■S:今日の聖書の言葉
詩篇77篇8節
★主の恵みは、永久に絶たれたのだろうか。約束は、世々に至るまで、果たされないのだろうか。
■O:今日のコラム
主から語られた約束が果たされない時、「なぜ主は答えてくださらないのだろうか、私に語ってくださったあの約束は永遠に果たされないのだろうか…」と、詩篇77篇の作者アサフのように深い悲しみと絶望感を覚えることがあります。「あの人は繁栄しているのになぜ自分は…」「あの教会は祝福されているのになぜ私の教会は…」「あの国はリバイバルが起こっているのになぜ日本は…」
預言があるのにそれが成っていない。上手く行っていない。前進出来ない。私たちはその時どのように祈れば良いのでしょうか。私たちが持つべき心の態度を4つのポイントから見ていきたいと思います。
(1)悔い改める
天が開く祈り、解き放つ祈り、暗闇の扉を閉じる祈り…様々な祈りの方法がありますが、私たちはこのような祈りをする前に、まず主の前に悔い改める必要があります。主の前に出て、このように祈りましょう。「主は誠実なお方、義なるお方、私はあなたの前に罪を犯しました。主の前に悔い改めます。私を赦してください。あなたの栄光を回復させて下さい。…」
主は、私たちを祝福する以上に関わりを持ちたいのです。もし、神様がいつも自分の必要を満たし、家庭においても職場や学校においても何も問題なく、不足もない。全てにおいて満たされていたらどうでしょう。私たちは神様の前に行く必要がないのです。試練や問題を通して私たちは主のもとに行くのではないでしょうか?私たちはかつて、放蕩息子のように、何もかも失い、もう自分が何をして良いか、どう生きたらよいか分からない。そのようにして父のもとに帰ろうと決心したのではないでしょうか?
主は、私たちを祝福する以上に、私たちをご自身のもとに引き寄せ、私たちと深い愛の交わりを持ちたいのです。私たちが主に近づく方法は一つです。悔い改めです。主は、私たちが悔い改め、ご自身のもとに立ち返ることを忍耐深く待っておられるのです。
(2)従順になる
神様はアブラハムに、子を与えると約束されましたが、その約束から25年たってようやく与えられました。にもかかわらず今度は、その愛するひとり子イサクを全焼のいけにえとして捧げるようにアブラハムに命じました。なぜ神様は子を与えて、また取られようとするのでしょうか。神様はアブラハムに試練を通らせ、イサク以上に私を愛するか、私の御心に従順になるのかどうかを試されました。
主の御口が語られたことは必ず成就します。しかし、主の約束は自動的には果たされないのです。主は、私たちの心、主に対する命がけの従順を見ておられます。従順は簡単なことではありません。痛みが伴います。自我と戦い、血を流すまで取り組むべきものです。
「従順になるために、私の自己中心を砕いてください。手放すべきものを教えて下さい」と主に祈りましょう。主の前に出るとき、手放す痛み、服従する領域へと私たちを導かれるでしょう。
自分が知っているというものを手放し、完全に主のみことばに服従しましょう。アブラハムが主の御心を実現するのにふさわしい者として合格したように、約束を受けるにふさわしい者としてテストに合格しようではありませんか。
(3)へりくだる
主はなぜ答えてくださらないのか?私たちの祈りの動機を知る必要があります。その約束は、自分の願い、自分の満たし、自分の欲望によるものだからではないでしょうか。神様の願いが私の願いとなるためには、キリストの死と同じ状態にならなければなりません。マリヤのように100パーセント完全に明け渡した状態です。
自我が砕かれ、主の前にへりくだらなければなりません。約束が果たされるために必要なのはへりくだりです。へりくだる者に約束されたみことばを見てみましょう。
「神はへりくだるものを救われる」(ヨブ22:29)「知恵はへりくだる者とともにある」(箴言11:12)「わたしが目を留める者は、へりくだって心砕かれ…」(イザヤ66:2)「神様は高ぶるものを退け、へりくだる者に恵みをお授けになる。」(ヤコブ4:6)「主の御前でへりくだりなさい。そうすれば、主があなたがたを高くしてくださいます。」(ヤコブ4:10)…
王の王、主の主なるお方の前にひれ伏すとき、主は私たちとともにいて、私たちの祈りと願いを聞き入れてくださいます。
(4)とどまる
素晴らしい約束のある土地に、主は私たちを置いてくださっています。上手く行かない時も、不足の時にもそこから離れず、とどまり続けましょう。
ルツ記において、ききんの時、ナオミの家族は与えられた相続地から離れました。「モアブの野の方が美しいから、少しその地に行きましょう」と少しの期間だけのつもりが、モアブの地に10年間とどまらなければならなくなりました。主は、ききんの時に問題から逃げるのではなく、主に立ち返ることを願っています。
相続の地、約束の地から離れてしまったナオミですが、ルツの一つの行動を通してナオミは相続地を得ます。ルツのとった一つの行動とは、契約を握って最後までナオミから離れなかったことでした。
何事も始めるのは素晴らしいことです。しかし、終わりがもっと重要です。はじめは忠実であっても、最後までとどまり続けることはものすごい代価のいることです。主の約束から離れないで立ち続ける時、主は私たちを高く上げてくださいます。
神様から与えられた約束、相続を最後まで手放さないようにしましょう。
■A:考えてみよう
一人ひとりに神様から与えられた約束(相続)があります。約束が果たされない時、物事が上手く行っていないと感じる時、主に問いましょう。「私は主のご計画の中(場所)に立っているでしょうか?」
以下のみことばを朗読し、思い巡らしましょう。
「主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。」(2ペテロ3:9)
「約束された方は真実な方ですから、私たちは動揺しないで、しっかりと希望を告白しようではありませんか。」(ヘブル10:23)
■P:祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ひさえ 】
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