■S:今日の聖書の言葉
コリント人への手紙第二1章13節

★私たちは、あなたがたへの手紙で、あなたがたが読んで理解できること以外は何も書いていません。そして私は、あなたがたが十分に理解してくれることを望みます。

■O:今日のコラム
手紙には、書いた人の思いが詰まっています。そして、読む人に理解してほしいと望むことは当然なことであると思います。

理解するとは「エピグノーシス」という言葉です。知る、認める、体験するなどの意味合いがあります。また、ギリシャ語で「グノーシス」とは知識を意味します。グノーシス主義というものがありますが、知性やヘレニズムの文化が影響した考え方です。それにギリシャ語「エピ」がつくと「エピグノーシス」になり、真の知識という意味があることも以前に学びました。

ですから、聖書を書かれた神様は、私たちに、神様のこころを知ってほしい、知識でなく、真に悟ってほしいと願ってくださっていることを覚えます。

聖書には今抱えている問題の答え、生きていく知恵が書かれています。私も実際的に聖書からたくさんの知恵を学び歩んでいます。また、ノンクリスチャンのビジネスマンが、箴言を用いてビジネスの参考にしていることを聞いたこともあります。

しかし、聖書は私たちのためにあるのではなく、聖書は神様が主人公であり、神様のことばであることを覚えます。

そう思うときに、適応しよう、取り入れようという考えを脇に置き、そして、書かれた方の心を汲み取ろうと読み方も丁寧になり、何かに役立てる計算的な考えでなく、聖書が意味していることは何であるのかと知りたい飢え乾きが増し加わります。

もしも何かを成し遂げていくこと、人生が繁栄することに第一の目的があるならば、私の個人的なイメージでは、年を重ねていくほど、それが実現し、その先は穏やかに毎日を過ごすという人生を想像します。

しかし、主を知り続けることを求める人生は、昨日よりも今日主を知っていく歩みですから、年を重ねていくごとに、いのちの限り、愛する方を知り続けていくのだと思います。

では、私たちは毎日イエス様と出会うことが出来るのを知っていますか?私たちはみことばなるイエス様と出会うことができます。どう感じるか以上に、より実際的で確かな出会いであると思います。

しかし、みことばとの出会いや、みことばに留まり続けるのは実は困難ということを覚えます。なぜなら、「神様を知りたい」、「みことばを求めます」と言いながらも、刺激的な教えや自分の願いを持って御言葉を握りやすいからです。

また一つの啓示が開かれたり、語りかけを受け取ったと思うと興奮して、御言葉を求めます!と言いますが、その後開かれないと、御言葉に味気を感じず、留まり続けることをやめてしまうこともあるのではないでしょうか。

点検する中で、私自身、純粋に御言葉なる方イエス様を求めきれていないことがあることに気付かされます。だからこそ、このイエス様を知り続ける道は狭き門をいくことだと思います。なぜなら、この方に至る道は、この方だけを求める者にしか進むことができない道です。

「狭い門から入りなさい。…いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです。」(マタイ7:13~14)

私の尊敬しているクリスチャンの先輩方に共通しているのは、飢え乾きを持ち続け、いつも新しい心で主に向かっていることです。切に主を求める姿、みことばをたくさん知っているはずなのに、なおも求めている姿に何度も心打たれ、そのような飢え乾きを与え続けてくださいと私自身も願います。

何か立派な証をもっていたり、働きをしていることもすべて主の働きです。しかし、愛する方を求め続ける姿は、成熟したキリストの花嫁として持つべき姿であると学んでいます。

「私たちは、知ろう。主を知ることを切に追い求めよう。」(ホセア6:3a)

「わたしは誠実を喜ぶが、いけにえは喜ばない。全焼のいけにえより、むしろ神を知ることを喜ぶ。」(ホセア6:6)

今日も神様はみことばをもって、一人ひとりと出会ってくださいます。狭き門でありますがイエスキリストへと至る道を共に進んでいきたいと願います。

「見よ。わたしは戸の外に立ってたたく。だれでも、わたしの声を聞いて戸をあけるなら、わたしは、彼のところに入って、彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。」(黙示録3:20)

■A:考えてみよう
みことばなるイエス様を心から求めているでしょうか。点検する時間を持ちましょう。

取り入れたい、役立てたいという心が取り除かれて、私たちがみことばを真に悟ることができますように。

みことばにとどまり続けることができますように。そして神様を「知る」ための、知恵と啓示の御霊が注がれますように。

■P:祈り

愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 ゆうこ 】

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一つのコメント


  1. 塩谷 より:

    アーメン!

    そうですね、つい自分側の都合で学ぼう、自分の生活に役立てようと思っていることに気がつかされました。思い上がりですね。
    真に主が私に望んでおられる思いを、従順に受け止められるよう、自分を無にしていただけるよう祈ります。

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