■S:今日の聖書の言葉
詩篇45篇10~11節

★娘よ。聞け。心して、耳を傾けよ。あなたの民と、あなたの父の家を忘れよ。そうすれば王は、あなたの美を慕おう。彼はあなたの夫であるから、彼の前にひれ伏せ。

■O:今日のコラム
今日の詩篇は王に対して歌われているものです。6節、7節はヘブル人への手紙1章にも引用されており、ここの「王」とは神のことを歌っていると分かります。

今日の箇所、「あなたの父の家を忘れよ。」という節を読んだ時に、主がアブラムに約束された御言葉を思い出しました。

「主はアブラムに仰せられた。『あなたは、あなたの生まれ故郷、あなたの父の家を出て、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとしよう。あなたの名は祝福となる。
あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地上のすべての民族は、あなたによって祝福される。』」(創世記12:1~3)

主はアブラムに「生まれ故郷、父の家を出ていきなさい。」と語られました。もちろん、これは家出をしなさいという意味ではありません。

父の家、それは自分にとって居心地の良い場所です。神の助けを借りずとも、信仰がなくても生きていかれる境域というものが、誰にでもあると思います。私たちは日々の生活に追われるとき、知らず知らずにそのような領域に腰を据えてしまっている場合があります。

アブラムにとって、父の家を出るとは、神の御言葉を信頼し、それにより頼む以外に他に頼るものがないことを意味していました。主は「わたしの示す地に行きなさい。」と言われましたが、実際は地名も方角さえもはっきりとは分からないままに、ただ主に信頼してアブラムは出ていきました。

「いつか経済が豊かに安泰になったら、沢山ささげよう。」「この忙しさが抜けたら、ゆっくり祈り、聖書を読もう。」「『あなたの神様について、イエス・キリストについて是非教えてください。』『私のためにお祈りしてください。』と向こうから頼んでくるまで、黙っていよう。」私たちは神様に懸けて自分の安全地帯から出る、ということを回避したいと思うものです。少なくとも私はそのような者です。

けれども、私たちアブラハムの霊的子孫に与えられている大いなる祝福の約束とその条件は「父の家を出る」ということです。

私たちには多かれ少なかれ、本来、神に約束されていて受け取るべき祝福があるのに、それらを完全に受け取りきれていないものがあるはずです。健康であったり、人間関係や経済…etc それは何故でしょうか?

信仰がなくとも生きていかれる所、神により頼まずとも自分でやり繰りできる所に腰を据えてしまっているからかも知れません。あるいは、神には踏み込んでもらいたくない領域を確保して、そこに暮らし続けているからかも知れません。

神にこそより頼まなければ、進むことのない領域に私たちは出ていく必要があります。このお方に懸けて、アブラムは出て行きました。どうなったしょうか?大いに祝福を受け、彼は主の御約束通りに祝福そのものとなりました。

私たちが主に懸けて、信頼して主のもとに出ていく決心を、主は喜んで下さいます。それは花嫁が自分の民、自分の父の家をあとにして、嫁いでくるようです。その決心の中に花婿は、花嫁の愛を見るでしょう。その決心が王にとってはどれほどに美しく映るでしょうか。

「娘よ。聞け。心して、耳を傾けよ。あなたの民と、あなたの父の家を忘れよ。そうすれば王は、あなたの美を慕おう。彼はあなたの夫であるから、彼の前にひれ伏せ。」(詩篇45:10,11)

■A:考えてみよう
神様抜きで、信仰抜きで生きている領域はないだろうか?良心が痛み、本来出ていくべき場所をうすうす分かっているのに、気づかないふりをしている領域はないだろうか?

これは、やみくもに無鉄砲に飛び出すこととは違います。これは花嫁の愛の決心です。以前から神からの促しを受けていて、良心の語りかけもあり、けれども先延ばしにしていた事柄があるならば、今日、神様により頼まなければ進むことの出来ない領域へと、決心し進み出ることを祝福します!

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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