■S:今日の聖書の言葉
マルコによる福音書10章20節-22節（エゼキエル書12章）
★ すると、その人はイエスに言った。「先生。私はそのようなことをみな、小さい時から守っております。」イエスは彼を見つめ、その人をいつくしんで言われた。「あなたには、欠けたことが一つあります。帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい。」
すると彼は、このことばに顔を曇らせ、悲しみながら立ち去った。なぜなら、この人は多くの財産を持っていたからである。
■O:今日のコラム
あなたが大事にしているもの、あなたの宝物はなんですか？
私はもともと、物にはあまりこだわらないタイプだと自分で思っていましたが、最近大切な物ができました。それは、自分用に購入したラップトップコンピューターとコンパクトカメラです(笑)。
今日の聖書箇所に「ひとりの人」が登場します。マタイ19章、マルコ10章、ルカ18章に同じ話があり、合わせると、この人は、「青年で、役人で、多くの財産を持っている、たいへんな金持ち」でした。
また、同時に、この人は神様を愛し、小さい時から、一生懸命モーセの十戒を守って来て、なんとかして永遠のいのちを手に入れたいと願っていた人でした。主御自身も、この人を「見つめ、いつくしん」だと、書かれています。
そんなに、永遠のいのち、神の国を求め、神様を愛していた人でしたが、一つ欠けたところがありました。一つだけ、神様に委ねきれない領域がありました。この人にとっては、財産が、その「大切な物」でした。
このデボガイをペンテコステサンデーの翌日書いています。昨日の礼拝の中で、ハンスピーター師は、自分にとっては、「自分の将来の職業選択」というのが、その委ねきれない領域だった、と言われました。自分とあまりにも文化が違う「日本への宣教師にだけはなりたくありません」と。
でも、先生が、その領域も委ね、「わかりました。日本へ行けと言われるなら、行きます。あなたが行けと言われるところに行きます。やれと言われることをやります。」と捧げ切った時、聖霊に満たされたそうです。
神様は私たちによい物をたくさんくださいます。アブラハムにはイサクを、少年には５つのパンと２匹の魚というお弁当をくださいました。
アブラハムがイサクを捧げた時、神様は御子イエス様を下さいました。少年が自分のお弁当を捧げた時、主は、少年を含む、そこにいたすべての人に、あり余る食べ物を与えてくださいました。
自分の財産、将来の夢、家族、ミニストリー、趣味、パソコンやカメラ(!)、友人、恋人、自分の時間、計画….etc.
私たちが大切にしているもの、一番大事にしている物・人・事柄はなんでしょうか。
神様から与えられた、それらの良い贈り物も、自分で握りしめ、「神様、この領域は、私にとって大事なものです。自分で持っていたい。自分でコントロールしたい。あなたには委ねられません。」と言うなら、それは、「あなたがこれ以上によい物を私に与えてくださるとは信頼できません。」と言っているようです。
ハンスピーター師は、人生を委ねきれなかった自分を、コーラがまだ半分入ったままの瓶のようだったと言われましたが、コーラの瓶に半分コーラを残したまま、このコーラの瓶に上等なオリーブ油をいっぱいに満たしてください、と言うことはできません。半分何かが入ったままの器を差し出して、この器に純金を入るだけ入れてください、と言うとしたら、それは愚かなことではないでしょうか。
昨日の礼拝で、慎悟先生も、良い物であっても、自分で握りしめないで、いつでも主に差し出せるように、手の平の上に載せておきましょう、と勧めて下さいました。
私たちは、金持ちの青年のように、弱く、目に見えない神の国の本当の価値を悟ることができない者です。愚かにも、価値のある御国のものよりも、目先の一時的な祝福にしがみついてしまう者です。
でも、私たちには希望があります。もっとも価値のある方を選べるように、神様に祈りましょう。このように書かれているからです。
イエスは、彼らをじっと見て言われた。「それは人にはできないことですが、神は、そうではありません。どんなことでも、神にはできるのです。」（マルコ10章27節）
■A：考えてみよう
自分にとって、一番大切な物・人・事柄はなんだろう。
わたしは、「これらの素晴らしい良い、贈り物を感謝します。でも、これらのもの以上に、あなたを愛します。」と委ねることができるだろうか。
「これらのもの以上にあなたが欲しいです。 」と主御自身、また御国を求めることができるだろうか。
■P：祈り
自分の大切なもの、自分が握りしめている一時的な楽しみ、自分がこうやりたい、と思っている計画を委ね、心を尽くして最高のお方を求めることができるように助けてください。
主イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。
【 ともこ 】
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