■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書22章42節

★…しかし、わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください。(口語訳)

■O:今日のコラム
私は以前、祈っても祈らなくても、御心がなるのであれば、祈らなくてもいいのではないか、という極論が頭の片隅にありました。

しかし、聖書を読んでいくと神がことごとく御心をなされていたことがわかると同時に、その御心に時には反発したり、疑ったり、なにかと意見を述べたり、そのような先人がいたことがわかります。

ヨブ記を例に挙げて考えると、ヨブ記は序章と最後の数章があれば完結してしまう内容ですが、あえてヨブとその友人たちの平行線のやり取りが長々と書かれています。

そして、ヨブ記31章40節には、「ヨブの言葉は終った。」とあります。ヨブは、自分の潔白を主張し続けますが、やがてその言葉は終わる時がきました。

ヨブがそうであったように、初めから御心がわかり、御心を納得している人はいないのであれば、まずはその心を注ぎ出すこと、素直に語ること、そこから祈りは始まるのではないのかと思わされました。

■A:考えてみよう
今日の箇所においても、イエス様が何を切に祈られたかは計り知れないところがありますが、祈りに心を尽くしていたことが書かれています。しかし、最後には「わたしの思いではなく、みこころが成るようにしてください」という一言へと導かれました。

御心がわかっていても、苦しかったり出来ないことも多く、もどかしいことも多いですが、まずはそのこと自体を主に伝えることから始められますように。そして、その祈りがやがては主との対話になり、最後には私の口から「御心が成るようにしてください」との祈りがでてきますように。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 れな 】

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