■S:今日の聖書の言葉
詩篇17篇1節

★主よ。聞いてください、正しい訴えを。耳に留めてください、私の叫びを。耳に入れてください、欺きのくちびるからでない私の祈りを。

18節

★しかし、私は、正しい訴えで、御顔を仰ぎ見、目ざめるとき、あなたの御姿に満ち足りるでしょう。

■O:今日のコラム
御言葉の中で二度繰り返して述べられる時、それは注目すべき箇所である場合があります。この章で二度繰り返してダビデが語っている言葉、それは「正しい訴え」です。

ダビデは窮地の中で上記のように、神に訴えました。彼は自分の訴えを「正しい訴え」と言い切っています。どうして、自分の訴えが正しいという確信を持つことが出来たのでしょうか?

ダビデこそは、神が人のうわべではなく、心を見るお方であることを、よく知っている者でした(第1サムエル16:7)。またダビデは、人の心が真実で誤魔化しのないものであることを主は喜ばれる、と知っていました。

「ああ、あなたは心のうちの真実を喜ばれます。」(詩篇51:6)

ですから、彼は自分の心をいつも見張る者でした。その教訓が彼の子ソロモンの心にも刻まれていたと信じます。

「力の限り、見張って、あなたの心を見守れ。いのちの泉はこれからわく。」(箴言4:23)

ダビデの生涯は戦いの満ちる人生でした。外からの戦いも激しいものでしたが、何よりも、そのような苦難の中にあって、彼には内なる戦いがあったであろうと思います。

彼の内なる戦い、それは神を恨み、信仰また神への信頼を捨てそうになる自分との戦いであり、心の真実さを捨てしまいたいという誘惑、憎しみや裁きの思いを握り続けたいという誘惑との戦いです。その内なる戦いは、外からやって来る戦いにも増して激しいものであったろうと思わされます。

彼はどの戦略を思い巡らすよりも、自分の心が主の御前に正しいものであるか、真実なものであるかということを思い巡らし、また、自分の生涯が主に喜ばれるものかどうか、自分自身が神に受け入れられる生きた供え物であるかどうか(ローマ12:1,2)、ということに最大の関心を置いていたと信じます。

ダビデは神への訴えを述べる前に、自分の心を主に探っていただき(詩篇139:23)、自分の訴えが汚れた良心や肉的な動機からのものではないか、自己中心からの願いなのかどうかということを、見張っていたのでしょう。

彼はいつも自分の心を主の公正なさばきの前に差し出し、神の御心に沿わない考えや肉の性質を、主に取り除いていただくことを習慣にしていたのではないでしょうか。

「私のためのさばきが御前から出て、公正に御目が注がれますように。あなたは私の心を調べ、夜、私を問いただされました。あなたは私をためされましたが、何も見つけ出されません。私は、口のあやまちをしまいと心がけました。
人としての行いについては、あなたのくちびるのことばによりました。私は無法な者の道を避けました。私の歩みは、あなたの道を堅く守り、私の足はよろけませんでした。」(詩篇17:2~5)

彼は神の御手によってさばかれることから逃げませんでした。何故なら、神の義の御手によってさばかれ、自分の内の曲がった道がまっすぐにされる時こそ、主の御前に正しい者、義なる者として立つことが出来ると知っていたからです。

彼は神の御前に自分の心を差し出し、主の公正なさばきの御手にゆだね、きよく保つために自分の心を見張り続けました。それゆえに、彼は確信を持って「私は正しい訴えを持って、御前に出ています」と告白することが出来たのではないでしょうか。

心の内にやましさや負い目がある時、「私は正しい訴えであなたの御前に出ます」と告白することは難しいでしょう。いつも、神様の御前に大胆に進み出ることが出来るためにも、私たちは普段から、自分の心を主の義のさばきに差し出し、心の内の不実な動機、無意識の内に隠れている自己中心さをあばかれることをよしとしましょう。観念しましょう。それによって真実さを保つ歩みをしていきたいと願います。

そうするならば、私たちは大胆に「私は真実な心と正しい訴えをもって、御前に来ました。」と申し上げることが出来るでしょう。

■A:考えてみよう
では、実際的に自分の心を主のさばきに差し出すには、どうしたら良いのでしょうか?

それは、御言葉に自分の心を矯正していただくことです。御言葉こそが、とこしえに変わらない神のはかりであります。世の教えや、自分のはかりは、人の都合に合わせて移り変わってしまいます。

御言葉に自分の心を照らしていただき、曲がっている部分を矯正されることに自分の心を差し出しましょう。

また御霊との深い交わりを通して、主が私たちの思いに語りかけて下さいます。血潮によって私たちの良心がきよめられる時に、御霊の語りかけにも敏感になれると信じます。

■P:祈り

イエス・キリストのお名前によってお祈りします。アーメン。

【 みちる 】

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