■S:今日の聖書の言葉
ルカによる福音書5章1節~6節

★群衆がイエスに押し迫るようにして神のことばを聞いたとき、イエスはゲネサレ湖の岸べに立っておられたが、 岸べに小舟が二そうあるのをご覧になった。漁師たちは、その舟から降りて網を洗っていた。
イエスは、そのうちの一つの、シモンの持ち舟に乗り、陸から少し漕ぎ出すように頼まれた。そしてイエスはすわって、舟から群衆を教えられた。
話が終わると、シモンに、「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言われた。 するとシモンが答えて言った。「先生。私たちは、夜通し働きましたが、何一つとれませんでした。でもおことばどおり、網をおろしてみましょう。」
そして、そのとおりにすると、たくさんの魚が入り、網は破れそうになった。

■O:今日のコラム
ここではシモン・ペテロの召命の場面を見ることができます。

ゲネサレ湖とはガリラヤ湖のことです。イエス様は湖の岸辺に立たれてメッセージをされようとされましたが、沢山の群衆が迫ってきているのを見ました。そこで小舟を見つけられ、ペテロの船に乗り込まれました。

この一連を見ると、偶然のように見えますが、そこにはイエス様の明確な意図があったのではないかと思います。イエス様はこの時、この場所でペテロを召し出すことを定めておられたのではないかと思います。

4節からを見てみると、そのことがよく分かります。

「話が終わると、シモンに、「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言われた。」(4節)

ペテロは漁師としての自分の仕事を終え、網を洗い、次の日の仕事の備えをしていました。5節には夜通し働いたとあるので、この後仮眠を取る予定だったのかもしれません。しかし、イエス様に「陸から少し漕ぎ出してほしい」というお願いをされ、それに応じます。ペテロの人の良さと好奇心を垣間見ることができます。

この時、沖に漕ぎ出し、群衆に対してメッセージをしているイエス様のみおしえを一番近くで聞いたのは間違いなくペテロです。どのような気持ちでイエス様のメッセージを聞いていたのでしょうか。少しペテロになった気分で想像してみてください。

イエス様のメッセージが終わると、おもむろにイエス様はペテロに向かって「深みに漕ぎ出して、網をおろして魚をとりなさい」と言われます。漁師として生計を立てていたペテロは、今までの経験からこの時間に網をおろしても釣果はあまりないと思ったかもしれません。しかし、これがペテロの素晴らしさです。

「でもおことばどおり、網をおろしてみましょう。」

■A:考えてみよう
私たちもこの告白が必要です。「でもおことばどおり、網をおろしてみましょう。」
自分の経験や学んできたこと、それらすべてに勝って神のみことばに従うことが祝福の原則です。

実際、ペテロは一晩かけて働きましたが結果は何もありませんでした。しかし、まず自分のすべての働きをストップし、神のみそばで神のことばに耳を傾け、その後神のみことばに従った時、考えられないほどの結果を見ることができました。次のみことばを思い出します。

「主の祝福そのものが人を富ませ、人の苦労は何もそれに加えない。」(箴言10:22)

この方法は一見愚かに見えます。非効率に見えます。しかし、まず神の国とその義とを第一にする(マタイ6:33)ことは神様が定めた祝福の原則です。初物を捧げるなら、粉の全部は聖いのです(ローマ11:16)。

イエス様はペテロが将来、どのような働きをしていくかをご存知であったはずです。そのようなペテロとのはじめての出会いの時、この祝福の原則を身をもって教えられたのではないかと思います。

さあ、皆さん、考えてみましょう。あなたは結果だけを求めようとしていませんか?その先にある神様のご計画を知り、むしろ自分が失っているように思えても第一のものを第一とするなら、神様が責任をとってくださり、人の方法ではなく神の方法で私たちを祝福してくださいます。

そのためには何かを手放し、諦める必要があるかもしれません。犠牲が必要かもしれません。あなたはこの事をしてでも、神を第一としたいと願いますか?罪の恐ろしさを知り、イエス様の十字架の赦しの恵みを本当に受け取っているなら、そうせざるを得なくなると思います。

もう一つは、ペテロの従順さを見習いましょう。ペテロは自分の経験から判断せず、「このお方の言われることなら間違いない」と思い、信じて従いました。しかもすぐに従ったのです。自分のやり方から神の方法へとシフトした瞬間です。

皆さんは自分の方法を神様よりも上に置いていないでしょうか?自分の経験が悪いと言ってるわけではありません。それはとても大切なことです。順番が大切です。

・自分の働きをストップする
・神の御側に行く
・みことばを聞く
・そのとおりに行動する

本当にシンプルです。聖書は多くの箇所にこのシンプルな祝福の原則を見ることができます。

神様は皆さんをもっともっと祝福されたいと願っておられます。神様は有り余るほどの祝福を私たちに与えたいと願われ、万全の準備をしておられます。問題は祝福を受け取る私たちにあります。準備ができていないのは私たちの方です。

実生活の中で、みことばから語られたことに「本当かな?」と思うことがあったとしても、ペテロのような幼子の心を持って宣言し、実行してみてください。「でもおことばどおり、網をおろしてみましょう。」

「また、みことばを実行する人になりなさい。自分を欺いて、ただ聞くだけの者であってはいけません。」(ヤコブ1:22)

■P:祈り
愛する天のお父さん、私を神の最高傑作の作品として、神の形、神の似姿に創造してくださったことを感謝します。それだけではなく、永遠の滅びに向かっていた私を召し出し、御子イエス・キリストによって永遠のいのちへの道を開いてくださったことを感謝します。
神様が私を創造してくださったにも関わらず、私は神様の戒めに従うことをせず、自分勝手に歩んできたことを悔い改めます。神が祝福を与えたいと願っておられたのに、それを受け取ろうともせず、自分のやり方を捨てることもせず、頑なに自分のやり方を貫いていたことを悔い改めます。
神様がみことばから私に語りかけてくださっていたにも関わらず、その小さな声に耳を傾けることもせず、無視し続けていたことがわかり、心が苦しいです。神からの一方的な愛の働きかけを拒み続けてきた私を赦してください。
これからは自分勝手に的外れな努力をするのではなく、神の御心にかなった、的を得た努力をします。そのために私の霊の目を、耳を開いてください。知恵と啓示の御霊を与え、みことばを聞くことができる良いたましいの畑を作っていけるように助けてください。
そして、神様が私を創造された本来の目的に生きていくことができるように導いてください。神様が与えてくださる天の祝福と地の祝福を受け取ることができる事を感謝します。

愛するイエス・キリストのお名前によってお祈りいたします。アーメン。

【 しゅん 】

カテゴリー: マナメール

オンライン献金はこちらから。

大きな額の献金は手数料の少ない口座振り込みをお勧めいたします。

オンラインサポートの手順

Comments are closed.

  • 最近のコメント

  • 新宿シャローム教会 大久保会堂


    〒169-0073 東京都新宿区百人町1-23-24アミューズ大久保ビル2F
    TEL 03-3371-7558
  • アーカイブ

  • カテゴリー