■S:今日の聖書の言葉
士師記13章7節
★けれども、その方は私に言われました。「見よ。あなたはみごもっていて、男の子を産もうとしている。今、ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。汚れた物をいっさい食べてはならない。その子は胎内にいるときから死ぬ日まで、神へのナジル人であるからだ。」
■O:今日のコラム
マノアとその妻の前に神の使いが現れ、神が子どもを与えられることを伝えました。そして、神によって与えられるその子(サムソン)は神へのナジル人であると語りました。
ナジル人に関する規定は民数記6章に出てきますが、「聖別された者」「捧げられた者」という意味があります。つまり、神はサムソンを世から取り分けられた者、この世と区別された者、聖別された者とされました。
士師記の時代のイスラエルに、神の救いをもたらすべく、選ばれ聖別されたサムソンは、やがて来られるイエス様の雛形でもあります。そして、今の時代においては、この世から区別され、神の御国のために取り分けられている聖徒たち、つまり私たちのモデルでもあります。
「しかし、あなたがたは、選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です。」(第1ペテロ2:9a)
御使いの言葉通り、サムソンが生まれ、ナジル人として成長していきました。皆さんもご存知のように、続く章ではサムソンの人生が次々に展開していきます。
「すると、父と母は彼に言った。『あなたの身内の娘たちのうちに、または、私の民全体のうちに、女がひとりもいないというのか。割礼を受けていないペリシテ人のうちから、妻を迎えるとは。』サムソンは父に言った。『あの女を私にもらってください。あの女が私の気に入ったのですから。』彼の父と母は、それが主によることだとは知らなかった。主はペリシテ人と事を起こす機会を求めておられたからである。そのころはペリシテ人がイスラエルを支配していた。」(士師記14:3,4)
イスラエル人にとって、ましてナジル人として育てられているサムソンにとって、割礼を受けていない異国の女を妻にすることは、規定を破ることであり、とんでもない選択でした。けれども、これすらも神様のご計画の中にあったことを見ることが出来ます。
この妻に、サムソンは裏切られます。ここの時点で、ペリシテ人の怒りを買い、サムソンに対する強い敵意が起こります。後々、目玉をえぐり取られ、奴隷として働く人生の中で、サムソンは上記の出来事を幾度となく思い返し、「大きな失敗だった」と自分の愚かさを恨み、後悔したのではないだろうかと思います。
私たちも、人生において「愚かな決断をしてしまった」、「あれは大きな失敗だった」と思い返すことがあるかも知れません。けれども、神が私たちを選んで下さいました。私たちが後悔するような事柄さえも、神の御手の中にあったことを、今日、覚えましょう。
今日の聖句にあるように、サムソンは「胎内にいるときから死ぬ日まで、神へのナジル人である」と告げられました。神のご計画から大きく外れてしまったように見えたサムソンの人生ですが、プライドも自我も折られ、ひたすらに臼をひくような奴隷生活の中で、彼は再びナジル人としての生き方を取り戻していきました。
彼は、神が告げられた通り、「死ぬ日まで」神へのナジル人でした。
先日、私たちの教会において、素晴らしい信仰の器が天に召されました。彼女は晩年も熱心に祈り、福音を伝え続け、死ぬ日まで神によって選ばれ、聖別された者、神へのナジル人であったと強く思わされます。
信仰の先輩たちの背中を見て、神へのナジル人として生きていきたいと願います。
■A:考えてみよう
神に選ばれた者であるという自覚を今日、新たにし、私たちも共に「死ぬ日まで神へのナジル人」として生きていくことを、心に決めましょう。
その日は、誰にも分かりません。後悔ばかりして、自己憐憫になり、神のために積極的に生きることを放棄するのではなく、自分の十字架を負い、聖別された者の生き方、この世とは違う塩気を帯びた生き方を最後まで全うしていきましょう!
ナジル人は強い酒を飲まず、汚れた物を食べないという規定があり、それは神のためにきよさを保つことを意味します。私たちも神のために、自分を清く保つ歩みをしていきましょう!
■P:祈り
主よ。私を選び分け、召し出し、聖別して下さったことを感謝します。召し出された者として、あなたのご計画のままに生きる者とさせて下さい。私の歩みのすべてが主の御手の中にあることを覚えて、感謝します。最後まで、神へのナジル人として生きることが出来ますように。
この世と調子を合わせる歩み、この世の価値観で生きる歩みを捨てて、御国の民として生きることを教えて下さい。今日も確信をもって、このみことばを宣言します。私は選ばれた種族、王である祭司、聖なる国民、神の所有とされた民です!神の御心がこの地に成されるために、神の御心が家庭に成されるために、職場に成されるために、学校で成されるために私の人生を用いて下さい。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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