■S:今日の聖書の言葉
コロサイ人への手紙1章28節

★私たちは、このキリストを宣べ伝え、知恵を尽くして、あらゆる人を戒め、あらゆる人を教えています。それは、すべての人を、キリストにある成人として立たせるためです。

■O:今日のコラム
パウロの心には、いつもある一つの祈りと願いがありました。それは、すべてのキリスト者の内なる人が成熟し、聖徒たちがみな、人格においても霊的においても「完全におとなになって、キリストの満ち満ちた身たけにまで達すること」(エペソ4:13)でした。

パウロはあらゆる書簡において、キリストにある成人へと成長するようにと教えています。なぜならば、その願いとは、主御自身が私たち対して抱いておられる願いだからなのです。

御子イエスは、「見えない神のかたち」(コロ1:15)の実体として、見える肉の姿をもってこの地上に来て下さいました。「神は…満ち満ちた神の本質を御子のうちに宿らせ」(19節)ました。どういうことでしょうか?

つまり、イエス様は「実際人々が目で見ることの出来る天の御父の姿、神の姿」を、この地上であらわされたのです。ですから、イエス様を見る時に、人々は天の御父の姿を見ていました。

「わたしを見た者は、父を見たのです。」(ヨハネ14:9)

私たちがイエス様を見る時に、同時に天の御父の姿を見ることとなります。けれども、それをさらに深く言うならば、イエス様を見る時に、私たちは「自分たちの本来あるべき姿」を見ることとなります。

どういうことでしょうか?創造の初めに、人はどのように造られたかを見てみましょう。

「神は仰せられた。『さあ人を造ろう。われわれのかたちとして、われわれに似せて。』」(創世記1:26a)

最初の人であるアダムは、「神に似せて」造られました。エデンの園にいたアダムは神の完全なる姿にそっくりに造られていました。けれども、不従順の罪、堕罪によって、人はその「神に似た本来の姿」を失ってしまったのです。神に似せて造られた神の子としての完全な姿は、自己中心や地に属するあらゆる罪にまみれ、病と汚れに変質していきました。

最後のアダムであるイエス様は、その「神に似せて造られた完璧な神の子の姿」をもって地上に来られました。『本来、神の子とは、このような姿なのだよ』と分かるように、御自分を示して下さったのです。

ですから、私たちが、悔い改めをもって、アダムから継承してしまった肉の罪の性質に死に、その代わりに内側にキリストのご性質が生き、また成長し、キリストにそっくりな者になっていくということは、神ご自身が強く願っておられることなのです!

アダムが動物の中から自分にふさわしい伴侶を見つけることが出来ず、自分と似た姿をもつエバを妻としたように、私たちキリストの花嫁である教会も、花婿なるキリストに似たものとなっていくことを、花婿ご自身が切に願っておられるのです。待ち望んで下さっているのです。なんという恵み、愛でしょうか!私たちの愛するお方が、教会の完成を待って待って、待っておられます。

赤ん坊が一日にして成人になることは出来ません。日々の成長がなくしては、成人へと到達することは出来ません。私たちに残されている日数は、「キリストにある成人」へと成長するのに十分でしょうか?私たちは一日も無駄にすることは出来ません。継続的な成長が必要です。

パウロは聖徒たちの内なる人が成熟するために、キリストを述べ伝え、人々を戒め、教えました。もちろん、私たちの牧者や霊的リーダーもその役割を担って下さるでしょう。しかしながら、(先程も述べましたが)日々の成長が必要です。週に一回、牧師先生や霊的なリーダーに養っていただくだけでは、成長は限りなく遅いものとなるでしょう。

私たちは「セルフリーダーシップ・自己統制」というものをもって、日々、自分自身にキリストを伝え、自分のたましいにみことばの種を蒔き続け、自分自身を教え戒めていくことが出来ます。

そのような歩みを自ら率先し実践していくならば、次第に、私たちの周りの人が、私たちの内にキリストが満ち満ちておられるのを見るようになるでしょう!考えるだけで、興奮します。教会が真の意味でキリストに似た者たちの集まりとなるならば、どれほどに教会が神の栄光に輝くことでしょうか。互いに励まし合いながら、ともにそのような日を迎えることができますように!

■A:考えてみよう
自分自身の霊的成長、人格的成長に関心があるだろうか?それとも、人生の成功や安定、自分が満たされ、自分が楽しめることにもっと関心があるだろうか?神様の心を満たすことに関心があるだろうか?

自分自身はどれだけの御霊の実を結んでいるだろうか?

イエス様のようになるために、キリストの満ち満ちた身たけにまで達するために、自分が今日から始められることはなんだろう。

■P:祈り
主よ、あなたが、私の内なる人が強められること、また、私があなたに似た者へと変えられていくことを願って下さっていることを感謝します。私がキリストにおいて成人したものになること、また私たち教会の完成を待ち望んで下さっていることを覚えます。
その愛に応えたいと願います。そのためには、「助け」としてイエス様が我々に送って下さった聖霊様、あなたの助けが絶対に必要です。御霊の実を実らせるためには、御霊なる主よ、あなたが必要です。どうか、私の内なる人を強めて下さい。成長させてください。日々、自己中心に死ぬことを教えて下さい。私がいつまでも霊的に未熟な者、自分の満たししか考えない不満ばかりの幼稚な者ではなく、あなたの願いを満たすことに関心を抱き、感謝にあふれた成熟した者となることが出来ますように、知恵を与え、気づきを与えて下さい。
あなたのようになるために、みことばを通して、御霊によって、あなたとの親しい交わりを通して、もっとあなたを知ることが出来ますように。神を知るための知恵と啓示の御霊を常に尊び続けます。
イエス様、あなた御自身が私の本来あるべく姿であることを日々思い起こし歩むことができますように。イエス様、私はあなたにそっくりになりたいです。必ずや、あなたのようになります!愛する主よ、期待して待っていてくださいね!

感謝し、イエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン!

【 みちる 】

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