■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書6章47~48節

★わたしのもとに来て、わたしのことばを聞き、それを行う人たちがどんな人に似ているか、あなたがたに示しましょう。その人は、地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を据えて、それから家を建てた人に似ています。洪水になり、川の水がその家に押し寄せたときも、しっかり建てられていたから、びくともしませんでした。

■O:今日のコラム
ルカの福音書6章は平地の説教と言われる箇所です。

17節に「それから、イエスは、彼らとともに山を下り、平らな所にお立ちになった」と記されています。マタイの福音書5章からは主イエスが山に登り弟子たちにお語りになった山上の垂訓が記されていますが、ルカの福音書6章は山から下り、平らな所に立ってお語りになった説教です。

山上の垂訓と平地の説教を比較するとその内容はほぼ同じですが、山上の垂訓はいと高き神の国の律法と御国の民としての基準を私たちに教える内容であるのに対して、平地の説教は山上の垂訓から抽出した内容であり、それを具体的にこの地でおこなっていく為の内容が記されています。特に平地の説教は、自分の内側の正しい信仰の姿勢と人に対しての態度について記されています。

山上の垂訓にしても平地の説教にしても重要なのは、まず聞くことです。上記の御言葉で主イエスは「わたしのもとに来て、わたしのことばを聞き」と言われています。

毎日聖書の御言葉を開き、祈りの生活を持つ時、私たちは霊的な領域においては主イエスの御側に行くことになり、そこで主の御声を聞くことが出来ます。続けてこの箇所の御言葉を朗読して、主イエスが語っておられる内容に耳を傾け、この御言葉を心に刻みつけましょう。

そして、最も重要なのは実行することです。聖書の時代において、弟子たちの責任はラビ(教師)の教えを聞くことと、その通りに実行することにありました。それなので主イエスは、人々がただ教えを聞くだけでなく、実行することを求め「それを行う人たち」と言われています。

しかし、実際に実行しようとする時に、聞くことと実行することには大きな隔たりがあることに気づくでしょう。聞くことは出来ても、従うことは容易には出来ません。それなので主イエスは、御言葉を実行する人々は「地面を深く掘り下げ、岩の上に土台を据えて、それから家を建てた人に似ています。」と言われています。

地面を深く掘り下げる作業は容易ではなく時間がかかる作業であり、その下にある岩盤に穴を開け、土台を据える作業は本当に骨折る作業です。これは一夜にしては出来ず、地道な取り組みが必要となります。

同じように私たちの自我という土壌が砕かれ、古い肉の性質という固い岩盤に穴を開け、新しい家である、キリストの人格を建て上げて行く作業は簡単ではありません。時間がかかります。しかし、御言葉の剣で突き刺され、御霊の助けと力を受け、確実に私たちの内なる人は変えられて行きます。

霊的成熟に、インスタントで手っ取り早い方法はありません。毎日の御言葉の朗読や祈りの生活、またそれを実行して生きることは訓練と忍耐が必要であり、実を結ぶまでには時間がかかります。多くの涙と労力も必要でしょう。しかし、これは永遠の報いに繋がるものなので、どれだけ大変でも私たちの人生をかけて取り組んでいく価値のあるものです。

この御言葉を朗読し、実行出来るように祈り、実際に実行し、来るべき時に多くの義の実を結んで主の御前に立つことが出来ますように。

■A:考えてみよう
ルカの福音書6章全体を声に出して朗読し、その御言葉を実行出来るように祈りましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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