■S:今日の聖書の言葉
詩篇75篇2～10節
★わたしが、定めの時を決め、わたしみずから公正にさばく。地とこれに住むすべての者が揺らぐとき、わたしは地の柱を堅く立てる。セラ
わたしは、誇る者には、『誇るな』と言い、悪者には、『角を上げるな。おまえたちの角を、高く上げるな。横柄な態度で語るな』と言う。」
高く上げることは、東からでもなく、西からでもなく、荒野からでもない。それは、神が、さばく方であり、これを低くし、かれを高く上げられるからだ。主の御手には、杯があり、よく混ぜ合わされた、あわだつぶどう酒がある。主が、これを注ぎ出されると、この世の悪者どもは、こぞって、そのかすまで飲んで、飲み干してしまう。
しかし私は、とこしえまでも告げよう。ヤコブの神を、ほめ歌おう。悪者どもの角を、ことごとく切り捨てよう。しかし、正しい者の角は、高く上げられる。
■O:今日のコラム
主の定めの時とは、何でしょうか？地の全てが揺さぶられる時とは何でしょうか？悪者がさばかれ、正しい者が引き上げられる時、主が裁き主として来られる時とは何でしょうか？これは終末預言と言えるでしょう。
この時に正しい者の角は高く上げられます。「私に角は無いよ」と言われるかもしれません。しかし、角が上げられるとは、私たちが栄光に輝く状態のことなのです。
この角という語は（へ）ケレンですが、この語には「輝く」という意味があります。ミケランジェロのモーセ像には角があるのをご存知でしょうか？新改訳では、出エジプト記で「モーセの肌が光っていた」という部分のラテン語聖書で「モーセに角があった」と訳されているのです。どちらにも訳せるからです。
「それから、モーセはシナイ山から降りて来た。モーセが山を降りて来たとき、その手に二枚のあかしの石の板を持っていた。彼は、主と話したので自分の顔のはだが光を放ったのを知らなかった。」（出エジプト34:29）
角？輝く？それはどちらも正解であると思います。私たちの角は上げられ、私たちは栄光に輝くのです。
モーセは主と語り合ったので肌が光っていた、と聖書にあります。しかしここに疑問がわかないでしょうか？モーセは何度も主と語り合ったはずです。しかし肌は光りませんでした。同じ十戒の板を最初に取ってシナイ山から降りてきた時でさえ肌は光りませんでした。しかし、二回目に十戒を受け取って来た時は肌が光ったのです。
ここで語った語り合いは、今までにない親密な語り合いであったことが想像できます。聖書はここでのモーセの祈りが何であったかをしっかり語っています。それは命がけのとりなしです。
とりなしは、特別な人の召しではありません。もちろん特別に召されてとりなす召しを受けている方々がいます。しかし、一人ひとりに任された領域があり、そのためにとりなすよう召されています。そして私たちが成熟に向かえば向かうほど、とりなしが欠かせないものになっていきます。
イエス様の十字架は、神と人との関係のとりなしでした。それを通してイエス様の角は上げられ栄光に輝いたのです。ヨブもあらゆる物が回復し、良い結末を受け取るその直前にあったのは、友のためのとりなしだったのです。
もう一箇所だけ例にあげたいのですが、エゼキエル9章3～5節を読んでみてください。黙示録でも額に印を押される民が取り分けられますが、エゼキエル9章3～5節を見ると印を押される者とは涙を流してとりなす者であるのが分かります。
「そのとき、ケルブの上にあったイスラエルの神の栄光が、ケルブから立ち上り、神殿の敷居へ向かった。それから、腰に書記の筆入れをつけ、亜麻布の衣を着ている者を呼び寄せて、主は彼にこう仰せられた。『町の中、エルサレムの中を行き巡り、この町で行われているすべての忌みきらうべきことのために嘆き、悲しんでいる人々の額にしるしをつけよ。』また、私が聞いていると、ほかの者たちに、こう仰せられた。『彼のあとについて町の中を行き巡って、打ち殺せ。惜しんではならない、あわれんではならない。』」（エゼキエル9:3～5）
全てのクリスチャンがとりなす者となり、主のまことの祝福にあずかるべきです。私たちの背負っている自分の十字架は、必ず御心に従っていのちを捧げ、和解を成し遂げるものなのです。
エゼキエル9章4節で額にしるしを書かれるとある、この「しるしをつけよ」とヘブル語のアルファベットの最期の文字である「ターブをつけよ」なのですが、このターブという文字は十字架を意味する象形文字なのです。
■A：考えてみよう
今日、自分に任されている領域（家族、職場、友人、地域、日本）のために一つでも良いので、とりなしの祈りを捧げる。
■P：祈り
とりなしの長であられるイエス様。主の心を知って祈ることができるように恵みを注いでください。私の地上での務めを全うしてあなたのもとに行くことができますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 まじまこ 】
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