■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書24章9～12節
★そして、墓から戻って、十一弟子とそのほかの人たち全部に、一部始終を報告した。
この女たちは、マグダラのマリヤとヨハンナとヤコブの母マリヤとであった。彼女たちといっしょにいたほかの女たちも、このことを使徒たちに話した。ところが使徒たちにはこの話はたわごとと思われたので、彼らは女たちを信用しなかった。
（しかしペテロは、立ち上がると走って墓へ行き、かがんでのぞき込んだところ、亜麻布だけがあった。それで、この出来事に驚いて家に帰った。）
■O:今日のコラム
女たちは、地上で最初にキリストの復活の証人となりました。しかし、それは簡単に信じられるようなことではなく、使徒たちでさえそれはたわごとのように思ったのです。
ただ、その中の十一使徒の中の二人だけは違いました。ここではペテロだけかのように書かれていますが、他の福音書を見るならヨハネも一緒であったことが分かります。この二人は何が違ったのでしょうか？
(1)悔い改め
ペテロは、十字架の後に他の弟子たちを励ます召しを受けていました。ペテロ自身が他の弟子に先んじて死と葬りと復活を信じる者とならなければ、本当の励ましを与えられません。十字架の直前にイエス様はこう祈られました。
「『シモン、シモン。見なさい。サタンが、あなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って聞き届けられました。しかし、わたしは、あなたの信仰がなくならないように、あなたのために祈りました。だからあなたは、立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。』
シモンはイエスに言った。『主よ。ごいっしょになら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。』しかし、イエスは言われた。『ペテロ。あなたに言いますが、きょう鶏が鳴くまでに、あなたは三度、わたしを知らないと言います。』」（ルカ22：31～34）
ふるわれるのは誰ですか？「あなたがた」とあるので弟子たち全員です。信仰がなくならないようにイエス様が祈られたのは誰に対してですか？「あなた」とあるのでペテロに対してです。イエス様が祈られるなら必ず成就することを信じます。どこで成就するのでしょう？ペテロが三度主を知らないということによるのです。それゆえにペテロは、号泣して強烈な悔い改めを体験することになるのです。
悔い改めて柔らかな心を持つ者の心には、御言葉の種がスムーズに入っていきます。へりくだった心を持つ者には、恵みが豊かに注がれます。このことのゆえにペテロは、他の使徒たちと違い、復活の証を聞き、それを確かめたいと思いジッとしていられなかったのだと思います。
(2)主との親密さ
もう一人、墓に行ったヨハネはどうだったのでしょう？彼はいつも、イエス様の胸もとで横たわって食事をしていました。最後の晩餐という名画がありますが、あれは正確な光景ではありません。ユダヤ式の食事は、左手で肘をついて横たわり、右手で食べるスタイルです。ヨハネはいつもイエス様の右隣で食事していました。なのでヨハネの頭はいつも主の胸元にあったのです。ヨハネは自分自身でも主の愛される弟子、と自分を表現しています。
愛を受ける者は、愛する者になります。愛によって働く信仰こそ大切なのです。ヨハネはそれを力強く持っていました。
悔い改めのライフスタイルと、親密さを大切にするライフスタイルを持つ者は、聞いて信じる者に変えられていくことを信じます。
■A：考えてみよう
主との一対一の親密な交わりの時間を持ちましょう。また、主と今までより近くなるために悔い改めましょう。聞いて信じる柔らかな心とますますなっていきますように。
■P：祈り
あなたをもっと知りたいです。あなたにもっと近づきたいです。イエス様が毎朝祈られたように、私も祈ることができますように。あなたが砕かれて父の御心がなるように求められたように、私も心砕かれて、あなたの心と一つになることができますように。
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 まじまこ 】
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今朝もとても感じ入るメッセージをありがとうございます。
主の前に、悔い改め砕けた魂をお捧げし、親しく交わる1日であることを祈ります。