■S:今日の聖書の言葉
ローマ人への手紙7章24節

★私は、ほんとうにみじめな人間です。だれがこの死の、からだから、私を救い出してくれるのでしょうか。

■O:今日のコラム
ローマ書7章はパウロの内なる葛藤が正直に記されている箇所です。

内なる人において主の戒めに従いたいという願いを持っていると同時に、罪に従おうとする肉の性質を見出し、その二つが自分の内で絶えず争い、パウロは「私は、ほんとうにみじめな人間です。」とまで言っています。

もし私たちが罪やこの世に妥協して生きるならこんな葛藤さえも感じないでしょう。しかし、ひとたびキリストに従い、御言葉に従順に歩もうとし、罪の性質と戦い始めたなら誰しもこの葛藤に行き着きます。

さらに悪いことに、自分の肉の性質を持つ古い人と戦い始めた後、何度も同じ失敗を繰り返し、嫌というほどに自分の弱さに直面するのです。その時、どこまでも頑固な自分の自我を見いだし、「人の心は何よりも陰険で、それは直らない。」(エレミヤ17:9a)と聖書に記されていることが身にしみて感じるようになります。

ついには、自分の罪に対して対抗する力が無い。ということに気づき、まさに自分こそが地獄行きの身分であり、罪人の頭だということを実感するまでになります。その時、暗闇の中にただ一筋の強烈な光が輝いて見えます。それはイエス・キリスト、その十字架の恵みとあわれみです。

パウロはまさにこの葛藤の中から主イエスの偉大な恵みを発見し「私たちの主イエス・キリストのゆえに、ただ神に感謝します。」(ローマ7:25)と言い、さらに「こういうわけで、今は、キリスト・イエスにある者が罪に定められることは決してありません。」(ローマ8:1)と宣言しています。

ローマ書8章は福音の頂点と言われる程に偉大な箇所であり、肉と罪に従う生き方から御霊に従う生き方へと転換し、神の子どもとしての権威を回復し、圧倒的な勝利者として生きる為の宝石のような真理が記されています。

しかし、その偉大な真理は7章に記されている葛藤経て行き着いたことを覚える必要があります。

ローマ書7章〜8章を朗読して、パウロの葛藤と勝利を学び、私たちも現在経験する様々な罪と肉の葛藤からイエス・キリストにある勝利と、御霊に導かれる人生を歩んでまいりましょう。

■A:考えてみよう
ローマ書7章〜8章を口に出して朗読し、御言葉を黙想して、罪と肉の葛藤から主イエスの血潮によりきよめられ、御霊による勝利がもたらされるように祈り求めましょう。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 しんご 】

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