■S:今日の聖書の言葉
ユダの手紙23節

★火の中からつかみ出して救い、またある人々を、恐れを感じながらあわれみ、肉によって汚されたその下着さえも忌みきらいなさい。

■O:今日のコラム
ユダの手紙はわずか25節しかない短い書簡です。しかし、そこには終わりの時代に必要な大切な戒めが書かれています。

ユダの手紙の著者、ユダは主の兄弟と言われています。本来は別の手紙を書く予定だったのですが、急遽その内容が変更されたことがわかります。

「愛する人々。私はあなたがたに、私たちがともに受けている救いについて手紙を書こうとして、あらゆる努力をしていましたが、聖徒にひとたび伝えられた信仰のために戦うよう、あなたがたに勧める手紙を書く必要が生じました。」(3節)

その目的は、信じるものを惑わせる偽教師が入ってきたことに対する警告です。ユダは信仰を貫くことをチャレンジするために戦うことを決意しました。

では、私たちの信仰を迷わせるものはどのようにして私たちに近づいてくるのでしょうか。それは、テレビで見る悪魔のようにわかりやすくやってくるのではなく、密かにやってくると書かれています。

「というのは、ある人々が、ひそかに忍び込んで来たからです。彼らは、このようなさばきに会うと昔から前もってしるされている人々で、不敬虔な者であり、私たちの神の恵みを放縦に変えて、私たちの唯一の支配者であり主であるイエス・キリストを否定する人たちです。」(4節)

彼らの特徴は(1)密かにやってくる、(2)前もって(旧約)聖書に預言されている、(3)不敬虔な者、(4)神の恵みを放縦に変えるもの、(5)キリストを否定する人ということが分かります。

悪魔は神のみ前で敗北が決定していますが、巧妙です。残念ながら、この世の支配者はサタンです。この世の君です。もちろん、サタンの支配の上でご支配されているのは神様ですが、この世は今はサタンの支配の下に置かれています。だから、私たちは簡単にサタンにだまされ、信仰を奪い取られてしまいそうになるのです。

このような偽教師は、6節以降、御使い、ソドムとゴモラ、カイン、コラたちのようになると書かれています。信じない人々の行く末を旧約聖書から引用し、警告しています。その結果はどれも永遠の死、つまり神との永遠の断絶です。ユダはこの事をもう一度思い出し、真理に立ち返ることをチャレンジします。

では、これらの信じない人々の特徴は何でしょうか。19節にはこのように書かれています。

「この人たちは、御霊を持たず、分裂を起こし、生まれつきのままの人間です。」

別の訳では、「差別を設け、分裂をもたらす人々(先導者)は、この人々です。ただ単に感覚的な存在、肉的で世的な思いを持つ人々で、そのような人は聖霊を書いており、高い霊的生命は何もありません。」とあります。

ローマ人への手紙12章2節ではこのように勧められています。

「この世と調子を合わせてはいけません。いや、むしろ、神のみこころは何か、すなわち、何が良いことで、神に受け入れられ、完全であるのかをわきまえ知るために、心の一新によって自分を変えなさい。」

神は天地創造のはじめから光と闇、水と乾いたところを分けられました。これが聖別というものです。私たちはキリストによって聖とされた者であり、天に名が記されています。しかし、今は地上に一時的に属しています。それであれば、天で行われていることを知り、天で生きているようにこの地でも生きていく必要があります。

それゆえに、20~21節ではこのように勧められています。

「しかし、愛する人々よ。あなたがたは、自分の持っている最も聖い信仰の上に自分自身を築き上げ、聖霊によって祈り、神の愛のうちに自分自身を保ち、永遠のいのちに至らせる、私たちの主イエス・キリストのあわれみを待ち望みなさい。」

私たちの内なる人の成長には御霊が必要です。助け主なる聖霊様の助けなくして、私たちの内なる人の成長はありえません。御霊を離れては私たちは何をすることもできません。聖霊によって祈る時、心に刻まれたみことばがいのちを得て、私たちの中で働き始めます。

それでは、内なる人の成熟した状態はどのようなものでしょうか。それが書かれているのが今日のみことば、22~23節です。

「疑いを抱く人々をあわれみ、 火の中からつかみ出して救い、またある人々を、恐れを感じながらあわれみ、肉によって汚されたその下着さえも忌みきらいなさい。」

「疑いを抱く人々をあわれみ」とは、「あなたがたと論争する人々に対しては罪を悟らせるように論破し動揺する人々をあわれみ」という意味です。疑う者に恵みを伝えることも大切ですが、自分の罪の深さを知った上で、そこから恵みによって救い出されたという本当の福音を知った者は、キリストの愛から離れることはないのではないかと思います。

そういった意味で、愛をもって罪を悟らせるということは正しいのです。

そして、私たちは人々を火の中から取り出すことをしなければなりません。これが祭司としての働き、とりなしの祈りです。恵みを放縦に変えてしまう異なった福音、偽教師から自分自身が守られ、また、そのような教えを信じているもののために祈っていきましょう。

■A:考えてみよう
私たちのうちに、家族に対して、職場や学校の友人に対して、この国に対して、滅びゆくたましいを火の中から救い出すという情熱があるだろうか。モーセのように、自分の名が天から消されても同胞のために祈る者、またパウロも同じ信仰を持っていました。エステルもそうです。もちろん、イエス様もそうです。

正直、まだ私にはそこまでの信仰がないことを認めます。しかし、この領域にまで導いていただきたいという願いがあります。

自分だけ救われればいいという信仰は幼子の信仰です。内なる人が成熟し、偽教師を見分け、騙されている人に愛をもって罪を悟らせ、滅びゆく人々を火の中からつかみだす信仰をもってとりなして祈っていきましょう。

■P:祈り
愛する天のお父さん、あなたの遣わしてくださった御子、イエス・キリストを心から感謝します。
この御方はご自分のいのちを捧げ、私たちのために祈り、贖いをしてくださいました。この愛を受けていながら、私が人々のためにいのちをかけて祈っていなかったことを認め、悔い改めます。主よ、赦してください。
私に、信仰の先輩方が持っておられたような、滅びゆくたましいに対する情熱を与えてください。私の祈りによって救いに導かれる人がどれだけたくさんいるかを教えてください。
小さく思える祈りであっても、日々人々を永遠に燃える火の中から救い出すという信仰の情熱を与え続けてください。人が友のためにいのちを捨てる、これほどの愛はないと主は言われます。そのみことばを実行することができる勇気と力を与えてください。

執り成しの長であられるイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【 しゅん 】

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