見えていること以上に、目に見えていない霊的な事柄の方が真実だからなのです。
「私たちは、見えるものにではなく、見えないものにこそ目を留めます。見えるものは一時的であり、見えないものはいつまでも続くからです。」(第二コリント4:18)
自分自身、いかに毎日、この肉の目に見えている事柄に自分の思いがとらわれているだろうかと思わされます。私たちが日々、見つめ、思い巡らしているもの、それは一時的な事柄でしょうか?それとも永遠に続く事柄を見つめ、思い巡らしているでしょうか?
一時的に過ぎないものに心を占領され、問題ばかりを見つめ、自分の足りないことばかりを見つめ続けるのは時間がもったいないことです。それらは主が見守って下さっています。私たちは目を上げましょう。
(3)神の奥義を見る
昔、じっと見つめると、文字や違う絵が浮き上がってくる絵がありました。「真理を見出したい」という願いと渇いた心をもって見つめ続ける者に、主は隠されていたことを明らかにし啓示し、見せて下さいます。そのことを箴言はこのように語っています。
「事を隠すのは神の誉れ。事を探るのは王の誉れ。」(箴言25:2)
多くの啓示を神によって見せられたパウロは、聖徒たちも同じように霊の目が開かれて真理を見ることができるようにと願い、祈りました。
「どうか、私たちの主イエス・キリストの神、すなわち栄光の父が、神を知るための知恵と啓示の御霊を、あなたがたに与えてくださいますように。また、あなたがたの心の目がはっきり見えるようになって、神の召しによって与えられる望みがどのようなものか、聖徒の受け継ぐものがどのように栄光に富んだものか、また、神の全能の力の働きによって私たち信じる者に働く神のすぐれた力がどのように偉大なものであるかを、あなたがたが知ることができますように。」(エペソ1:17~19)
(1)神の備え、(2)永遠に続くもの、(3)奥義 これらを見るにはどのようにしたら良いでしょうか?
答えは「みことば」です。みことばの中には、私たち聖徒たちに約束されている「神の備え」が記されてあり、神が私たち聖徒に備えて下さっているものが、どのようなものかが書かれています。また、みことばの中に、永遠の事柄、永遠の御国について書き記されています。
そして、みことばの中にはたくさんの宝として、「神の奥義」が秘められています。みことばを読み続けることは、真理なるみことばを見つめ続けることです。そして、飢え渇きをもって見つめ続ける者にだけ、真理が明らかにされていきます。
今年もあと数週間になりました。私たちが見つめ続けるべき真理なるみことばを今日も読み、霊の目が開かれるために聖霊様を歓迎していきましょう。
■A:考えてみよう
今日、自分の目は何を見ているだろうか?自分の思いを何が占領しているだろうか?それらは永遠に続くことに関係するだろうか?一時的な事柄だろうか?
自分は神の奥義を知ることに、真理を悟ることに、神様ご自身を知ることに飢え渇きがあるだろうか?
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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