■S:今日の聖書の言葉
コリント人への手紙第一3章12~13節
★もし、だれかがこの土台の上に、金、銀、宝石、木、草、わらなどで建てるなら、各人の働きは明瞭になります。その日がそれを明らかにするのです。というのは、その日は火とともに現れ、この火がその力で各人の働きの真価をためすからです。
■O:今日のコラム
皆さんは「神殿」もしくは「主の宮」と聞くと、どのようなものを想像されるでしょうか？また、神殿、神の宮の中では何が行われていることを想像されるでしょうか？
「神殿」と聞いて、藁（わら）で出来た屋根の建物を思いつく人はそんなにいないのではないかと思います。また、聖い「神の宮」の中で、偶像礼拝や淫行や酩酊、殺人や商売がなされていることを想像すると、違和感や嫌悪感を覚えるのではないでしょうか？
『神殿は立派な建物であり、また神の宮の中では、生けるまことの神に礼拝が捧げられている場所』と思うのが多くの人の反応ではないかと思います。パウロはこの章で語っています。
「あなたがたは神の神殿であり、神の御霊があなたがたに宿っておられることを知らないのですか。」（1コリント3:16）
建物としての神殿に関しては、立派な造りであるというイメージを持っている私たちですが、果たして、「自分自身」という神殿はどのように建てられているでしょうか？
外側の美しさ、見栄えの良さ、身だしなみ、食事や睡眠に関しては怠らない私たちですが、自分という神殿、つまり内なる人の管理を見落としがちです。建物とは、時間をかけて良い材料をもって建て上げられるときに堅固で立派な物となるでしょう。ソロモンの建てた神殿は室の良い杉材、金や大理石など最上の材料をもって建て上げられました。
私たちの内にある神殿も、世の中の知恵、人からの評価や人間的な考えによって自分自身を建て上げることもできますが、それらは、いつかは朽ちていくもの、「その日が火とともに現れ」た時に、残るものかどうかを考えなければなりません。
自分自身を建て上げるのに最上のもの、それは御言葉であります。それは、世界がどんなに揺るぐことがあっても、変わることはないもの、「その日の火」の中でも耐えうる朽ちることのないものです。
では、私たち自身という神殿の中では何が行われているでしょうか？
イエス様は、心の中で情欲を抱くならそれはすでに姦淫である、と語っておられます（マタイ5:28）。また、イエス様は神の宮は祈りの家でなければならないのに、あなたがたはそれを強盗の巣にしている、と怒られました（ルカ19:46）。信仰生活が、時に、祝福を受けるための、神様との取り引き、ビジネスの場になってしまいます。
聖書は、兄弟を憎む者を「人殺し」（1ヨハネ3:15）、親に不従順な者を「大酒飲み」（21:20）、むさぼることを「偶像礼拝」（コロサイ3:5）と語っています。時に、私たちの神殿は人への批判、赦せない思いや悪口、高ぶりでいっぱいです。
神の御言葉と自分の神殿を照らし合わせる時に、自分自身の内にある「神の宮」の状態に愕然としてしまうかも知れません。私自身も『神の宮がこのような状態で良いのだろうか。なんて神殿だ…』と嘆きたくなります。
けれども、私たちはそこで終わりません。主は私たちに、悔い改めて御言葉に立ち返る期間を与えて下さっています。今日、その宮をきよめることが許されています。
「神の宮と偶像とに、何の一致があるでしょう。私たちは生ける神の宮なのです。」（2コリ6:16a）
■A：考えてみよう
これは、生涯をかけて取り組んでいくことです。
私たちは自分という神の宮を、御霊により御言葉をもって築き上げ、また、自分自身という神の宮のなかで、常に礼拝をささげ、神の住まわれる宮、臨在される宮となることを共に目指していきましょう。
聖霊様が助けて下さいます。御霊を求め、きよめられることを日々求めていきましょう。
「このキリストにあって、あなたがたもともに建てられ、御霊によって神の御住まいとなるのです。」（エペソ2:22）
■P：祈り
イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 みちる 】
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