■S:今日の聖書の言葉
テサロニケ人への手紙第一1章8節

★主のことばが、あなたがたのところから出てマケドニヤとアカヤに響き渡っただけでなく、神に対するあなたがたの信仰はあらゆる所に伝わっているので、私たちは何も言わなくてよいほどです。

■O:今日のコラム
この手紙は、パウロ、シルワノ、テモテからテサロニケの教会宛へと書かれました。今日の箇所にあるように、テサロニケの教会の持っていた信仰は、その地方に知れ渡るほどの信仰であったことが分かります。

また7節には「こうして、あなたがたは、マケドニヤとアカヤとのすべての信者の模範になったのです。」とあります。多くの信者の模範となった立派な信仰、人々が口々に伝えていったほどの信仰とは、どのようなものだったのでしょうか?それは、次に続く9節、10節にはっきりと記されています。

「私たちがどのようにあなたがたに受け入れられたか、また、あなたがたがどのように偶像から神に立ち返って、生けるまことの神に仕えるようになり、また、神が死者の中からよみがえらせなさった御子、すなわち、やがて来る御怒りから私たちを救い出してくださるイエスが天から来られるのを待ち望むようになったか、それらのことは他の人々が言い広めているのです。」

多くの信者の模範となり、人々が言い広めるほどであった信仰。それは『偶像から立ち返って、生けるまことの神に仕える信仰』であり、『やがて天からイエス様が来られるのを待ち望む再臨の信仰』です(4章には具体的に空中携挙の信仰として書かれています)。

最近、礼拝の中や、教会に遣わされる何人もの器を通して、悔い改めることがいかに大切なのか、また、神の御言葉と戒めに立ち返って従順になるということがどれほど重要なのかが一貫して語られています。それは大きな恵みであります。主をまだ知らない人々に福音を述べ伝えるのと同時に、私たちが、自分の内にある偶像を捨てて、まことの生ける神へと立ち返り続けることが、神の来られる日を早めることとなります。

「主は、ある人たちがおそいと思っているように、その約束のことを遅らせておられるのではありません。かえって、あなたがたに対して忍耐深くあられるのであって、ひとりでも滅びることを望まず、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。
しかし、主の日は、盗人のようにやって来ます。その日には、天は大きな響きをたてて消えうせ、天の万象は焼けてくずれ去り、地と地のいろいろなわざは焼き尽くされます。
このように、これらのものはみな、くずれ落ちるものだとすれば、あなたがたは、どれほど聖い生き方をする敬虔な人でなければならないことでしょう。
そのようにして、神の日の来るのを待ち望み、その日の来るのを早めなければなりません。その日が来れば、そのために、天は燃えてくずれ、天の万象は焼け溶けてしまいます。」(第2ペテロ3:9〜12)

「聖い生き方をする敬虔な人」、それは御言葉の通りに生きる生き方、神御自身である御言葉に立ち返る生き方です。それが再臨を期待する者が目指す生き方です。

新約聖書の時代、迫害の中でも神に仕え、イエス・キリストの信仰を保ち続けた聖徒たちは「その日は近い」と言って、互いに励まし合いました。2000年も前の聖徒たちが「その日は近い」という信仰を持っていたのであれば、今を生きる私たちはどれほど「その日は近い」という、主の再臨に希望を置いた生き方をしなければならないでしょうか。

私たちの信仰のレースはゴールがどこだか分からないようなレースではありません。私たちは決勝点がどこだかわからないような走り方しなくても良いのです(第一コリント9:26)。

やがて主が来られる、公義と公正をこの地になすために義の審判者として来られる。私たちは、再臨に対して恐れを抱かせるような生き方やすべての汚れを捨て、主の再臨に希望を持てるような「聖い敬虔な」生き方を目指し、偶像を捨てて、生けるまことの神に立ち返り続けるテサロニケの教会のような信仰を持って、共に最後まで走り続けたいと願います!

■A:考えてみよう
自分の内に隠れた偶像はないだろうか?今日、立ち返るべき神の御言葉は何だろう。
自分は主の再臨をリアルなものとして期待しているだろうか?恐れがあるだろうか?喜びがあるだろうか?

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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